厳島神社の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う(広島県・宮島)

広島旅行では、世界遺産の宮島・厳島神社にも訪れました。広島市内から朝一で宮島に向かったところ、観光名所となっている定番の大鳥居には誰もおらず、一人貸切状態!朝焼けに染まる山々をバックに、静寂に包まれた何とも風情のある情景を楽しむ事が出来ました。

早朝から行ける宮島へのアクセス

宮島へ渡るフェリー乗り場への最寄駅「宮島口」へのアクセスは、広島市街からJRと広電の2通りの行き方がありますが、私は往路にJR、復路に広電を利用しました。

広電は路面電車ですが、「宮島線」の近郊区間は富山のライトレールの様に路面電車とは思えないほど飛ばします。それでもJRより1.5倍ほど時間がかかってしまうのですが、海沿いを走るので景色は良かったです。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

宮島口から宮島までのフェリーは、宮島松大汽船JR西日本フェリーの2社が競合しています。JRの方が安いのですが、広電とフェリーがセットになったフリーチケット等をお持ちの場合は、利用出来るフェリー会社が指定されている場合もあるので、よく確かめた方が良いでしょう。

運行本数や所要時間は双方とも殆ど変わりませんが、JRフェリーはデータイム限定で厳島神社の大鳥居に接近するコースで運行されています(私が訪れた早朝時間帯は対象外)

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この時フェリーへの乗船は7:15頃。乗客の数はまばらで、観光客は私以外に2~3名くらいでした。尚、先日12月5日からフェリー乗り場が若干変わったそうなので、これから訪れる方は注意が必要です。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

宮島までの所要時間は10分ほどです。朝焼けに佇む宮島の姿も良いものですね。

静寂に包まれた干潮の大鳥居

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宮島へ到着! さすが世界遺産の島とあってか、フェリー乗り場周辺は綺麗に整備されていました。厳島神社へは、ここから海沿いの道を800mほど進んで行きます。

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道中には商店街がありますが、店はまだどこも開いていません(当たり前か…)。宮島へのフェリーは6時台から動いているものの、街は静寂に包まれていました。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

見えてきました!真っ赤な鳥居は遠くからでも目立ちますね。

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鳥井は海の中にありますが、ごくごく浅瀬のため干潮時には歩いて鳥井まで行く事が出来ます。この時はちょうど干潮に近い時刻だったため、鳥井が足元まであらわになっています。

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折角なので、鳥居の近くまで行ってみましょう。歩道には海へ繋がる階段が何箇所かあって、干渉時には自由に立ち入る事が出来ます。因みに、厳島神社も早朝から営業していますが、厳島神社に入ってしまうと鳥井の方へは行けなくなりますのでご注意を。

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近寄って行くと、なかなか迫力があります。高さは16mにも及ぶのだとか。この鳥居は1875年に建造されたものだそうですが、それにしては新しく見えますよね。修理・修繕が頻繁に行われているのかもしれません。

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鳥居の上部(屋根の部分とその支えの部分)はそれぞれ笠木・島木と言いますが、この大鳥居の笠木・島木の内部には沢山の石が入っていて、その重みによって波や強い風にさらわれない様になっているそうです。

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鳥居中央には「伊都岐島神社」の文字。古くはこう記されていた事もあったそうで、伊都岐(いつき:神をいつきまつる)という意味が込められているんですね。因みに「伊都岐」を検索したら、同名のカフェバーが出てきました。隠れ家的な店で夜12時までやっているそうなので、宮島に宿泊する場合には行ってみるのも良いかもしれません。

真新しさのある厳島神社の社殿

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さて、今度は厳島神社の内部に潜入します。早朝に鳥居を観賞した後一旦神社を離れた為、社殿の中へ入ったのは午後3時を迎えていました。

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内部も真っ赤!床や壁、支柱に至るまで、鳥居よりも更に真新しい木材が目立ちます。社殿は平安時代から続く長い歴史があるそうですが、まるで造り立ての様な張り艶をしています。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

厳島神社は、その立地上の理由からこれまでに何度も水害に苛まれていますよね。いつかTVのニュースで映像が流れていたのを覚えています。でも壊れるのは毎回「能舞台」などの海の方へ張り出した部分のみで、この本殿の部分は殆ど被害を受けた事がないというのは凄いと思います。

こんなにも変わる満潮の大鳥居

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

時刻は午後3時、この日の満潮時刻を迎えていました。神社の足元まで水に浸っています。ここから200m先にある大鳥居も水に浸かって、景色が一変していました。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

能舞台の先端まで行くと、大鳥居がよく見えます。潮位の違いによってこんなにも景色が変わるものなんですね。水位は大した事ないと思いますが、黒く変色した足の部分が完全に水に浸かっていました。

【厳島神社】の大鳥居を独り占め!干潮と満潮の水位の差はこんなにも違う

この海に映える鳥居の姿、そして背景の山々とのコラボがまた素敵!建築にこの立地を選んだ先人のセンスには感心します。

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干潮から満潮まではおよそ6時間。この日は早朝から午後まで宮島に滞在していた為、この様に両方の姿を見る事が出来ました。旅行の都合を潮位に合わせるのはなかなか難しい面もあるかと思いますが、宮島観光に丸一日を当てられれば、そう難しい事ではないと思います。

大潮とか小潮など時期によっても大きく異なると思いますが、是非とも干潮の時を狙って大鳥居の雄大な佇まいを間近で見て頂きたいものです。中でも今回の様に静寂に包まれた誰も居ない早朝の鳥居観賞は、特におススメです!

次回は「弥山」に登って、雲海の撮影に臨みます。

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