「ベートーヴェンの散歩道」を歩いてみた!紅葉映えるウィーン郊外ハイリゲンシュタットを尋ねて

美しい街並みの揃うウィーン市内中心部から北へ5キロ、そこには自然に囲まれた閑静な住宅街がありました。 昨日の記事【“青きドナウ”は本当に美しい?ドナウ川の支流を辿って、ウィーン郊外ハイリゲンシュタットを尋ねる】では、雄大で美しい空撮映像の中で唯一残念な点としてドナウ川の水質の悪さを指摘しましたが、川の周辺には豊かな自然の中に洒落た赤い屋根の家々が点々としていて、まるで風景画でも見ているかの様でした。

今回は、そんなドナウ川の視察(?)のついでに訪れたウィーン郊外ハイリゲンシュタットで、「ベートーヴェンの散歩道」と呼ばれる小川沿いの道を歩いてみました。

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ウィーン郊外の静かな住宅街

ベートーヴェンの散歩道

場所はウィーン北部、旧市街(リンク)からトラムDに乗って終点まで行った所にあります。終点の停留所(Nußdorf Beethovengang)で降りるとすぐ「ベートーヴェンの散歩道」の入口に着きます。

beethovengang (1)

朝の10時ごろだったと思いますが、平日だった為か人通りは全くありません。訪れたのは11月初旬、この時は紅葉が綺麗でした!

beethovengang (2)

猫が怖い顔をしてお出迎えです。

beethovengang (3)

さすが高級住宅街にある為か、落ち葉の整理や木々の手入れなど行き届いている様に見えます。木々の匂い、マイナスイオン(?)を感じます。

beethovengang (5)

地図で見てわかるとおり、遊歩道の横には小さな川が流れていますが、ザルツブルグのイン川の様なドブ臭い匂いはありませんでした。

beethovengang (7)

“beethovengang”とありますので、ここがベートーヴェンの小径という事で間違い無い様です。下に書かれているのは「強風に注意」という意味でしょうか?ここにそれ程強い風が吹く可能性があるという事でしょうか…?

beethovengang (8)

小川の土手にもしっかりとした木が根付いています。ここだけ見ると、深い森の中に居るかの様な印象です。

beethovengang (9)

進んでいくと、やがてベートーヴェンの像にたどり着きました。

beethovengang (10)

事前に本で読んだとおり、この辺りはちょっとした広場になっていて「Beethoven
Ruhe」(休憩所)と呼ばれているそうです。

ベートーヴェンハウスを訪ねる

また、ここハイリゲンシュタットには、難聴に苦しむベートーヴェンが遺書を書いたとされる家「Testament Hous」や≪田園≫を書いたとされる家等、ベートーヴェンゆかりの記念ハウスが点在して、一部は記念館になっている様です。ベートーヴェンが頻繁に住まいを変えていた事は有名な話ですが、この地にも幾つか存在しているのですね。

beethovengang (12)

先ず見つけたのが「グリルパルツァーハウス」。オーストリアの詩人グリルパルツァーが住んでいた所、ベートーヴェンも一緒に住んでいた時期があるとの事です。流石にここは記念館にはなっていないのか…?門を叩く事はしませんでした。

beethovengang (17)

続いてこちらが「マイヤー」。≪第九≫を書いたとされる家ですが、今では“ホイリゲ”となっている様で、訪れた時は午前中だった為、当然ながら閉まっていました。

beethovengang (16)

辺りは閑静な住宅街で、素敵な佇まいの家々が建ち並んでいます。壁の落書きも見当たらない事から、相当な高級住宅街である事が伺えます。こういった所に一度で良いから住んでみたいものです。

beethovengang (14)

近くにはこの様な協会があって雰囲気も良く、芸術家が静かに構想を練るのに相応しい、素敵な空間が広がっていました。私は“紅葉”を狙って訪れた訳ではありませんが、時期と天気が合えば絶好の紅葉スポットである事間違いないでしょう。

一人で考え事をするには持ってこいのスポットです。ウィーンへ行かれる際は、ちょっと足を延ばして訪れてみては如何でしょうか?

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