B737ビジネスクラス新型シートが凄い!シンガポール航空DAD~SIN搭乗記

ベトナムのダナンから、今回は乗継先であるシンガポールまでのフライトをレポートします!

この路線は最近になって新型シートが導入されているのですが、このビジネスクラスシートが凄い!3時間にも満たない短距離フライトの小型機でありながらフルフラットにもなる個室感覚シートで、超快適なフライトを楽しむ事が出来ました!

※機内食レポートを加筆追加しました!

ダナン発SQ171便

今回のレポートは、ダナンを11:50に出発するシンガポール航空SQ171便。シンガポールで乗り継いで、マレーシアのペナンへ向かいます。搭乗前に利用したダナン空港のラウンジについては前回の記事へ→ダナン空港(国際線)ラウンジ訪問レポート!CIP Orchid Lounge

これから先、このフライトも含めてシンガポール航空には合計4回乗る事になりますが、ANAマイルで発券したので燃油サーチャージは無料!空前の円安&原油高の昨今でもお得に旅が出来る理由は、こういう所にこそあるという訳。

発券については、こちらの記事で詳しく解説しています→燃油サーチャージ半額!ANA特典航空券の賢いルーティング & 発券報告

特別仕様のビジネスクラスシート!

さて、このフライトの機材はB737-8という単一通路の小型機で、ビジネスクラスは計10席。シートMAPを見た所、マレーシア航空の様な互い違いの配列が見受けられます。

実際に機内へ入ってみると、これがなんとまぁ凄い!あの手狭でテンションの下がるB737が、プライベートジェットの様なステキな空間に仕上がっています。シンメトリックな座席配置がカッコイイ!

“短距離路線でも長距離路線と同じ体験を”というコンセプトから生まれた新型シート。1列目と3列目はこの様な2人掛けシートになっています。

一方、真ん中の列に限っては両サイドにサイドテーブルを配置した通称「キングシート」。10席中2席しかない争奪戦必至のシートですが、およそ半年前の予約だった事もあり無事にGet!

座席周りの設備

このキングシートの座席番号はB12。シート幅は大方55センチ近くあってとても広く、クッション性も抜群!確かにこれなら長距離向けと言われても納得できます。

ただ座ってみると分かりますが、足元のスペースは思ったより広くはなく、常に壁に囲まれた感は否めず。やはりB737の機体ではこれが限界なのかもしれません。

座席周りの設備ですが、通路側には読書灯、USBコンセント、小物入れ。布生地を貼り合わせた壁面は高級感があります。

窓2つ分を占めるスペースに、巨大なサイドテーブルを配置。このサイドテーブル下にある収納スペースは、何でも投げ込めて便利です!

テーブルは2つ折りタイプで安定感はイマイチ。しかも中央ではなくやや通路寄りに偏ってしまうのは残念な仕様です。でも巨大なサイドテーブルがあるので、これを使うのは食事の時ぐらいかと。

小型機で体験するフルフラット

シートは通路側肘掛にあるコントローラーで操作できます。B737の小型機でありながら、フルフラットベッドになるというのはホント凄い!

実際にシートを倒して寝転んでみましたが、肘周りと足先の省スペースが若干気になるものの特に狭さを感じる事は無く、クッション性もしっかりしているので十分快適に寝られます。

頭上の壁が布製の防音仕様になっている等、細かい部分まで抜かり無く丁寧な造り。“長距離と同じ体験を”という言葉に嘘は無い様です。

尚、短距離路線なのでマットレス等は貰えませんが、クッションと共に付属のシーツがあって、この肌触りがなかなかGood!

ヘッドフォンとアメニティ

座席に付属のヘッドフォンは、シンガポール航空のロゴが入った高級仕様。これで映画を観てみましたが、ノイズキャンセリング性能が高く音質も文句なし!ANAも少しは見習ってもらいたいものです。

タッチパネルモニターは大画面ではないものの、様々なアングルから見られるフライトレーダーに加え機内エンタメも充実。もちろん日本語切替可能で、映画の日本語音声もついています。

尚、短距離路線のためアメニティグッズは一切ありませんが、アイマスクやスリッパ等はリクエストすれば貰えます。

ウェルカムドリンクは3種類

そうこうしている内に出発が近づき、CAの挨拶に続いてウェルカムドリンクのサービス。オレンジとグァバ、2種類のジュースに加えてシャンパンも選べるのは流石です!

シャンパンの銘柄は「シャルル・エドシック」。恐らく世界の航空会社で最も採用の多い銘柄だと思いますが、ねっとりとした口当たりで良い味わい!

日本のアマゾンでも以前はボトル5千円くらいで買えましたが、空前の円安で今や8,000円が相場。なかなか気軽に飲めるものではなくなってきましたね…。

機内食メニュー

さてさて、11:50発の飛行機は搭乗がスムーズに行った為か、11:35に早くもタキシングが始まり程なくして離陸。

お待ちかねの機内食ですが、現在シンガポール航空では「International Culinary Panel」と題し、世界の著名な5名のシェフとのコラボメニューを展開。

ミシュラン星つきの料亭として有名な「菊乃井」の料理長である村田氏も名を連ねていて、なかなか豪華なメンバーです!

メニューは往路と復路それぞれ表記されていて、ダナン→シンガポールは写真の右側。

3種から選べるメインの他、前菜とデザート、そしてブレッドのセレクトと食後のコーヒーor紅茶。僅か3時間に満たない路線ながら、これまた豪華なラインナプ!

ワインリストは上記のシャンパンに加え、2種類ずつの赤白ワイン、ポートワインも用意されています。リストには載っていませんが、その他のドリンクも注文可能です。

尚、機内食メニューはシンガポール航空のHPで事前にチェック出来るのですが、何故かメイン料理のメニューが事前リサーチと異なっていました。あくまで参考程度に考えていた方が良さそうです。

短距離でも味に抜かり無し!

機内食は、ベルトサイン消灯後すぐにサーブされました。長距離路線ではないので、コースではなくワンプレートでの提供です。

メインは「Gaeng Garee Gai」をチョイス!これはタイのイエローカレーを指すメニューですが、ややピリ辛のココナッツ風味が利いてなかなか美味しいです!ヤングコーンと野菜の質もGood!

小鉢のサラダは、丁度良い酸味の効いたサワークリーム和え。ねっとりした食感のサーモンも風味豊かで美味!

デザートは濃厚なイチゴのムースですが、アジア系のエアラインにありがちなしつこさも無く、こちらもとても美味しく頂きました!

ブレッドのチョイスは4種類。ガーリックトーストとゴマをまぶしたパイ生地パンを頂きましたが、まぁこれはフツーかな。

パンのラインナップにゴマとガーリックが含まれるのはマレーシア航空と同じですが、この地方ではこれが定番なのかもしれません。

ANAマイルで取れるB737の新型シート

と言う訳で、あっと言う間にシンガポールへ到着!いつもはストレスばかり感じるB737の小型機も、これだけ満足度が高いと逆に拍子抜けしてしまう程です。

通路1本の小型機で味わうシンガポール航空ビジネスクラスのフルフラットシート。長距離路線と違ってANAマイルでも簡単に取れるので、機会のある方は是非体験してみて下さい!

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