今回は、先日の欧州旅行の際に訪れた成田空港のANAラウンジをレポート!普段、第2ターミナルしか使わないJAL派の私にとって初のANAラウンジ潜入となりましたが、JALのサクララウンジと比べてどの様な違いがあるのか?
SFC(ANA上級会員)の人からすると今更なANAラウンジですが、JAL派の目線に立ったレポートをお伝え出来ればと思います。
目次
第5サテライトのANAラウンジ
成田空港第1ターミナルにあるANAラウンジは2箇所。今回は第5サテライトにあるANAラウンジを利用します。
南北2つのウィングに5つのサテライト…、第2ターミナルと違ってコンコースが複雑なので、地図が無いと迷ってしまいそうです…。
搭乗ゲートのある3Fからエスカレーターで4階へ。”東京・成田”という最も身近な空港でありながら、ここまで来るのに随分と時間を要してしまった…。
エントランスは、白と黒を基調としたシックな装い。ANA Suiteラウンジと共用のエントランスです。
流石はスターアライアンス、エントランス横にあるラウンジ指定の航空会社一覧の数が半端無い…!
入ると正面にレセプション、ここの左側がANAラウンジです。
レセプションでチケットを提示した所、何やら係員が襟元のマイクでゴニョゴニョ…「○○様です」と私の名前を喋っていました。特に何か咎められる様な事は無かったですが、ちょっと気味が悪いなぁと…。ビュッフェ中心のファーストフロア
さてこの第5サテライトのANAラウンジですが、MAPを見ると大きく分けて2つのフロアがあって、それぞれにビュッフェカウンターがある模様。喫煙所もありますが、シャワールームはラウンジ内には無く、レセプションを挟んだ向こう側へ行く必要があります。
入口から入って最初のフロアは、自然光が差す明るい空間。広々としたビュッフェカウンターと、窓側にはソファー席が無数に配置されています。
白と黒を基調としたANAらしいインテリア。後に出来た羽田空港のANAラウンジがこの色合いを踏襲している事にも納得です。羽田よりも天井が高く、開放感では明らかにこちらの方が上!
ただ、このソファーシートの座り心地がイマイチ…。座面の奥行きが極端に短く、オフィスチェアの様にまっすぐ座る必要があるのでリラックス出来ません。
足を投げ出して座れない様にする為だと思いますが、これではちょっとラウンジの椅子とは言えない様な…。
コンシェルジュデスクと外貨両替機
ビュッフェカウンターの脇にはコンシェルジュデスク、その奥へ進むともう一つのメインフロアがあります。ミリオンマイラーのタグを掲示されているのもANAラウンジならでは!
途中の通路には電話ボックスの他、何とそこにあるのは外貨両替機!こんな所に置いて需要はあるのだろうか…?
寛ぎのセカンドフロア
奥のフロアへ行くと、こちらも手前にビュッフェカウンターがあって、その奥にソファーシートのエリア。ビュッフェ付近は明るいですが、奥の方はやや照明を落とした感じのインテリアになっています。
コンコースに面した窓際にはオフィスチェアを配したカウンター席、また奥まった所にはパーティションで区切られた仮眠室もありますが、この時は2室が埋まっていました。
ここには色々な種類のソファーが配置されていますが、どれもクッション性があって座り心地はGood!このラウンジで寛ぐなら、間違いなくこちらへ来るのが良いでしょう。
種類が少ない…ランチタイムのビュッフェ
続いては、ビュッフェをチェック!今回は夕方の便ですが、いつもながら早めに来てランチを楽しむのがマイブームです(笑)。
ただ料理の数はかなり少なく、主なメニューは焼きそば、シューマイ、麻婆豆腐に加え、おにぎりやパン、サンドイッチが数種類あるのみ。サラダも彩り少ないですし、何だかランチタイムとは思えないほど貧弱な品揃えです…。
羽田空港のANAラウンジはかなり充実していたのに、成田はこんなに貧弱なんて…。同じビジネスクラスラウンジなのに、ちょっと格差ありすぎですよこれは…(参考:JGC会員が見た【ANAラウンジ】の良い所・悪い所(羽田・国際線110番ゲート付近))
パンも甘い菓子パンがメインなので、食事にはちょっと辛い所ですが、「さつまいもデニッシュ」等のおいしいパンも幾つかありました!食事としては微妙ですが、小腹が空いた時の軽食としては良いかもしれません。
オーダー式メニュー、ANAカレーの味は…?
ビュッフェは貧弱ですが、それとは別にオーダー式メニューがあるのはANAラウンジならでは!
メニューは4種類のそば・うどんに加え、とんこつラーメンにチキンカレーもあります。食事はビュッフェでなくコチラで食えと言わんばかりの豊富な品揃え。
オーダーは、ラウンジの一番端っこにあるこの小さな専用のカウンターで行います。番号札を渡されるのかと思いきや、注文して僅か20秒で出来上がり!
チキンカレーを試してみましたが、JALのビーフカレーと比べるとややスパイシーなテイスト。でもコクと甘みも感じられて、悪くない味わいです。
チキンは3切れ。JALの様に肉ばかり自分でよそう事が出来ないのが残念ですが(笑)、まぁ一応満足のいく味には仕上がっています。
アルコールはパース就航記念ワインも
一方、アルコールをチェックしてみると、ビールに加えてワインや日本酒、ハードリカー等、各種揃っている点はJALと遜色なし。2箇所あるビュッフェのどちらにもアルコールはありますが、置かれている銘柄が若干異なる様です。
泡は「Ferriol Cava」というスペインのスパークリングワイン。飲んでみると、程良く余韻もあって悪くないですが、既に炭酸が半分くらい抜けていました…。
ビールはアサヒ・スーパードライとキリン一番搾りの2種類。その他、日本酒・焼酎は合わせて7~8種類あって、特に日本酒は洒落た陶器のサーバーで雰囲気もGood!
ただ、愛知の日本酒を飲んでみましたが、何だか水っぽくて美味しくない…。
その他、今年話題になったパース(オーストラリア)就航を記念した赤・白2種類のワインがありました。“Jarrah Ridge”というオーストラリアのワイン、試してみると、どちらも味がすぐ閉じてしまうものの、赤はゆっくりと広がる余韻も感じられて、まずまずのテイスト。
ボトルの市場価格は、どちらも1,500円程度。まぁ良くも悪くも日本のビジネスラウンジのレベルと言った所でしょう。
インテリアはJALが上!ビュッフェは引き分け?
と言う訳で、JAL派の私が潜入した成田空港のANAラウンジでしたが、同じ成田空港にあるJALのサクララウンジと比較すると、ラウンジの広さやインテリアの良さはJALの方が断然上!
やはりあの第2ターミナル本館サクララウンジのラグジュアリーなインテリアと比べると、シンプルな造りのANAラウンジはどうしても見劣りしてしまいます。
ただ食事に関しては、オーダー式メニューがある分ANAラウンジに軍配を上げる人も多いのではないかと。個人的な意見としては、JALには不動の人気を誇るビーフカレーがあるので、どちらとも甲乙付けがたい所ではあります。
まぁいずれにしてもファーストクラスラウンジでは無いので、大したメニューがある訳では無いですが…。
ANAラウンジレポート、次回は「握りずし」サービスをチェックしたいと思います!→成田空港ANAラウンジの【寿司ネタ】が余りにも酷かった…
♪こちらも合わせてどうぞ↓