スペイン・バルセロナの旧市街にあるサンタ・マリア・ダル・マル教会(Basílica Santa Maria del Mar)へ行ってきましたが、壮大な空間に歴史の重みを感じる内装で、なかなか見応えのある教会です!
入場無料で気軽に入れるのもGood!そんなサンタ・マリア・ダル・マル教会の見所について、ご紹介したいと思います。
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目次
入場無料!長い歴史のある教会
サンタ・マリア・ダル・マル教会ですが、場所はバルセロナの旧市街。ピカソ美術館のすぐ近くにあります。
密集した市街地の中に突如現われる、黄土色をしたゴシック様式の建物がサンタ・マリア・ダル・マル教会です。周囲を建物が密集しているので、教会の外観を撮るのに苦労しました…
資料によると、この教会の建設は1329年~1383年とされていますが、それよりも遥かに昔、4世紀ごろには既にこの場所に同じ名前の礼拝堂があったのだそう。当時この辺りは海岸線に面していた事から、別名「海のカテドラル」とも呼ばれているのだとか。
嬉しい事に、この教会は入場無料!もちろん現時点での事なので、今後の有料化も可能性が無い訳ではありませんが…。
建物の南側、正面エントランスが開放されているので、ここから中へ入って行きます。
壮大な空間!歴史の重みを感じる内装
中へ入ると、壮大な空間が広がっています!教会のサイズとしては長さ80m、幅33m、高さ最大33mとの事ですが、バシリカ式の構造ながら身廊や内陣を隔てる明確な壁や柱が無いので、それ以上の大きさに見えてきます。
この教会は1383年の完成後、15世紀には震災によって一部が崩壊。その後、長い年月をかけて再建や部分的な増幅が行われ、今の形になったのは20世紀の初め頃。
1936年にはスペイン内戦の影響によって大部分が焼失してしまったものの、幸いにも一部の壁面や柱は焼失を免れたのだそう。天井などに残る黒い焦げた跡は、その紛争の痕跡なのかもしれません。
主祭壇も、元々あったものは紛争で焼失してしまったそうで、現在は真新しい子を抱く聖母の像が設置されています。フレスコ画も何も無い祭壇ですが、天井まで延びる幾つもの柱が印象的!
斬新なデザインのステンドグラス
スペイン内戦後、ステンドグラスも一部は焼失せずに残されているそうですが、この教会にあるステンドグラスはどれも色鮮やかでGood!スペインにはステンドグラスの無い教会も多くありましたが、ここは多数設置されています。
芸術的な作品も多く、人物を抽象的に描いたとされるもの等、他国の教会ではなかなか見られない様なデザインも多いです。
また、中にはこんな斬新なデザインのステンドグラスも!こんな宇宙的なデザインや色使いは初めて見ましたよ!
パイプオルガンの音を聴く
パイプオルガンは、祭壇の近くに設置されています。この教会には元々は2つのオルガンがあったそうですが、こちらも1936年の紛争で焼失。現在あるものは、2005年に公開。
このオルガンは元々は別の用途で造られたもので、18世紀中頃の製造とされていますが、正確な製造年月は不明なんだとか。
この時は誰かがオルガンの練習をしていたので、運良く音を聴く事が出来ました!広大な空間なので残響の長さも相当なものですが、オルガンの下で聴いていると低音のバランスが良くて、なかなか心地良い音です。
屋上へ登れるガイドツアーがある
尚、この教会には有料のガイドツアーも開催されていて、一般には入れない屋上や塔の上に登る事が出来る様です。教会HPにもチケット購入ページがあるので、興味のある方はチェックしてみて下さい!
と言う訳で、バルセロナ旧市街にあるサンタ・マリア・ダル・マル教会を見てきましたが、歴史の重みを感じる壮大な空間で見応え抜群!これが無料なのは凄いですね!なかなかお勧めの教会です。
Basílica Santa Maria del Marの開館時間
- 月曜日~土曜日:9:00~13:00、17:00~20:30
- 日曜日:10:00~14:00、17:00~20:00
教会HPはコチラ。
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