香港からの帰りは、行きと同じキャセイパシフィック航空のビジネスクラス!今回は、香港16:20発の羽田行きに搭乗します。
往路で乗ったA350はヘリンボーンシートの快適フライトでしたが、今回のB777は短距離仕様の旧式シートという事もあって、快適性は激減!おまけに機内食の味も期待ハズレで、かなり残念なビジネスクラスフライトとなってしまいました…。
目次
B777-300の短距離仕様
今回の香港発羽田行きは、日本行きのフライトでお馴染み65番搭乗口からの出発。ここはTHE PIERラウンジのすぐ側にあるので、ギリギリまでラウンジで寛ぐ事ができるのは嬉しいところ!
羽田行きの機材はB777-300。長距離路線にも使われる大型機です。香港から東京(羽田+成田)はデイリーで8本も飛んでいるのに、こうやって大型機が使われている所を見ると、よほど需要が高いんでしょうね。
キャセイのB777は様々なシート配列がありますが、今回はビジネスとエコノミーの2クラス制のシート。恐らく短距離向けの仕様と思われます。
私が昨年乗ったB777-300はエコノミークラスが3-3-3の配列でしたが、今回のエコノミーは3-4-3と恐怖の奴隷船仕様です。3-3-3のシートは広くて快適だったのに・・・、これも時代の流れなんだろうか…。参考→キャセイパシフィック航空/JAL上級会員への対応が凄い!NRT~HKG搭乗記
座席は2-3-2、座り心地はイマイチ…
ビジネスクラスは2-3-2配列のシート。往路で乗ったA350とは違い、椅子だけの完全な短距離仕様のものです。フルフラットベッドはおろか、ライフラットにもならない旧式のシート。
椅子としての見た目は立派ですが、座り心地はイマイチ…。特にシートを倒してリラックスポジションにすると、やたら座面がせり上がって座り難く、またフットレストも無いので足のやり場に困ります。
座る事に特化しているならば、せめて座り心地くらい良くして欲しいと願うばかり!
前後のピッチは標準的ですが、前の座席の足元に段差(荷物置き場?)がある事で、見た目以上に狭く感じてしまいます。
その他、座席周りの設備については特筆する事はありませんが、テーブルは軽く触れるだけでガタついて安定感無いですし、モニター横のスマホ置き場は横幅が狭すぎてiphone 6すら置けないという駄目仕様。
何だか想像以上に出来損ないのシートですね…。
隣が居るとやっぱりストレス…
加えて、今回私は窓側の席を指定しましたが、不運にも隣席に人が来てしまった…。しかもかなり行儀の悪いオッサンで、終始自らのPCで私の肘掛部分まで独占するという悪態。
個室感覚でないシートは、こういう心配があるから嫌なんですよね…。
できれば席を変えたかったですが、CAに空席状況を伺ったら、この便のビジネスクラスに限っては9割程埋まっているそうで、都合の良い空席は無し。唯一空いているのは、一番真ん中のE列のみとの事。
まぁ4時間で着くフライトなので大した問題では無いですが、折角のビジネスクラスが台無しです…。
機内食メニューは“夕食”
さて、気を取り直して機内食レポートと参ります!今回は夕方発という事で、機内食はDinner。前菜→メイン→デザー&チーズの3コースで、メインはチキン・ビーフ・カレーライスの3択からチョイス。
ドリンクはシャンパン、ワインからビールまで一通り揃っていますが、ワインリスト等は往路と全く一緒。
アルコールはラウンジで散々飲んだので、ここはソフトドリンクと行きたい所ですが、迂闊にも注文したシグネイチャードリンク「CLOUD NINE」はアルコール入り…。
これはウォッカやその他スプリットをベースにレモンを加えたドリンクとの事ですが、飲んでみるとソルティドッグの様なレモネードの様な味。まぁ特に美味しいものではないです。
アタリ無し、前菜もメインも残念…
それでは先ずは前菜から。マグロや海老、タコの入ったメインプレートに、サラダと蕎麦の小鉢が2種類。パンはバスケットから選ぶ事が出来ます。
相変わらず萎びた野菜サラダと、黄色い着色料の入った風味ゼロの蕎麦はさて置き、このマグロはカツオのたたきの様な食感。生姜をつけて食べると特にその傾向が強く感じられますが、特に舌触りが滑らかでもなく、質は中の下。
パンの種類も往路と一緒、程よく温まったパンがバスケットから選べるのは嬉しいですが、やや粉っぽさが口に残るのは否めないところ。唯一イケる味わいなのは、フランスパンを使ったオニオンブレッド。
そしてメイン料理はコチラ。3択の内、今回はチキンを選択しました。トマト&ビネガーソースで味付けされたチキンは、かなり甘口の味付け。私的には好きな味付けですが、チキン自体は固くて少し繊維質、パサ付きもあって、あまり質の高いチキンでは無い感じがします。
付け合わせの野菜もイマイチですし、ほんと今回のキャセイの機内食はアタリが全く出ませんね…。
チーズは臭い!でもミルクティーは美味しい
デザートも往路と全く同じ、フルーツの盛り合わせとチーズセレクション、それにアイスクリームが付いてきます。フルーツやチーズはワゴンサービスで、好きなものを選択する事が可能。
今回はチーズのみ全種類頂いてみましたが、机に置かれた瞬間に漂うこのニオイ…。日本発のチーズは全く匂いが無かったのに、これはかなり意外です。味は良く言えば本格的、でもカタール航空等で食べた風味豊かなチーズと比べると、かなり見劣りしてしまいます。
唯一食べ易かったのは、こちらのカマンベール。ただ、匂いがしない分味も抑えられてしまっていて、風味立ちはゼロ。なんとも残念なチーズセレクションでした…。
そんな中、唯一美味しかったのはアイスクリームと一緒に頂いた「香港スタイルミルクティー」。甘口ながら豊潤なミルク風味の漂うバランスの取れた味わい、これはなかなか美味しいミルクティーです!
シート、機内食とも期待ハズレ!
と言う訳で、楽しみにしていたキャセイのビジネスクラスですが、往路に続いて復路もまた期待ハズレ…。特に今回はシートも残念なものだったので、テンションの下がり方は尋常じゃありません。
事前リサーチでは良い口コミばかりだったのですが、何か見間違えたのかも…?東京⇔香港の短距離路線とは言え、エコノミーよりも不味い蕎麦やサラダが出てくる様では落第ですよね。
機内食、そしてB777のシートと共に是非改善を望みたい、そんなキャセイパシフィック航空ビジネスクラスの搭乗レポートでした!往路で乗ったA350についてはコチラ→キャセイパシフィック航空A350ビジネスクラス搭乗記!ヘリンボーンシートを詳しく見る♪こちらも合わせてどうぞ↓