いゃ~参った!キャセイパシフィック航空に乗って、乗継で訪れた香港国際空港ですが、ファイナルコールで搭乗する事を見越してラウンジを出たら、思いの他時間がかかって乗継便に乗り遅れてしまいました!
そんな時、手持ちの航空券は無効になってしまうのか?預けた荷物はどうなるか?等、キャセイパシフィック航空がどの様な対応をするのか、体験を元にレポートしていきたいと思います。
20分でも着かない!香港国際空港の乗継
KL行きの乗継で訪れた香港国際空港。言わずと知れたキャセイパシフィック航空のハブ空港ですが、中東やパリのCDG空港などに比べたら空港の規模自体はそれほど大きなものではありません。
今回は、成田空港からキャセイパシフィック航空に乗って香港国際空港の64番ゲートに到着し、その付近にあるThe Pierラウンジで休息。そこからクアラルンプール行きが出発する19番ゲートを目指す事になりました。ギリギリまでラウンジで粘って、10分もあれば着くかなぁと思っていたのですが、それが全ったくもって甘かった!ターミナルのほぼ端から端までの移動となり、その道のりはおよそ1.5km!
巨大なハブ空港ならそれほど珍しい距離ではなく、途中ターミナル内を走るシャトルを利用すればもう少し早く着いたかもしれませんが、焦っていて乗り場を見逃してしまいました!
階の移動やシャトルの待ち時間を考慮すると、所用時間的にはあまり大差は無いのかもしれませんが、それにしても距離が長い!動く歩道は沢山設置されていますが、こんなの気休め程度です…。
出発2分前はアウト!
途中迷いながらも、最後は必至の思いで駆け足!やっとの事で19番搭乗口へ辿り着いたのですが、何だか様子がおかしい…。搭乗ゲートの表示を見ると、既にKuala Lumpurの文字が無くなっていました。
搭乗ゲートを間違えたのかなと思い、慌ててカウンターへ掛け寄ってチケットを提示した所、係員が顔色ひとつ変えずに「クローズ!」の一言。そして続けて「出発の10分前までに来ないと乗る事は出来ない」と言われてしまいました…。
この時、時刻は出発時刻の2分前。何ともやるせない気持ち…。これが電車であればギリギリセーフなのですが、飛行機だとそうもいかないのか…。
短い時間でも間に合うと見越してThe Pierのラウンジへ行った自分がバカだった。
無料で次の便に変えてくれた!
私が息を切らしながらボーゼンとしていると、係員がカタカタとPCを操作して「次のフライトは20:25です」と言う。「変えますか?」とか「如何なさいますか?」等という親切な単語は一切聞こえず、ただ単に時刻を言われただけですが、私が「プリーズ・チェンジ」と言うと、そのまま黙って手続きが進められ…
ものの3分ほどで次の便のチケットを渡されました!追加料金を取られる事を半ば覚悟していたのですが、料金については何も触れられず。
後になって発券元のエクスペディアから請求される事も無かったですし(そもそも料金も提示しないで請求なんてありえません)、完全に無料で次の便へ振替出来た事になります。
預けた荷物はどうなるのか?
ここで一つ気になったのが、預けた荷物。飛行機では、セキュリティの関係で搭乗できなかった乗客の荷物だけが飛行機内に残る事は絶対に有り得ないので、私が乗らなかった段階で飛行機から降ろされている事は確実です。
問題は、その荷物が次の便へきちんと振り替えられるかという事。後になってラウンジのコンシェルジュに尋ねてみたのですが、問題なく自動的に次の便へ振替えられているとの事でした!
これが自分で預け直さなければならないとなると、その為だけに香港に入国するなどして大変な手間になるので、ホッと一安心!ただ、空港や航空会社によって対応が異なる場合があるので、必ず確認した方が良いと思います。
非公式ルールが存在するらしい
今回、なぜ無料で次の便へ変えてもらえたのか?本来格安航空券であれば、乗客の都合で乗り遅れた場合、チケットは無効。しかも今回は「東京~香港~KL」という行程で予約しているので、復路も自動的にキャンセル扱いになってしまう恐れもあります。ましてや、エクスペディアで手配した格安航空券ですから、どの様な処遇になろうとも文句のつけようがありませんね。
今回の乗継時間はおよそ50分。この時間であれば、ターミナルの端から端まで歩く事を鑑みると、仮に飛行機の一番後ろに座っていた人がターミナルをゆっくり歩いて19番搭乗口まで行ったとして、それだけでファイナルコールギリギリになってしまう事でしょう。
- 香港着が遅れて元々乗継時間が短かった事
- 私がワンワールド・エメラルド会員である事
- 出発時刻前の申請であった事
恐らく、これらの様な点が少なからず配慮されたのではないかと予測します。もし私がだらだら歩いて来て横柄な態度でチケットを突き出したりしていたら、問答無用で突き返されていたかもしれません。
航空会社には明文化されていない非公式のルールがあると聞きますが、今回はそれに乗っ取った対応だったのではないかと予測します。まぁ兎にも角にも結果オーライ!無事にKLへ行けてヨカッタ!
「10分前締め切り」は鉄則!
今回学んだ事は、とにかく「出発10分前」は締め切り時刻だという事!JALなんかだと、ボーディングパスに出発時刻が書かれていませんが、それは今回の様な事態を防ぐ目的があるのだという事を、身を持って学びました。
搭乗ゲートには遅くとも出発時刻の20分前には到着する様、特に巨大なハブ空港では、乗継に想定の倍の時間がかかる事を見越して行動する事が重要かと思います。
皆さんも、乗継の際はくれぐれも時間に余裕を持って行動する様心がけて頂ければと思います。