江戸時代に中山道の宿場町として栄えた「奈良井宿」。当時から残る情緒的な古民家が1kmにも渡って続くという、そんなノスタルジックな街並みが美しいと巷で話題になっています。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている奈良井宿、松本から1時間足らずで行けるので、フラッと日帰りで訪れてみました!京都の街よりも日本らしい、そんな重要文化財の街をレポートします!
目次
鉄道も車もOK!松本から1時間のアクセス
長野県塩尻市に位置する奈良井宿。私が滞在していた松本市街からもほど近く、車でも電車でも1時間程度で行く事が出来ます。
私は電車で向かいましたが、篠ノ井線から中央西線の中津川方面へ直通(時間帯によっては乗り換え)で所要時間は50分~60分程、運賃は片道590円です。
中央西線はワンマン区間でSuicaなどICカードが使えない為、松本駅で予め往復切符を買っておくと便利!券売機でクレジットカード決済も可能です。
電車はJR東海仕様で、転換式のクロスシート。車内はローカル線とは思えないほど快適ですが、運行本数が1~2時間に1本と極端に少なく、特に松本→中津川方面は朝7:49発を逃すとの次は10:30発まで待たされるので注意が必要です。
奈良井宿駅、コインロッカー、駐車場など
奈良井宿への最寄駅は「奈良井」駅。橋上化されていない地上駅で、情緒的な木造の駅舎がなかなか良い味出していますね!
駅舎内に券売機は無く、切符の購入は窓口でのみ取り扱い。コインロッカーもありませんが、窓口で申し出れば駅事務室内で預ってもらえます(9:00~16:00、1つ300円)。
窓口では奈良井宿のMAPも貰えますが、同じ物が奈良井宿観光協会HPからダウンロードできるので、予めスマホに入れておくと便利!
尚、車で向かう場合は奈良井駅前の駐車場(500円)、若しくは集落の西側にある駐車場(510円)、またすぐ近くにある「道の駅 奈良井木曽の大橋」の駐車場も利用可能。
奈良井宿の保存地区内は、地元の人の車以外立ち入れないので注意が必要です。
1kmに渡って古民家が建ち並ぶノスタルジックな世界!
さぁやって来ました!奈良井宿の重要伝統的建造物群保存地区。奈良井駅から旧中山道に沿って、木造の古い民家が立ち並ぶノスタルジックな街並みがおよそ1kmにも渡って続いています!
沿道の風景は、正に時代劇そのもの。江戸時代にあった茶屋の様な風情ある店構えの所も多いですが、これが舞台セット等ではなく正真正銘本物の店や民家というのは凄いですよね!
建物は長屋造りの中二階建てが多く、屋根は鉄板瓦の建物が殆ど。保存地区として厳しい建築基準があり、家の修繕工事ひとつとっても行政の許可が必要なんだとか。
奈良井宿の歴史は古く、江戸幕府設立前の16世紀中頃には既に宿場としての機能を果たしていたそうですが、地元の人の話によると奈良井宿は度重なる火災に見舞われ、その度に度建て直しが行われて来たのだそう。
最後の大火災は今からおよそ180年前、つまり今残っている建物の多くは180年前に再建されたものだという事。
コロナ騒動前は西洋人の個人客で賑わっていたそうですが、今はこの通り殆ど誰も居ない寂しい通り…。でもこんな時が止まったかの様な不思議な感覚を独り占め出来るのは、今だけの特権ですよね!
外国人が戻って来る前に来る事が出来てほんとに良かった!
古民家で味わう伝統料理!オシャレなカフェも
この奈良井宿の旧中山道沿いには様々なグルメの店が建ち並んでいて、信州の様々な郷土料理を味わう事が出来ます。信州そばをはじめ、焼きたての美味しい五平餅や山菜の入ったおやき等が食べられる店もあり、散策がてら気軽に立ち寄れる茶屋も多いです。
奈良井宿の伝統的な建物で、木の温もりを感じながら過ごす私服のひと時!伝統料理だけでなく、モダンな内装にアレンジした店内でパフェやケーキが食べられるカフェもあります。
コロナ騒動の影響もあって休業中の店も幾つかある様ですが、ざっと見渡した所およそ6割の店が営業していたので、食べる所に困る様な事は無いでしょう。でも、どの店も閉店時間は早め(16時~17時)なので、遅い時間帯に訪れる場合は注意が必要です。
宿泊をして特別な体験を!
今回は日帰りでしたが、奈良井宿には民宿や旅館が何軒かあるので、もっとゆっくりしたい場合は宿泊してみるのも良いかもしれません。
バス・トイレの付いていない昔ながらの宿も多いですが、1泊2食付で1万円以内で泊まれる所もあって意外とリーズナブル!古民家で寛ぎながら、地元の郷土料理を味わうという特別な体験が出来るでしょう。
と言う訳で、京都よりもディープでノスタルジックな世界が体験できる奈良井宿。茶屋で食べた美味しい五平餅やオシャレなカフェなど、次回より随時レポートしていきます!