長い間改修工事中だった大阪・伊丹空港のJALラウンジですが、先月の末遂に竣工しました!今回はダイヤモンドプレミアラウンジとサクララウンジ、2つのラウンジが一度にリニューアルオープンするという一大イベントなだけに、注目している方も多いはず。
その両方のラウンジを訪れてみましたが、先ずは最上級ラウンジ「ダイヤモンドプレミアラウンジ」からレポートしていきたいと思います。
保安検査場から直結
工事中はやたら場所がころころ変わっていたJALのラウンジですが、リニューアル後のラウンジ入口は保安検査場を抜けたすぐの所にあるこちらのエントランス。
保安検査場の工事はまだ完成していない為、上級会員専用のゲートが出来るまではもう少し時間が掛かりそうです。
エスカレーターを上がるとレセプションがあり、右がダイヤモンドプレミアラウンジ、左がサクララウンジ。この辺りのデザインは他の空港と全く同じですね。喫煙所はレセプションの対面にあります。
ラウンジの入口には自動ドア。これがあるとラウンジ内の静寂性が高まるので、出来れば羽田のラウンジにもつけてもらいたい所。
窓側はカウンター席が中心
ラウンジMAPはこちら!左上部分がDPラウンジのエリアですが、特に隔たりも無く殆ど一続きのフロアになっている模様。DPラウンジの総座席数は160。
内部へ入ってみると、窓に沿った横長の配置のラウンジ。スペース的にはそれほど広く無いですが、ラウンジ内の全てのエリアに窓から自然光が差し込むので明るいです。
窓際および中央にずらっと並べられたカウンター席。最近のラウンジはどこも利用者が多い為か、ソファーシートを撤廃してこういう配置にする所が増えていますね。
中央のカウンターには工芸品の展示。これらは大阪や京都界隈で作られる伝統的な工芸品で、出石焼や丹波土瓶、紀州漆器などもあります。
ラウンジ全体的なデザインとしては、福岡や那覇のラウンジとあまり遜色ありませんが、この様な天井のトゲトゲした装飾は初めてです!和のテイストを維持しつつも、現代的なアレンジを加えたデザインに仕上げているのだとか。
奥まった所にソファー席
ラウンジ中央部分は赤いパーティションで区切られていて、窓側とは反対の奥まった方はソファーシートのエリアになっています。
パーティションの中は、会議室の様な座席配置。全てのシートにサイドテーブルとコンセントがついていますが、囲いのある個室感覚の席は少なく、また人と向き合う配置なので、他人の視線が常に気になってしまう点は否めず…。
一方、ラウンジの一番奥にはパーティションで囲われていないソファー席のエリアもあって、シートの仕様も異なります。全ての席のサイドテーブルに行灯の様な照明が設置されているという、かなり和風を意識したデザインです。
その奥には、マッサージチェアの小部屋が2つ。試しに入ってみた所、一応視線は隠れますが、簡単に覗かれてしまうのであまりリラックスは出来ませんでした…。
軽食メニュー/おにぎりの味は…
続いて、ダイニングのビュッフェコーナーと軽食メニューをチェック!軽食と言っても、事前にHPで確認した限りでは、羽田や福岡等と同じくパンやおにぎり、スープがあるだけの簡単なメニュー構成です。
おにぎりは「かしわ焼き」と「梅しそ焼き」の2種類。ここで言う“かしわ”とは、関西風の鶏肉を差します。
羽田とはまた違った具材のおにぎりですが、相変わらず塩気が無くて殆ど味がしない…。いつもながら、ちょっと塩分ケチり過ぎ!これならパリパリの海苔で巻いて食べられるコンビニおにぎりの方が断然満足度は高いです
また、パンは4種類ありますが、質はどれもイマイチ…。特に、「六甲山麓ミルクパン」は水分も無くてパサパサ、具も何も無く、またバターやジャムも無しにこのパサついたパンを食べるのはかなり難を極めます…。
大阪のラウンジの目玉商品であるはずのパンがこれじゃあちょっと泣けますよ。
唯一美味しかった(と言うかまだマシだった)のは、「あらびきウィンナーデニッシュ」と「宇治抹茶デニッシュ」。どちらも比較的しっとりしたパイ生地で、具材がきちんと入っているというのが主な理由です。この唯一塩分の効いたウィンナーパンをおかずにおにぎりを食べるという、何とも奇妙な組み合わせ…。
スープ類は、「味噌汁」と「カレーチャウダー」。このカレーチャウダーは具材がたっぷり入っていて、味もまずまず。ウィンナーデニッシュと同様、これも貴重なおかずの一つとなりました!
ビールは4種類、ウィスキーは「知多」
続いてドリンクメニューですが、アルコールはビールとウィスキーのみ。ソフトドリンクも他のラウンジと一緒ですが、唯一「青汁」だけは羽田には無いメニューです。
ビールは「エビス」「一番搾りプレミアム」「ドライプレミアム豊穣」「プレミアムモルツ」の4種類。このラインナップは、福岡空港のDPラウンジと全く同じです。
銘柄は変わり映えしないですが、サーバーの性能が良いのか泡が凄くクリーミーでGood!どの銘柄を飲んでも安定して美味しいです!
ウィスキーはサントリーの「知多」。スペース的にあと2本くらい置けそうですが、この時はこの1本があるのみでした。
混雑が少ないのは良いけど…
と言う訳で、新しくオープンした伊丹空港のダイヤモンドプレミアラウンジ。これまでの様な“改修”という形では無く最初からDPラウンジとして整備されただけに、どんな内容になるかと大きな期待を抱いていましたが、良くも悪くも変わり映えしないJALのラウンジと言った感想を持ちました。
デザイン的にも、写真で見る様な特別感は無いですし、家具の質感もイマイチ…。上級ラウンジらしい貫禄や重々しさというものが感じられないのは残念なところ。
また、軽食の味を何とかして欲しいと願うばかり。あの塩分の少ないおにぎりなんかを見ると、わざと美味しく無い様にしているとしか思えません。
唯一優れていると思ったのは混雑の少なさ。利用客の人数の割りに座席数が160と多いので、混雑の激しい羽田便出発の直前であっても半分以上の席が空いています。
この混雑緩和に関しては、今回の伊丹空港ラウンジリニューアルにおけるコンセプトの一つらしく、そういう意味では効果覿面と言えそうですね。
色々と注文も多いですが、ラウンジ全体の収容人数が増えたのは良い事。次回は同じくNewオープンのサクララウンジをレポートします!→伊丹空港サクララウンジがリニューアル!素敵なエントランスと限定おつまみ
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