バルセロナで「オペラ」鑑賞!リセウ劇場/客席の眺望と無料のワインサービス!

前回に引き続き、スペイン-バルセロナにあるオペラ座「リセウ劇場」のオペラ鑑賞レポートをお伝えします!チケットや会場アクセスについては、前回の記事をご覧下さい→「リセウ劇場」鑑賞レポート!チケット購入とエントランス

客席、社交場など、豪華さはマドリードにある歌劇場よりも遥かに上のリセウ劇場。しかも驚いたのは終演後、なんとワインの無料サービスまでありました!

シートマップと客席の全景

リセウ劇場客席入口

それでは客席へと参りましょう!チケットに記載されたFloor(階数)とGate(ゲートNo.)を確認して、該当する扉から入って行きます。

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リセウ劇場の客席は、平土間+1階~5階の計6階層。シートマップを見るだけでも、なかなか壮大な景観ですよね。

リセウ劇場の最上階からの眺め

先ずは上から(最上階から)眺めてみましたが、なかなか豪華な造り!パリのガルニエには敵わないものの、煌びやかな装飾は見事です!

マドリードにあるサルスエラ国立劇場とは雲泥の差ですよね。同じスペインのオペラ座なのにこれほど差があるとは驚き!参考サルスエラ国立劇場 鑑賞レポ!Teatro de la Zarzuela/チケットと客席

オペラ座の馬蹄形

綺麗な卵型をした講堂。このリセウ劇場に限らず、オペラ座の講堂の形を「馬蹄形」と呼ぶのは、この形が馬のヒヅメに似ているからなのです。

リセウ劇場の最上階

このリセウ劇場の最上階は2列のみ。マドリードのテアトロレアルの様に急斜面から見下ろす必要が無いので、高所恐怖症の人でも安心かも(笑)

平土間席から眺望は?

リセウ劇場平土間の眺望

続いて、平土間席へとやって来ました!ここから眺めるステージの眺望もなかなかのもの!大きさとしては、間口が若干狭い感じもしますが、高さがあるのでせせこましい感じはありません。

リセウ劇場の天井

天井のデザインは、かなり特徴的!なんだかUFOが降りて来るかの様な印象を受けますね。シャンデリアではない照明が使われている事も、そう見える要因の一つかと思います。

リセウ劇場の客席

客席は、センターに通路があって合計20列の配置。先頭列に限っては、足元が特別広くなっています。オーケストラピットがある分ステージとの距離もある程度確保されているので、前過ぎてステージが見え難いという事も無いですし、恐らく一番人気の席なのではないかと。

平土間席の眺望、上階の張り出し

ただ、思った以上に上階の張り出しが大きいので、同じ平土間であっても両端や後方の席は眺望-音響ともにかなり限定されてしまいそうです。それでもカテゴリーは2~3と高額ですから、この辺はかなりコスパが悪いですね。

上階バルコニーの眺望と音質

2階バルコニー席からの眺望/リセウ劇場

今回の私の席は2階(日本の3階)席バルコニーの右サイドの先頭列86番。できればもう少し中央寄りへ行きたかったのですが、予算の都合で仕方なく…。

ステージの眺望/リセウ劇場2階席

ステージからの距離は近いですが、先頭列とは言え眺望はあまり良いとは言えず、体を乗り出さないとステージの半分以上が隠れてしまいます。また座面がすごく高く造られているので足がつかず、座り心地もイマイチ…。

リセウ劇場のオーケストラピット

それでも、オーケストラピットの真上に近い位置なので、オケの音は良く聴こえます。キャストの歌も良く飛んで来るので、音楽を聴く分には良いかもしれません。

ただ、今回は隣が通路および空席だったので良かったですが、もしこれで両隣に人が入れば、ステージを覗くのも音を聴くのもかなり酷かもしれません…。

プッチーニのオペラ

プッチーニのオペラ

さて、今回の公演は「マノン・レスコーManon Lescaut」。言わずと知れたG.プッチーニのオペラです。マドリードで超問題作の現代オペラを観た後だったので、久々に観た正統派の古典オペラに、何だか新鮮味を感じます!

リセウ劇場プログラム

翻訳の字幕はカタルーニャ語のみですが、プッチーニの音楽は聴き易い和声とフレーズの長い旋律なので、音楽はとてもステキです!ステージのセットの質も良く、ダイナミックで迫力があります。流石は高いチケット代なだけありますよね。

リセウ劇場ステージ

演奏は「Orquestra Simfònica del Gran Teatre del Liceu」という事で、リセウ劇場専属のオーケストラなのだと思いますが、演奏のレベルとしてはまずまず。キレの良い洗練された演奏ですが、会場の音響が災いしてか残響がかなり限られた音でした。

地下に大きな社交場

リセウ劇場地下の社交場

続いて、休憩時の社交場を覗いてみましょう!このリセウ劇場には地下に広いロビーがあって、ここにテーブルやBarカウンター等が設置されています。音響設備の様な物もありますが、ここで何か催し物が行われる事もあるのかもしれません。

社交場のテーブル席/リセウ劇場

休憩が始まって真っ先に訪れたのですが、テーブル席には既にワインと料理がズラリ!何れも“予約席”を示す表示があったので、恐らく料理も含めて事前予約が必要なのでしょう。

リセウ劇場のカウンターテーブル

カウンターテーブルは誰でも使える様ですが、数がかなり限られているので確保するのは難しそうです。それにしても、たった25分の休憩時間でよくみんなこんなにガッツリ飲み食いするなぁと…。

リセウ劇場サンドイッチメニュー

Barのメニューを探したのですが、残念ながら明確に価格まで記載されたものが見つからず…。代わりに見つけたのは計食のメニュー、サンドイッチが5種類あって、価格はいずれも€5~€4.5となっています。

リセウ劇場の社交場

マドリードのオペラ座では社交場へ出向く人の数も限定的だったのに、ここはかなりの大盛況!同じスペインでも、マドリードとバルセロナではこんなにも分化が違うんですね。

ワインの無料サービス!

リセウ劇場の終演後

最後に、驚いたのが終演後のエントランスロビー。人にもみくちゃにされながら出口の方へ向かうと…

リセウ劇場/ワインの無料サービス

なにやら大量のグラスにワインを注ぐ係員の姿がありました。なんとコレ、無料のワインサービス!観客全員に無料でワインが振舞われている様です。

赤ワイン/リセウ劇場

白ワイン/リセウ劇場

しかも赤・白の両方を提供するという懐の広さ!せかっくなので両方頂いてみましたが、白は薄味で主張が無いものの、赤は心地良い渋みのあるしっかりとした味わい!

気になる銘柄ですが、係員の手元をちら見したところ“SUMARROCA”の文字が見えました。「スマロッカ」はスペイン酒造のワインで、日本でも1,500円程度でボトルが買えるほどの大衆ワインです。

とは言え、オペラ座でこんな無料のワインサービスなんて初めて見ましたよ。チケットが高額な分、こういう所に金を掛けているのかもしれませんね。

安いチケットで入るのもアリ?

と言う訳で、2回に渡ってお伝えしたバルセロナのオペラ座「リセウ劇場」ですが、あまり豪華でないマドリードのオペラ座を見た後だっただけに、久々に優雅な気分に浸る事が出来ました!

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1stカテゴリーのチケット代は非常に高額ですが、最低カテゴリー€13の格安チケットもありますので、内覧目的で入場するのもアリですね。でも、ワインの無料サービスが毎回あるとは限らないので、あまり期待しない方が良いかと思います。

以上、リセウ劇場のオペラ鑑賞レポートでした!チケットや会場アクセス等については、前回の記事をご覧下さい→「リセウ劇場」鑑賞レポート!チケット購入とエントランス

スペイン・バルセロナに関する情報、観光スポットについては「スペイン・バルセロナの観光ガイドと“一人旅”体験レポート!」も併せてご覧下さい。

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