前回の記事に続き、ロシアのイルクーツク国際空港ターミナルのレポートから、今回はビジネスクラスや上級会員が利用できるラウンジを利用、その場所や利用の仕方についてお伝えしたいと思います。
イルクーツクはロシアの地方空港とあって、使い勝手は最悪!ラウンジの場所も一般的な空港とはかなり違っていて、非常に戸惑いました!
ラウンジ入口はどこだ…??
イルクーツク国際空港ですが、S7航空のHPによると国内線出発エリアにビジネスラウンジがあるとの事。ビジネスクラス利用者の他、ワンワールドのステータス(サファイア以上)で利用できるそうなので、私も利用してみようと思います。
ラウンジの場所は“アフターセキュリティー”との事ですが、保安検査を経て出発エリアのどこを探してもラウンジらしき所は見つからず…。“Lounge”等の表示も一切無く、途方に暮れていました…。
たまたま通りかかった係員に尋ねたところ、このエリアには無いので連れて行ってあげると言われたので、その係員に従って付いて行く事に。
しかし連れて行かれたのは、なんと制限エリアの外!出発ロビー2階の一番奥(Subwayのある側)、一見すると乗客が入れなさそうな扉から入って階段を降りると、“Business Lounge”と書かれた入口がありました。どうやらビジネスラウンジ利用者は、完全に他のエコノミーの客とは別ルートになっている様です。
ラウンジ入口でセキュリティーチェック、しかしこれが何故かメチャクチャ厳しくて、鞄の中身を全て出されて何度もスキャン、先ほど利用したエコノミーの方は全くその様な事は無かったのに、ここだけ妙に念入りなチェックを受ける葉目になりました…。
若い女の係員の態度は酷いものだし、ここは本当にビジネスクラス専用なのか…??
完全隔離のラウンジ
やっとの思いで入る事が出来たラウンジ。黒いソファーとガラステーブルが置かれただけの飾り気の無いワンフロアのみの構造ですが、広いシートピッチで50席程が配置されていて、思いの他広々としています。
利用者は、私を含めて3名のみ。この後にも先にも利用者はおらず、ラウンジ内は閑散としていました。ギャルソンの様なホールの係員も見かけず、本当にここに居て良いのかちょっと不安になってきます…。
勿論ここは隔離されたエリアなので、一般の出発エリアとの行き来は一切出来ません。搭乗口へ通じる扉も施錠されていて完全に隔離状態!
しかこれは搭乗開始の時間になると係員が来て扉を開け、飛行機まで案内してくれるという事を後から知りましたが、その様な説明は誰からも受けていないですし、ほんどロシアの空港は不親切ですよね。
尚、ラウンジ内にはトイレはありますが、シャワー設備はありません。
Barカウンターと軽食、ドリンク
ラウンジ内にはビュッフェ等はありませんが、Barカウンターがあってドリンク等はここで注文する事が出来る模様。ラウンジの利用客が少ない為か、Barの係員もたまに顔を出すくらいですぐに居なくなってしまうので、なかなか注文出来ません…。
Barのショーケースには、サンドイッチやサラダ等の軽食も置かれています。大皿に盛られたサラダプレートもあって、なかなか種類豊富ですが、自由に取れないのが辛いところ。
Barのメニューは無料かと思いきや、カウンターにはしっかり価格の表示されたメニューが置かれていました(笑)。アメリカンコーヒーやエスプレッソも有料(200RUB~300RUB)ですし、何ともドケチ!
しかしミネラルウォータを注文してみた所、料金は取られませんでした!どうやら水に限っては無料の様ですが、注文時に「○△◇カードは持っているか?」と聞かれたので、何か軽食が無料にでもなる会員カードの様なものがあるのかもしれません。
その他、Barの横には物販もあって、カンヅメやハチミツ等の食品の他、バンテリン等の医療品も売られていました。こんな物、こんな所で注文する人は居るのだろうか…?
時間が来ると係員が呼び出し
出発時刻の25分前、係員がやって来て搭乗口の扉を開けて、ここで搭乗開始のアナウンス。ロシア語のみなので何言をっているか分かりませんが、ボーディングパスを提示してそのまま扉の外へ。
外にはビジネスラウンジ専用のミニバスが待機していて、これに乗って飛行機へと向かいます。一般客とは完全に別導線、まぁこの辺はVIP扱いという感じがしますね!
ちなみに、すぐ隣には一般客の搭乗口があって、皆ここからバスに乗せられていました。
一番“最後”に搭乗させられる…
一向はゆっくりと飛行機の方へ。しかし何故か一般客を乗せたバスの後ろを追随して進んで行きます。まさか我々(プライオリティ組)が一般客よりも後に搭乗させられるなんて事はあるまいか…?
しかしその“まさか”が現実に…!一般客が先にバスから降ろされて次々に搭乗、その間私達はミニバスの中で待機させられるという信じられない光景です。どうやらこのVIP導線は“優先搭乗”という意味合いではないらしい…。
一般客の搭乗が終わるまで、バスの中で待機…。機内前方のビジネスクラスなら最後にゆっくり搭乗でも良いですが、今回私はエコノミークラスなので、荷物棚の確保など色々な問題が発生しますから、これはどう考えても不利ですよね…。
あまり利用する意味が無いVIP導線
結局のところ、一般客の搭乗が完了した段階で漸くミニバスの中から開放。一番最後の搭乗となってしまいました!こんな事なら、無理をしてラウンジなんか行かなければ良かったかもしれません。ラウンジに関しても、特別豪華なビュッフェがある訳ではないですし、特にこのルートを使うメリットはあまり無いかなというのが正直な感想です。だからこそ、このルートを利用する人が殆ど居ないのかと納得!
と言う訳で、次回はS7航空のイルクーツク~モスクワ搭乗レポートをお伝えします!混雑したエコノミークラスで6時間、地獄の様なフライトを想像していましたが、しかしこの後まさかの奇跡が起こりました!→S7航空ビジネスクラス搭乗記!奇跡のインボラUPグレード!IKT~DME
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