スポーツクラブ【メガロス】入会で芽生えた懐疑心

私が以前“不眠症”改善を目的として始めたスポーツジム「メガロス」は、関東地方を中心に多くの店舗を持つ大手スポーツセンターですが、そのシステムや料金設定について懐疑的な思いを抱いていましたので、1年程で退会しました。

今回は、私のメガロス実体験を通して浮かび上がった数々の問題点をご紹介しますので、もしこれから新たにスポーツジムに通う事を検討している方へ、ジム選択への参考になればと思います。

結局は成らざるを得ない「フルタイム会員」

スポーツジム選びで気になるのが、先ずは月会費です。マシンジムで筋トレをメインに行う場合、筋肉は破壊と回復によって発達していく為、トレーニングを毎日連続で行ったり、逆に1週間以上空けたりすると、なかなか効果は期待できません。そこで中1日や2日でカリキュラムを組むと、一週間のうち3日くらいトレーニングを行うスケジュールが出来上がりますが、大方の人はこれくらいが理想だと思います。

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1日のトレーニング時間は、せいぜい1時間~2時間程度ですから、週6時間を連続しない日程で振り分けられるプランが理想です。しかし、メガロスの月会費の設定では、この“中1~2日で週3日”というカリキュラムに適したプランは、ほぼ皆無と言って良いでしょう。

地域によって細かくプランは異なりますが、多くの場合客引きの為の安いプラン設定は、“連続した日程”のごく限られた時間帯しか利用できず、結局は約\10,000(税込)/月の「レギュラー」や「フルタイム」といった“全時間帯利用可能な会員”に成らざるを得ない状況を作り出しているのです。

※最近、24時間営業の「メガロスクロス24」が誕生し、店舗によっては月会費7,000円~8,000円で利用できるプランの設定もある様です。

都合の悪い“定休日”

メガロスにおける殆どの店舗の定休日は金曜日(一部月曜日)ですので、平日のみ利用な会員は、月曜~木曜の連続する4日間のみの利用となり、中1日や2日でのコンスタントなトレーニングは適いません。また最近は「ハッピーマンデーウィーク」によって月曜祝日である場合が増えていますから、平日プランは益々敬遠されます。

この定休日がもし火曜や木曜ならば、「月・水・金」と利用が出来、割安な平日プランの利用でも問題無いのですが、ジム大手各社とも定休日を火曜や水曜に設定する所もある中、“ウィークデーの両端”を狙い撃ちしたメガロスの定休日は、策略的と言わざるを得ません。

クレジットカードへの強制入会

私は、これが大問題だと思っています。

入会手続きの際に、毎月の会費の引き落とし日と、別途「JACCSカード」入会への説明をされるだけで、いきなり年収や家族構成を記載する書類への記入を求められました。これがJACCSという名の「クレジットカード」への入会である事は、こちらが尋ねない限り言われません。そして、メガロス退会時にもクレジットカード解約への説明は無く、こちらが尋ねて初めて「別途解約が必要です」と一言。結局は入会時の書類を探し出して、そこに書いてある小さな文字を参照し、自ら“別途”解約の手続きが必要となりました。

恐らくこの様なクレジットカードへの強制入会は、詳細な個人情報の収集が目的なのでしょうが、この様に明確な説明無く個人の「信用情報」へ直接繋がるものへ、知らず知らずの内に入会させてしまおうという姿勢には、大変遺憾に思います。尚、クレジットカードへの入会を逃れる為には、6ヶ月や1年分の利用料金の先払いを強要されますので、常に半年或いは1年先までの“退会縛り”が発生します。

※メガロスの他、「ゴールドジム」でも「JACCSカードへのご入会(年会費無料)をお願いしております」とHPの入会案内の最後に小さく記載されているだけで、「クレジットカード」という記載を見つける事が出来ませんでした。その他「ダンロップスポーツウェルネス」「セントラルスポーツ」「コナミスポーツ」は、強制入会は無い模様です。

一時的な“休会”は事実上不可能

例えば、トレーニング中に怪我をして1ヶ月間休むとします。メガロスには休会の制度が無い為、安い料金プランへの変更や一時的な退会が必要となりますが、それらの手続きは、大手スポーツジム各社と同様「前月10日まで」の申し出が基本となっているので、例え大怪我をして退会手続きをしても、実際に「料金がかからなくなる」状態になるまでに1~2ヶ月を要します。怪我が治る頃に中断される様では意味がありません。

また、一概に「怪我」と言っても、ドクターストップのかかる様な大怪我だけではなく、肩の筋を痛める事や、軽い捻挫など、1~2週間程度トレーニングを中断しなければならない自体は頻繁に起こり得ます。その様な「利用出来ない」状態になっても、無駄な会費の垂れ流しは阻止できないシステムになっているのです。

事あるごとに“手数料”

休会が出来ないとなると、一度「退会」して再度入会する、という方法が考えられますが、メガロスでは退会後半年以内に再入会の場合、「入会金」がかからない一方で、会員カード発行手数料の名目で1,000円を取られます。それならばと、安いプランに変更して様子を見る場合でも、料金プラン変更のたびに1,000円手数料がかかりますから、それもなかなか適いません。この様に、何かと理由をつけて「手数料」が取られていきます。

私は現在、メガロスの半額程度の月会費にて、別のジムで汗を流しています。そこにはプールもスパもありませんが、なにより年中無休でスケジューリングの苦労とは無縁です。ジムは本来こうであるべきだと強く感じました。

皆さんも、ジム選びの際は、目先の月会費だけに捕らわれず、細かなシステムの奥の奥までよく確認し、吟味される事をおススメします。

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