中央道「右側付加車線方式」の採用について、弱者に向けた配慮に好感

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昨月、NEXCO中日本より、中央自動車道の多治見IC(岐阜県)から小牧東IC(愛知県)の下り線区間に設置されている「登坂斜線」を、「右側付加車線」に変更するとの発表がありました。

これは、大型トラックなどの遅い車が車線変更するよりも、動きに俊敏な速い車が自ら車線変更して遅い車を抜かす方が効率的である、との考えから採用される事になったそうですが、それ以外にも遅い車に乗っているドライバーの安心にも繋がるものと期待しています。

遅い車を標準にするという考え方

私もVitzやDemioなどの安いレンタカーで経験有りますが、片側一車線の高速道路を走っていると、排気量の高い車に煽られる事があります。これが「登坂斜線方式」ですと、こちらが強制的に「譲らなければならない」という状況が生まれて不利になります。

中央道付加車線方式

しかし「付加車線方式」ですと、こちらは何も行動を起こす必要も無く、速い車は“自己責任”にて勝手に抜かしていけば良い訳ですから、遅い車が不利な立場に置かれる心配がありません。この様に遅い車を“標準”として特別な行動を起こさずに済む方式こそ、道路交通法の「標準」とすべきではないかと思います。

他の右側車線方式に見る効果

「付加車線方式」は、片側一車線の高規格道路における“追越ポイント”でも見られます。

例えば北海道の「旭川紋別自動車道」の様に片側一車線が長く続く高速道路では、数十キロおきに1km~2kmの追い越しポイントが設けられており、これも右側付加車線方式が採用されています。

遅い車があるとすぐ渋滞してしまうのが片側一車線高速道路の宿命ではありますが、トラックなどにとってはどうしようもない事で、そんな状況においても煽りを掛けてくる輩にはホント呆れてしまいますね。しかし追い越しポイントでは右側付加車線方式ですから、遅い車は何も行動を起こさなくて良いのです。走行車線へスムーズに戻れないかもしれない、という心配からも解放され、堂々と走る事が出来るのではないでしょうか?

非常駐車帯への懸念

一方、今回「右側付加車線」へ変更される中央自動車道の当該区間の衛星写真を見ると、非常駐車帯が幾つか設けられているのが見えます。

中央道付加車線方式

これまでは登坂斜線の更に外側につけられていたものが、今回の措置によって“第一走行車線”と隣接する様になる事から、そのすぐ脇を車が頻繁に通る様になります。この区間は急カーブも多く、もし非常駐車帯に緊急停止している車があっても、かなり近づかない限り見えにくいのではないでしょうか?

これまでは遅い車が走る登坂車線に付加されていたので問題無かったのだと思いますが、“法定+α”の速度で飛ばす「走行車線」に隣接するとなると、事故発生への新たなる懸念材料になり兼ねないか心配です。ともあれ、まずは「検証」するとの事ですから、どの様な結果が見えてくるか注目したいと思います。

いずれにせよ、弱者に則した“優しい”道路交通法が、少しでも多く浸透していけば良いですね。

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