フランスのリヨンからスイスのジュネーブまでは、フランス高速鉄道TGVリリアの1等車を利用しました!今回は、車内の様子やビュッフェのメニュー等、詳しくレポートしていきたいと思います。
尚、TGVのチケット手配についてはコチラの記事をご覧下さい→SNCFフランス国鉄チケット/TGVとTERの予約方法!座席指定も可能
目次
TGV-Lyriaジュネーブ行き
今回の乗車は、フランスのリヨンを15:34に発車するTGV-Lyria。2国間を走る国際列車ですが、フランスもスイスもシェンゲン協定加盟国同士なので、パスポートコントロールは無し。改札も無く、ホームへ進むだけで乗車可能です。
定時の3分前になって、漸く列車が入線してきました!TGVは高速列車という事もあって、往路で乗った快速列車(TER)よりも長いノーズを持った車両です。一昔前の新幹線の様な顔立ちにも見えますね。到着すると沢山の人が降りて来たので、どうやらこの列車はリヨン始発ではなく途中駅の様です。
1等車の車内とシート
1等車の車内がコチラ!1+2配列の3列シートですが、グレーで統一されたちょっと薄暗い感じの車内です。網棚が二段になっていて、下段にはコート等の軽いものが入れられる様になっています。
このTGVは10両編成で、客車は8両。この内、1等車が3両、2等車が4両あって、残り一つはビュッフェカーとなっています。Webで見つけたシートMAPには座席の向きが書かれていませんが、私の乗車した3両目は集団お見合い式の配列になっていました。
※座席図PDFはコチラ→TGVリリア 座席表
シートは座面、背もたれ、肘掛も全てグレーの布製です。かなり古くなっている為か、表面がケバケバしていて肌触りは良く無い…。
また座席幅は広いですが、前後のシートピッチは思ったよりも狭く、目方で100cmも無いくらいです。
集団お見合い式なので、車両の中央部はこの様なお見合いシートになっています。真ん中に折りたたみ式のテーブルがあるのも、各国共通。
そして私の座席はコチラ。SNCFのWebサイトからチケットを購入すると自由に座席が選べるので、迷い無くソロシートをGet!
しかし運の悪い事に、この31番の座席はちょうど窓の縁の部分になってしまって景色が殆ど見えず…。また進行方向も逆向きですし、なんか随分とババを引いてしまったなぁと…。
座席周りの設備
座席周りの設備ですが、テーブルは大きなスクエアタイプで、スモークガラスの様なカラーが印象的!カップホルダーも付いていて便利ですが、食べカス等が溜まっていてあまり清掃はされていない様子…。
リクライニングは電動式で、肘掛にボタンがあります。フットレストもありますが、高さ調節が出来ず一段階のみ。
リクライニングしてみたところ、やけに座面が低くなって座り難く、またその割にフットレストの位置が高いので、あまりリラックス出来ません。
コンセントは窓側の低い位置に一つ。EUでは一般的なC型です。
その他、車端部には荷物棚がありますが、大型スーツケースでも20個くらい置けそうなくらい超大型!こんな大きな荷物棚を見たのは初めてかもしれません。驚くのは、これと同じ大きさの荷物棚が2等車にもある事。今回は途中駅からの乗車だったので少し心配しましたが、これだけ容量があれば心配なし!寧ろ、この荷物棚を使っていたのは私一人だけでした!
意外と快適でオシャレ!2等車シート
尚、2等車を少し覗いてみましたが、こちらは1等とは打って変わってカラフルなシート!何だか世界が全然違います。
こちらも同じく集団お見合い式の配列ですが、1等と違ってお見合い席が車端部の方にあります。2+2の4列シートですが、ビュッフェエリアのある車両の一部だけは1人掛けのシートになっている所も(但し、向かい合う席のみ)。
足元の広さは1等車とほぼ変わらず!フットレストもありますし、同じ2等車でも往路で乗ったTERとは雲泥の差ですね(参考→スイス・ジュネーブから列車でフランス・リヨンへ!TER 1st Class乗車レポート)
ビュッフェカーと軽食メニュー
さてさて、続いてはビュッフェカーをチェック!10両編成の真ん中の車両にはBarカウンターがあって、ここでドリンクや軽食が販売されています。
ÖBBのレイルジェットやDBのECの様に座って食事が出来る設備は無く、カウンターテーブルが3つあるのみ。でも“Y”の形をしたちょっとデザインちっくなカウンターテーブルで、流石はフランスの鉄道といった所!
テーブルに置かれたメニューを見てみると、食べ物はサンドイッチにスナック類、ドリンクはワインやビールが数種類用意されていて、ワインはスイスワインかフレンチかを選べます。支払いはユーロの他、スイスフランにも対応。
軽食はサンドイッチだけかと思いきや、カウンターの横に別のメニューが掲示されていました!ペンネやリゾット等、結構本格的な料理も楽しめる様です。価格は何れも€11.9と、ちょっと割高な印象。
コーヒーの味はまぁまぁ
食事にはちょっと中途半端な時間だったので、今回はコーヒーとアップルパイで済ませます。このエスプレッソコーヒーは€2.7、酸味がやや強いですが、味は悪くありません。
アップルパイ(€4)も試してみましたが、甘さも味わいもかなり控えめ。大きなアップルパイなのでボリュームはありますが、特に美味しいものでは無かった…。
尚、ビュッフェカーは全てセルフサービスなので、食べ終わった容器はゴミ箱へ。
サービスは限定的。1等車はコスパ悪い?
そんなTGVリリアの1等車ですが、車内サービスは限定的。パリとフランクフルトを結ぶ路線などでは軽食サービスがあったりもするそうですが、今回はその様なサービスは一切なし。
チケットの検札に来た車掌は「アリガトウ、ヨイタビヲ」とリップサービスをする程に対応は良かったですが、茶菓子やおしぼり等も貰えないですし、2等車との違いは完全にシートのみです。
そう考えると、割高な運賃を支払って1等車に乗る意味は、かなり薄れてしまうかもしれません。私の様に独り旅でソロシートに座りたい場合は一定の価値はありますが、2人で座るなら2等車で十分!明るいカラーでオシャレなシートも良いですし、それに比べて1等車は地味な割に座り心地は良くなく、シートピッチも詰め込み。ちょっとこれはコスパ悪いですよね。
と言う訳で、TGV-Lyriaリヨン~ジュネーブ1等車の乗車レポートでした!TGVのチケット手配については、コチラの記事をご覧下さい→SNCFフランス国鉄チケット/TGVとTERの予約方法!座席指定も可能
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