引き続き、パリ~フランクフルトで利用した特急列車ICE(Inter City Express)から、今回は食堂車を中心にレポートしたいと思います。
DBの食堂車と言えば、以前ECに乗車した際に食べた料理が美味しかった事もあって、絶対に車内で食事をしようと心に決めていましたが、今回試したメニューもやはり期待を裏切らない美味しさ!DBの食事のレベルの高さには感心です!
尚、座席や車内設備等については、前回の記事をご覧下さい→ICE(1st Class)乗車記!パリ~フランクフルト/チケット・シートMAPなど
ICEの食堂車
今回利用したICEの食堂車は、先頭から3両目の26号車にあります。この車両は1等車の客席と一体になっているので、食堂車としての占有面積は全体の半分程。
1等車との境目は薄いガラス扉だけなので、カチャカチャと食器の音が客席の方まで結構聞こえてしまいます。以前乗った事のあるECも同じ仕様だったので、DB車両ではこれがスタンダードなのかもしれません。
座席は全てテーブル席で、2人掛けが2つ、4人掛けが3つの合計16席。食事をするだけでなく、ここに居座ってPC作業をするビジネスマンも多いので、区間によってはなかなか空席が出ない事もありました。
注文システムは一般的なカフェと一緒で、テーブル注文&テーブル会計。好きな席に座ると、係員が注文を取りに来てくれます。
この食堂車は客席とは違い、ピッタリ窓に沿った座席配置になっているので、席に着くと大きな窓から車窓が一望出来ます!席がなかなか空かないのは、こういう環境があっての事なのかもしれません。
食堂車のメニュー
食堂車のメニューですが、内容は1等車のシートポケットに入っていたものと全く同じ。ドイツ語に英語が併記されていて、価格はユーロにスイスフランが併記。ベジタリアンメニューには葉っぱのマークがついています。
メニューはスナックやドリンクの他、スープやサラダ、メインディッシュも充実!価格も殆どのメニューが€10以下と、とてもお手頃です。
美味しいドイツビール
ドリンクメニューを見てみると、ドイツ国鉄とあってアルコールはドイツのビールとワインが中心。ワインはグラスではなく0.25ℓのボトルでの提供となる様で、その為価格が少し割高ですが、ビールは€3.2~とお手頃!
今回は「Bitburger Premium Pils」の0.3ℓを飲んでみましたが、これが美味!喉ごしが良くスッキリした味わいながら、フルーティーさと麦の風味が広がって、それらがスッと消えていきます。日本ではなかなか味わえない、とても楽しめるビールです。ベジタブルカレーが旨い!
料理はメインディッシュから「Vegetable curry with coconut rice」をチョイス。ベジタリアンメニューの一つで、タイ風のイエローカレーにシイタケ、パプリカ、枝豆など具沢山!
食べてみると、やや酸味のあるルーは癖が無く奥深い甘みとコク、これはとても美味しいカレーライス!ココナッツライスはシャリシャリとした少し変わった食感ですが、仄かなココナッツ風味が食をそそります。
やはり期待通り、ドイツ国鉄DBの食事はレベルが高い!
この美味しいカレーは€9.9、ビールと合わせて€13.1の会計でした。勿論クレジットカードも使えます。
ドイツの街中のレストランで同じ物を飲み食いしたら、こうは行きませんね。ほんとDBはいつ食べてもハズレ無し!
到着前に「乗り換え案内」を確認
そんな美味しい料理に舌鼓を打っている間に、フランクフルトが近づいて来ました。ICEでは、到着の数分前になると到着駅からの乗り換え案内が表示されるので、乗り換えのある場合は要チェック。
フランクフルト中央駅には、ほぼ定時に到着!パリから3時間48分の乗車でしたが、座席が快適だったので疲れは一切無し。
このパリ~フランクフルト間は、フランス国鉄SNCFのTGVもほぼ同じ所要時間(運賃も同じ)で走っていますが、この内容ならば間違いなくICEがおススメです!
と言う訳で、2回に渡ってお伝えしたICEの乗車レポート。およそ6千円というお得な運賃ながら、とても快適な列車旅となりました!
「座席&車内設備」や「パリ東駅ラウンジ」の記事も併せてご覧下さい。
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