福岡・西鉄ホールでHKT48をクラシック作曲家が鑑賞した率直な感想

HKT48-Nishitetsu-Hall (2)1

今回は、友人に付いて行って鑑賞したアイドルグループHKT48公演の鑑賞レポートです。普段クラシックコンサートやJAZZライブなどしか聴きに行かない私ですが、今回生まれて初めてアイドルの公演に訪れる事になりました。

私は別にアイドルに特段の興味を持っている訳ではないので、女の子に会いに行くという目的を持った周囲の男性方とは異なる見方をしていると思いますが、そんなクラシック作曲家から観たアイドル公演がどの様なものか、レポートしたいと思います。

福岡・天神にある西鉄ホール

今回HKT48の公演に訪れたのは、福岡の天神にある西鉄ホール。場所は西鉄福岡(天神)駅の真上、駅ビルSOLARIA STAGEの6Fにあります。

今回私達はJAL利用の格安パックで福岡を訪れていますが、安くてコスパの良いホテルを指定したら、たまたまこの劇場のすぐ近くのホテルになりました。何だかアイドル好きの友人の目に見えない力が働いたのかもしれません。

西鉄ホール入口

ホールは6階。秋葉原にあるAKB劇場とは違い、ここはHKT48専用の劇場では無いとの事。その為なのか、特にアイドルを感じる装飾等は施されていませんでした。

ちょっと異様な雰囲気のロビー

西鉄ホールの会場前ロビー

エスカレーターを上がると、そこはホールのロビー。チケットオフィスがある訳でもなく、ホール入口とトイレがあるだけの殺風景なエリアです。

HKT48チームHのメンバー

ここも特に飾り気の無い所ですが、奥へ進むとHKT48メンバーの顔写真が掲示してありました。チームHとかチームKⅣとかに細かくメンバーが分かれていて、今日鑑賞するのはチームHの公演です。

チームHの一覧には、あの有名な指原莉乃さんも居る様ですが、今日は出演されないとの事。

西鉄ホールのロビー

公演開始の1時間を切ると徐々に人が集まり始め、45分前くらいにはかなりの人が行列を作っていました。何故こんなに早く並び始めるのかと疑問に思っていましたが、その理由は後ほど。これだけ多くの人が並んでいるのに、何故か皆口数が少なくちょっと異様な雰囲気…。

手荷物を200円で預ける

HKT48手荷物預かり200円

会場にはサイフやスマホ以外の手荷物は一切持ち込めないそうで、ロビーに特設されたクロークに預ける必要があります。大きなビニール袋に自分で荷物を入れて封をしばり、それをクローク受付へ持って行くのですが、ビニール袋は使い回した感があるので、大切な鞄などを入れる際はビニール内側が汚れていないか確かめた方が良いかもしれません。

HKT48手荷物預りカウンター

料金は200円。ウィーンのオペラ座のクロークに必要なチップ(€2)に匹敵するほどの高値ですよね!日本のコンサートホールでも、クロークに料金がかかる所は見た事がありません。

しかもこれ、預けた後ロビーに置かれたラックに放り込まれるだけなので、何だか費用対効果としてはかなり疑問…。

チケット券種の様々な「枠」

さて、今回の公演チケットに関しては友人に全て任せていたのですが、申し込む為にはAKB48グループのサイトに実名で登録が必要との事で、私も強制的に登録させられてしまいました。登録後、連日の様にAKB関連の公演に関する情報がメールで届く様になり、ちょっと困っています…。

HKT48-チケットカウンター

このHKT48のチケットですが、クラシックコンサートやJAZZライブのチケットと比べるとかなり特殊。チケット価格は男性3,100円、女性2,000円の一律料金で全席自由席なのですが、様々な「枠」によって優先的に会場へ入場できるシステムがある様で、例えば誕生月の人であれば「誕生日枠」、福岡県外からの来場者であれば「県外枠」等、それぞれ人数限定で優先枠が設けられています。

HKT48-チケット

チケットは毎回Webで抽選。チケット受け取りには、その当選番号と身分証明書の他、県外枠などの優先枠で入場する場合は、1ヶ月以内に届いた封書など現住所を確認する書類が別途必要になるのだそう。私はそんな事知らされていなかったので、そんな封書など持ち合わせていませんでしたが、事情を説明したところ今回に限り福岡までの飛行機チケットでも構わないと。

入場方法がとても複雑!

HKT48-チケット整理番号

チケットには3桁の番号が書かれていて、その番号に従って細かく分かれた整列場所に並んで入場を待ちます。番号は10名ずつのグループに分かれていて、ここから更にくじを引いてグループごとに入場する順番を決めるのだとか。

HKT48-チケット整列順

ここまで複雑にする理由は公平を期する為、つまり誰もが平等に良い席へ座る可能性を持ち、かつ同じ入場料で鑑賞できるという訳ですね。しかしこれによって入場に時間がかかる為、それで皆早くから来場しているのでしょう。

HKT48-県外枠

今回私達は関東から来場という事で、友人が「県外枠」で申し込んでくれました。一般の様に幾つにもグループに分かれていないので、抽選に参加する必要もなし。行列に並び始めたのも、入場開始の3分前でした。

HKT48-ボディーチェック

行列に並ぶと金属探知機を持った検査官がやってきて、その場でボディチェックが行われました。

爆音にやられた耳

公演時間はおよそ2時間。途中休憩時間は無く、90分の本プロの後にアンコール。アンコールはクラシック公演の様にカーテンコールの下で行われるのではなく、観客の中に居たリーダー的(?)な人の声かけによって始まりました。

HKT48お見送り

アンコール終了後は“お見送り”という名目で、HKTのメンバーが客席前方に並んで、その前を観客が列になって順に手を振りながら通って退場していくという演出がありました。これが目当てで来ている人も多い様で、言わば“握手会”の簡易的なものでしょうか。個人的にはちょっと恥ずかしかった…。

HKT48のお見送り

会場内は撮影禁止なので写真はありませんが、公演を聴いた感想としては、とにかく音量が凄い!5分で耳鳴りがするくらいの爆音で、クラシック音楽に慣れた耳にはツライものがありました。迫力もなにも、音がビリビリと割れまくっているのに、何故ここまで音量を上げるのか理解に苦しみます…。

HKT48の歌

彼女たちの歌に関してはご察しの通り。衣装変えも沢山あり、TVで見る様なエンターテイメントショーで好きな人にはたまらないものかと思いますが、全ての歌に観客から「超絶カワイイ~○○~」という合いの手が加わり、しかもそれを彼女たちの歌に重ねて叫ぶので、折角の歌声が聴こえない事が多々ありました。アイドルの事を大切に思うなら、せめて歌ぐらいきちんと聴いてやれば良いのにと思うのですが…。

垣間見えたアイドル文化の事情

HKT48-指原莉乃

今回HKT48の公演に訪れた率直な感想は、たった3千円で観られるエンターテイメントショーとしては、大変充実した内容の濃いものであったと思います。また一律料金のチケットや入場順をくじによって決めるシステムは、会場を訪れた全ての人に平等な権利を与えるという方針がよく伝わってきますし、良い席を全て協賛会社が事前に押さえてしまう様な他の所も、少しは見習って欲しいですよね。

HKT48チケット抽選に並ぶ

ただ、抽選がある為に公演開始の30分前には並んでいなければならず、手荷物を預ける時間も考慮すると更に時間を取られてしまう訳で、そういう意味ではとても非効率的。それならば、多少チケット料金が上がっても、指定席で並ばずに入れた方が良いと思うところではあります。

言うなれば、どんなに金を積んでも良い席で見る事は出来ないという事ですから、それ相応の資本力を持った人間が来場する可能性が低いという事。不景気な時代にはアイドル文化が栄える、という逸話を聞いた事がありますが、ほんの一部でも“金持ち”を呼び込む環境を整えた方が、このエンタメ文化がもっと活性化されるものだと思うのですけどね。

HKT48-西鉄ホールのアイドル公演

今回初めてアイドルの公演を訪れましたが、私がよく訪れる海外のオペラ座やオーケストラコンサートとは、システムも訪れる人も、何もかもが別世界でした。活気があって良いと思いますが、クラシック慣れした私の肌には合わないかな…。ともあれ、貴重な経験となりました!

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