マレーシア・クアラルンプール郊外の観光スポットとして、高い人気を誇っているのが「ブルーモスク」。幻想的なブルーのドームを持つモスクで、特に日本人の訪問者が圧倒的に多いのだとか。
正式名称はMasjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz(マスジッド・スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ)。マレーシア最大というこのブルーモスクへ行って、ガイドツアーに参加してきましたので、その参加方法や所感、アクセス等についてお伝えしようと思います。
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目次
ブルーモスクへのアクセス
ブルーモスクがあるのは、マレーシア・クアラルンプール近郊の都市シャーアラム。KLの中心地からは20kmほど離れていて、所要時間はバスで40分ほど。シャーアラムへのアクセスについては、昨日の記事をご覧下さい→シャーアラムへのアクセスとRapid KLバスの乗り方/クアラルンプール
今回はシャーアラムのバスターミナルから徒歩で向かいましたが、途中公園の中を通る等して少し迷いながら進んで行った為、15分ほど掛かってしまいました!公園を通らずに迷わず行けば、おそらく10分程で着く距離かと思います。モスクへは真正面から入る事になるので、正面入口を目指して歩いて行けば迷う事は無いでしょう。
マレーシア最大のモスク
マレーシア最大の大きさを誇るブルーモスク。ミナレットと呼ばれる4本の塔が貫禄を漂わせていますね。それぞれの高さは144.2mもあるのだとか。
モスク正面の前は、この様な噴水広場になっています。楕円形の広場の直径は100m近くもあって、これだけ見てもハンパ無い大きさです。
エントランスの前は、車が付ける様になっています。モスクの裏手側に大きな駐車場がありますが、一般の旅行者が利用できるかどうかは未確認…。車で行くという方は、事前に確認をした方が良いと思います。
受付をしてガイドを待つ
さて、ブルーモスクの見学は、ガイド同伴によるツアーのみ。個人で勝手に入って、見て周る事は出来ません。事前予約は不要(不可)で、営業時間内に訪れる必要があります。
エントランス正面の受付には担当のおばちゃんが居て、声をかけると名簿に必要事項を記入する様に言われました。ここには日付・氏名・住所(国名のみでOK)・参加人数・訪問時刻・サインを記入します。
この日は、私の前にも先客が2グループありましたが、いずれも日本人。このブルーモスクは特に日本人が多いと聞いていましたが、本当だったんですね~。
靴は受付の手前で脱ぎ、ロッカーへ入れる様に促されます。ただ、このロッカーは鍵がかからない為、心配な場合は自分で持って鞄に入れておくのがベターかと。
受付を済ませたら、担当のガイドが来るまで椅子に座って待っている様に言われます。この後、日本人および中国人のグループが来て、合計7名でのツアー参加となりました。
尚、ここにはパンフレットが置いてあって、日本語の物も有ります。しかし何れもイスラムの教えを説いたものばかりで、ブルーモスクについて詳しく書かれたものはありませんでした。たまたま切らしていただけなのかも…?
ガイドは英語オンリー
15分ほど待って漸く人員が揃い、いざ出発!ツアー参加者7名の内4名が日本人でしたが、ガイドの方は中国人。時たまリップサービスで「オハヨウゴザイマス」等と言ってくれますが、終始英語でのガイドとなりました。
所要時間は30分ほど。ただ、ガイドさんがモスクについて説明するのは最初だけで、残りの殆どの時間は客の写真撮影に応じるのみ。ハトバスツアーの様な畏まったものではなく、何だかゆる~い感じ。
少人数でのツアーの為、ガイドさんとマンツーマンで会話できる機会も多く、モスクについて質問すれば多くの知識を教えてくれる事と思いますが、残念ながら私の様な語学力では半分も理解できず…。日常会話だけではなくちょっと専門的な単語も出てくるので、ペラペラ喋れる人でないと難しいかも・・・。あぁもっと英語勉強しないと!
ガイドツアーで訪れる所
このガイドツアーですが、案内される所は主に3箇所。先ず初めに訪れるのは、礼拝の前に口や顔、足などを洗って清める行為「ウドゥ」を行う為の洗い場。中には入れず、入口で説明を受けるのみとなります。
この洗い場は男女で分かれており、初めに案内されるのが男性用。モスクの見学後、最後に訪れるのが女性用ですが、壁のカラーで色分けされているので分かり易いです。
洗い場の次は回廊。礼拝堂の前に広がるメインの回廊ですが、真っ白な壁面につやつやの床、モスクで一番神秘的な所ですよね!
中央に礼拝堂へ繋がる通路があり、その両脇に中庭がある構造です。中庭部分は屋根がなく吹きさらしですが、通路の所にはちょっとモダンなデザインの屋根。なんだかスペインに見られるガウディの建築にちょっと似てやしませんか?
礼拝堂の見応えは…?
最後に訪れるのは、このツアーのメインイベントである礼拝堂。”MAIN PRAYER HALL”と書かれています。
この時、祈りを捧げている人は誰も居ませんでしたが、ロープが引かれていて観光客は入口付近までしか進む事が出来ません。収容人数2400名という大きな礼拝堂ですが、見た感じそこまで巨大な空間という感じはありませんね。
この礼拝堂の見所は、天井のドーム。直径51.2mもの大きさを誇るドームの裏側を見る事が出来るのですが、煌びやかな装飾は何も無く、どこまでも続くブラックホールの様…。
西洋の教会の様にステンドグラスがある訳でもないですし、思っていたのと大分違っていました。
ただ、礼拝堂の奥の方へ目を移すと、ステンドグラスの様に美しい光の装飾があって、なかなか神秘的!出来ればあっちの方へ近づいて行きたい所ですが、遠目に見る事しか出来ないのは残念。
わざわざ来る価値はあるか?
ガイドツアーが終了すると、先ほど受け付け時に記入した名簿欄の所にコメントの記入を求められます。コメントと言っても欄は小さく、殆どの人が“Thank you”とだけ書いてありました。
最後に、ガイドさんが名刺をくれます。フェイスブックもやっているので良かったら見てね、との事。今回のガイドさんは、とても気さくな方だったので、会話がスムーズに出来ればさぞ楽しめた事と思います。
ただ、このブルーモスクを観ての感想を言うと、ちょっと期待はずれ…。確かに大きなモスクではありますが、構造がシンプル過ぎてミステリアス感が無いですし、これならクアラルンプール駅前にある「マスジッド・ネガラ」の方が断然見応えがあります(参考→マレーシアの国立モスク「MASJID NEGARA」へ潜入!)
“ブルーモスク”という事で、もっと幻想的な風景に出会えるかと思っていたのですが、ちょっとシンプルに纏まり過ぎ。観光スポットとしては、あまりにも非力だなぁと感じています。
日本以外の国から観光客があまり訪れない理由も、何となく分ってしまう様な・・・。これから訪れる予定のある方は、あまり大きな期待を抱かずに訪れてみて頂ければと思います。
「ブルーモスク」の観光情報
- 電話:03-55199988(都内ではありません)
- 入場料:無料
- 営業時間:月曜~木曜…8:00~13:00、14:00~17:00、金曜…8:00~12:15、14:45~17:00
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