松本の郷土料理「とうじそば」を試してみた!そばきり みよ田(松本店)

とうじそば(投汁そば)と言えば、長野県の松本に古くから伝わる郷土料理の一つ。虫取り網の様な形をした籠に蕎麦を入れてしゃぶしゃぶして食べるちょっと変わったスタイルで、観光客に根強い人気があるのだそう。

そこで今回は、松本駅にも近い「みよ田」という蕎麦居酒屋でこの郷土料理を試してみました!雑炊やセイロも同時に楽しめるお得なセット、その味やコスパを詳しくレポートしていきます。

松本駅徒歩5分、東横イン隣のビル1F

今回訪れた「そばきり みよ田」の場所はこちら。松本駅から徒歩5分、東横インの隣のビル1階にあります。

入口が奥まった所にあるので少し分かり難いですが、建物の東側(本町通り)へ出ると店の看板が出ているので分かり易いです。

入口横には“食事以外でのマスク着用”の貼り紙があったのでちょっと入るのを躊躇しましたが…、入店してみるとアルコール消毒を促されるだけで特に検温もされないですし、ガチガチのコロナ脳という訳ではない様子。

店内に居る客も皆マスク無しで喋っていますし、特に注意されている人はいない様なので一安心!

この時はディナーで訪れましたが、この「みよ田」は結構人気の店らしく18時を待たずに店内満席。来店の際は予め予約を入れておくのが安全かもしれません。

豊富な種類の蕎麦、居酒屋メニューもある

メニューは様々な種類の蕎麦や豊富な一品料理、アルコールは日本酒をはじめ蕎麦焼酎もあります。この「みよ田」は“蕎麦居酒屋”という位置づけですが、ドリンクを頼まず料理だけの注文でもOK!

居酒屋のくせに、18時に生ビールを注文した隣の席のグループが売り切れを理由に断られていました…。これはちょっと頂けないですね。

お目当ての「とうじそば」は別紙メニューでの案内になっていて、とうじそばに加えて「そば米雑炊」「せいろそば」の3品がセットになったコースでの注文となっています。

「シンプル」コースを基本に、馬刺しや天ぷら等を加えた「スペシャル」「デラックス」の各コースも取り揃え。「とうじそば」は店によっては2名以上でないと注文できない店もありますが、ここは1人前から注文可能なのは嬉しいところ!

しゃぶしゃぶ感覚で食べる郷土料理「とうじそば」

今回はシンプルプラン(1,680円)のコースをチョイス!注文して間もなくカセットコンロに置かれた鍋と笊に盛られたとうじそばがセッティングされます。

一口大に小分けされたとうじそばは食べる分だけ籠に入れて鍋に浸し、しゃぶしゃぶしてから器に移して頂きます。蕎麦をこんな形で食べるなんて、何だかとても不思議な感覚!

薄口のしょうゆベースの出汁に山菜やキノコ、油揚げなども一緒に鍋からすくって出来上がり!食べてみると、風味豊かなきのこ、そして山菜のシャキっとした歯応えと共に、出汁の効いたスープの優しい味!

ただ、しゃぶしゃぶする時間にもよると思いますが、蕎麦のコシが殆ど失われてしまうので、これは好みが分かれる所かもしれません。

そば米の雑炊、〆は店自慢の二八そば

とうじそばを食べ終わると、2品目は「そば米雑炊」。そばの食べ終わりを見計らって、店員が作りに来てくれます。

とうじそばで残ったスープに、そばの実(そば米)を入れて玉子でとじるだけのシンプルな料理。良質なタンパク質を多く含む料理で、高血圧などにも良いという健康食なんだそう。

うるち米の様に水分を殆ど吸わないのでボリュームに欠けますが、出汁の旨味をそのまま味わえて〆にはピッタリ!

最後は「せいろそば」。この店の自家製だという二八蕎麦は、先ほどのとうじそばとは違ってしっかりとしたコシと仄かに香ばしい蕎麦の風味、そして抜群に滑らかな舌触り!

この後も松本市内の色々な店で信州蕎麦を食べましたが、この極上の舌触りこそ松本で食べる信州蕎麦の醍醐味といった感じがします!とうじそばを食べるより、こうやってシンプルに食べる方が私は好みかもしれません。

郷土料理の初体験にはピッタリ!

信州ならではの3品が楽しめて、税込1,680円。意外と豪華な蕎麦づくしのコース料理だったと思います。地元民御用達の隠れた名店という訳ではないですが、とりあえず松本へ着て伝統料理を味わいたいという方にはおススメです!

そばきり みよ田(松本店)

  • 住所:長野県松本市中央2-1-24五幸本町ビル1F
  • 営業時間:11:30~15:00、17:00~20:30
  • 定休日:日曜日(社会情勢により変更の可能性あり)
  • 店舗HPはこちら