大阪エリアにおける“格安きっぷ自販機”の衝撃

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先日、大阪梅田駅の地下構内を歩いていた所、気になるものを見つけました。場所は阪神梅田駅の改札前、ディスカウントチケットショップがある所です。

チケットカウンターには、新幹線などの格安切符やコンサートチケットを求める人の列が出来ており、どこでも見受けられる光景がありました。しかし、その脇に、とんでもないものを見つけました。 JR格安切符(梅田) (2)

なんと、JR線の格安切符“自販機”です。

JR格安切符(梅田) (4)

格安切符と言えば、ショーケースに陳列されているものを吟味し、選択してカウンターで購入するというスタイルが一般的、というかそれしか思い浮かびませんが、ここでは「券売機」による自動販売が行われています。これはつまり、お金を入れてボタンを押すだけという、JRの券売機で普通に切符を購入するのと同じ感覚で、格安切符を買う事ができるという事になります。

私は、物心つく前から今に至るまで、東京⇔大阪を頻繁に行き来してきたのですが、梅田エリアでも普段出歩く事の多い“阪急”周辺にはこの様な券売機を見ることが無かったため、軽いカルチャーショックを受けました。半ば「見て見ぬ振り」的な扱いをされがちなディスカウント切符が、こうも堂々と、しかも人を通さない券売機で販売されているとは…。

“昼得切符”の安さは折り紙つき

ここで売られているのは、大阪から京都や神戸方面への近距離切符に限られますが、その“安さ”は関東地区では想像もつかないほどです。大阪エリアのJRには、平日のデータイムと土日祝日の利用に限られた「昼得切符」というお得な運賃が存在しますが、回数券と同様に「6枚綴り」「3ヶ月の有効期限」という制約があります。

例えば大阪→三ノ宮の片道ですと、

  • 普通運賃 410円
  • 昼得切符 270円/1枚(6枚綴りで1620円)

安い!これが290円でバラ売りされています。これでも、この10月より値上げされた価格だそうで、それまでは1枚辺り248円だった様です。

関東地区でも、近距離の回数券がディスカウントストアでバラ売りされている事はありますが、それでも定価の20~30円引きが良い所ですから、これではICカードで定価乗車している自分が馬鹿馬鹿しくなりますね。

大阪エリアのICカード普及率は低い

今や、一人1枚は当たり前となったSuica等の交通系ICカードですが、大阪エリアでは少し事情が異なるのはご承知の通り、その割合は未だ4割程度というから驚きです!そりゃあ、これだけ格安な切符が日常的に購入できる環境であるならば、定価乗車を強いられるICカードを利用する理由はどこにも見当たりません。

関東地区では、上記の通りディスカウント切符の割引率はごく僅かである為、利便性やICカード独自のポイントサービス等の還元率を考えると、わざわざ乗車ごとにディスカウント切符を購入する人など、殆どいません。

関西地区の鉄道会社各社とも、普及率を首都圏並みに伸ばしたいのが本意の様ですが、これではよほど高い還元率のポイントサービスが無い限り、利用者の移行は難しいでしょう。それにしても、阪神電車というライバル路線の改札前で堂々と販売しているとは…。取り締まりの対象にはならないのでしょうか?まぁ確かにディスカウントショップが自らのエリアの範囲内で行っている事ですから、法律上は黒ではないのだと思いますが…。

とは言え、大阪であれ東京であれ、JRの運賃は大手私鉄各社に比べて割高でありますから、ある意味「適正価格」になっているのかもしれません。

東京地区も少しは見習ってもらいたいですね。

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