イルクーツク市街地から少し離れた所に、いかにもロシアらしい外観の教会「カザン教会(Казанская церковь-カザンスカヤ・ツェルカフィ)」があります。
行ってみると、外観の美しさも然る事ながら、内部も煌びやかな装飾で豪華な造り!質素な内部である事の多いロシア正教会のイメージを覆す、とても美しい教会でした!
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教会の場所とアクセス
イルクーツクのカザン教会、場所は市街中心部から北東へ2kmほど離れた所にあります。市街地から離れていると言っても、トラムの4番に乗れば教会のすぐ側まで行けるので便利!
Dekabristovという停留所で降りれば、100m程で着きます。
遠くからでも見える青い屋根が特徴のカザン教会。教会の周囲は外壁で囲まれていて、西側に正門があります。営業時間内であれば(正門が開いていれば)勝手に入って構いません。
中庭とアプローチ
正門から入ると、真正面にカザン教会の美しい本堂が聳え立ちます!金色の十字架のついた青と水色の斑模様の屋根に朱色の壁面、そして白い柱がワンポイントで散りばめられた独特のデザイン。
こんな色と形の教会は、諸外国ではまず見られないと思います。
サイズ的には大した大きさでは無いものの、中央のドーム屋根を中心にその周りに4つの塔があって、どの角度から見ても見応えのある景観が楽しめるのが良いところ。
正門から教会までのアプローチもなかなかステキで、両側は花壇が綺麗に整備された中庭になっています。大規模な園庭という訳ではなく、小じんまりとした家庭的なところが逆に親近感があって良いですね。
なかなか豪華な内装
それでは早速、教会の中へ!入場は無料、開館時間については詳しい情報が無いのですが、日中であれば概ねいつでも入れると思います。
内部は、外から見た以上に小じんまりとしていて、ドーム屋根のある中央部を中心としたワンフロアのみの構造。狭い館内に大小様々な祭壇や礼拝所が設置されているので、かなりごちゃごちゃしています。
ただ内装はとても豪華で、緑を基調とした壁面には聖人を描いたフレスコ画がビッシリ、また金の装飾がちりばめられていて、とても美しいです!
中央部には、ドーム屋根から釣り下がるこんな特徴的なシャンデリアも。恐らくこれほど豪華な内装の教会は、ロシアの中でも類を見ないのではないかと。少なくとも、今回の旅行で巡ったロシア各都市にある教会の中では、ピカイチの美しさ!
祭壇は、セル状の小窓に聖人の絵が描かれた“イコン”と呼ばれるロシアの教会独特のもの。残念ながら主祭壇は工事中で足場が組まれてしまって見られませんでしたが、その両脇にある2つの袖廊の祭壇もなかなか豪華な造りです!
「幼児洗礼」の儀式を見る
尚、私がこの教会を訪れた時、教会内には赤ちゃん連れの親子が沢山来ていました。厳粛なムードは全く無く、皆カメラで記念撮影に勤しむなど、何やら記念日と言った感じの様子。
そして主祭壇の前には水の入った桶が置かれていて、司祭が次々に赤ちゃんの頭に水を掛けていきます。これは「幼児洗礼」と言って、ロシア正教会やカトリック教会などで行われる儀式の一つなんだとか。
こんな儀式は初めて見ましたが、日本で言う「七五三」の様なものなんだろうか?意味合いは異なるとは思いますが、子供の成長を願う親の強い気持ちが見て取れますね。
豪華な教会はおススメ!
と言う訳で、外観・内部とも見応えのあったイルクーツクのカザン教会。こんな田舎の町にこれほど豪華な教会があるなんて思いもよりませんでした!機会のある方は是非訪れてみて下さい!
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