先の旅行では「ユーロスター」に乗車する予定ですが、荷物棚に置くスーツケースの盗難が心配です。相次ぐテロによって警戒警備は相当に強化されているとは思いますが、身の回りの品についてはあくまで自己責任ですからね。
今回は、私が購入した防犯グッズについて、その効果と使い方をご紹介します。
スーツケースにつけるワイヤーロック
私はこれまで欧州の鉄道では、スーツケースの防犯について特に意識はしていなかったのですが、今度行く国が国なだけに、防犯についてやれるだけの事はやっておこうという気持ちになりました。他の方の旅行記などを拝見していると、スーツケースを周辺の柱などに結びつける“ワイヤー錠”が一般的の様で、私もアマゾンで探して買ってみました。
中には1,000円を切る様な商品もあったのですが、流石にワイヤーが引きちぎれそうな程ヤワな物は避けたいと思い、ここは安全を買って2,000円の投資です。
仕様と操作性
本体部分はおよそ9cm×5cm×1.5cm、重さは67gあって、初め写真で見た時は結構大きいと思いましたが、実際手に持ってみると意外にコンパクトです。材質はプラスチックで、一見すると丈夫に出来ていそうですが、コンクリートに落としたり鈍器で叩いたりすると恐らく割れると思います。
ダイヤルは3桁。回し心地は少し固く、あまりスムーズな回転ではありません。また桁ごとの滑らかさにバラつきがあります。
ワイヤーはサイドのレバーを押しながら出し入れしますが、この動きはスムーズ。
ただ、ワイヤーはやはり細いですね。金属のコイルにビニールのコーティングがされていますが、キッチンバサミなんかだと簡単に切れてしまいそうです…。
ワイヤーの長さは120cm。この価格帯のワイヤー錠の中では長い方だと思いますが、最低これくらいの長さは欲しいなと感じました。
施錠時のセキュリティに問題あり?
さて、一点大きな問題が。施錠をするには延ばしたケーブルを反対側の鍵穴に差し込んでロックするのですが、この時ダイヤルは解錠できる番号に合わせておく必要があります。つまり、施錠する瞬間に手元のダイヤル番号を周りの人間に見られてしまう恐れがあるという事です。ランダムな番号に合わせた状態で施錠できれば良いのですが、完全アナログなこの商品でそれは敵いません。施錠の際には、常に周りを見渡して注意するしか無いでしょう。
まぁこの手のもので完全な盗難防止を試みるのは不可能ですよね。ただ、防犯に強い意識がある事をアピールする事が大切ですから、そういう目的で購入するのはアリだと思います。
以上、ワイヤー錠「ハンディロック」のレポートでした。