「グエル邸 Palau Güell」はこんな所!チケット購入と内部/バルセロナ

バルセロナでは、ガウディの建築物をメインに観光を進めていきましたが、サグラダファミリアの次に訪れたのは「グエル邸」。こちらは19世紀末に建てられた大富豪の邸宅という事で、その内部はどの様なものか?

今回は、グエル邸へのアクセスからチケット購入、また内部の構造等を順にレポートしていきたいと思います。

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グエル邸の概要とチケット購入

グエル邸は、言わずと知れたアントニ・ガウディの建築物。バルセロナ観光の中で定番スポットの一つです。19世紀末、スペインの政治家エウセビ・グエル(Eusebi Güell)の依頼によってガウディが設計したもので、主亡き後は子孫が相続し、その後1945年にバルセロナ市へと売却されたのだそう。

場所は、バルセロナの市街地中心部、ラ・ランブラ通りから1本裏通りへ入った所にあります。最寄の地下鉄駅(Liceu)からは100mほど。

グエル邸の全容

グレーを基調としたシンプルな概観の建物がグエル邸です。いかにも芸術家らしい特徴的なデザインの多いガウディの建築としては珍しいですよね。これは表通り(ラ・ランブラ通り)と一線を画す為に、わざと装飾を減らして落ち着いたデザインになる様に心がけて造られたとの事。

グエル邸エントランス

ファサード正面には2つの出入り口があって、左側がエントランス。チケット売り場は、このグエル邸の左隣の建物にあります。

palau-guell-web

尚、グエル邸に限らずバルセロナにあるガウディ建築は、全て入場時間指定のチケットとなっていて、いずれも事前に公式HPから購入する事が可能です。人気施設だと当日の入場券が全て完売してしまう事もあるらしく、確実に入る為には事前予約必須!

オーディオガイドと館内MAP

グエル邸/セキュリティゲート

エントランスから中へ入ると、セキュリティゲートがあります。ここでチケットチェックを受けて、奥にある受付でオーディオガイドを受け取り、荷物をロッカーに預けたら手続き完了!

グエル邸/館内MAP

オーディオガイドと共に貰えるのは日本語の館内MAP。かなり詳しく書かれているので、これで迷うことは無いですね。このMAPによると、グエル邸は地上6階建で、加えて屋上と地下がある構造。

グエル邸/エントランスの階段

入口があるのは1階で、ここから階段で上階のメインフロアへと上がって行きます。とても狭いエントランスフロアですが、赤い絨毯が敷かれた階段はなんとも豪華ですよね!

でも照明が少なくて薄暗いので、大理石の艶やかさ等はあまり良く見えません…。

最初に地下を観る

グエル邸の地下

尚、上階へ上がる前に地下を見ることも出来ますが、地下はネジの様なデザインの柱が印象的!このフロア、床以外は全てレンガで造られているとの事ですが、元々は厩舎として造られたそうで、馬が通り易い様にスロープ構造の部分も見受けられました。

グエル邸の地下の柱

柱の根元/グエル邸

1階のエントランスに関しても、馬車がそのまま入れる構造になっているそうで、今で言うガレージの様なものでしょうか。グエル氏はさぞお金持ちだったんでしょうね。

一番の見所「中央サロン」

グエル邸中央サロン

階段を上がると、このグエル邸のメインフロア。建物の中央部分に吹き抜けのホール(中央サロン)があって、ここを中心に様々な部屋がある構造をしています。

グエル邸/中央サロンの天井

このグエル邸一の景観はここ!天井はドーム屋根にして天窓から光が入る設計になっていて、この様なデザインはイスラム建築からインスピレーションを受けたのだとか。

そう言われてみると、確かにセビリアで見たアルカサル等と何となく似ている気がします(参考セビリア「アルカサル」チケットは事前購入すべし!見所や所要時間など

グエル邸/中央サロンの全景

この中央サロンは住民達の社交の場で、時には音楽会が開催されることもあったのだとか。この時、どこからともなくパイプオルガンの音が聴こえて来たのですが、どこで演奏されているか分からず…。

床からドームの天井まで15mもあるそうで、残響はかなり長めです。

メインフロアの小部屋

グエル邸の食堂

グエル邸のトイレ

中央サロンの周りの部屋は、グエル一家のプライベートスペースになっていて、食堂やトイレ、また娘が練習していたとされるピアノの部屋もあります。

グエル邸の部屋

グエル邸のピアノの部屋

王宮の様な煌びやかさは無いですが、これはガウディの計算によるもので、ゲストの来ないプライベートスペースは敢えて質素なデザインを心がけたのだとか。

屋上は独特だけど…

グエル邸の屋上

最後に、屋上がこちら。ガウディ独特のデザイン満載で、何とも異次元な空間ですね。ニョキニョキと生えたキノコは、煙突になっているそうです。

グエル邸屋上のモニュメント

陶器やガラス、大理石などがふんだんに使用されているオブジェクト。この時は曇っていましたが、日光が出ればもう少し煌びやかに見えるかもしれません。

グエル邸屋上のデザイン

独特なデザインは良いですが、なんだか近所の公園に来ている様な感覚がして、気持ちの高揚はゼロ!“ガウディの建築”という先入観が無ければ、こんなもの皆見向きもしない事でしょうね。

あまり見応えは無かった…

グエル邸の模型

と言う訳で、ガウディの建築物の一つ「グエル邸」を観て周ってみましたが、正直なところあまり見応えのある施設ではありませんでした。中央サロンの建築美は見ものですが、屋上はかなり子供騙しですし、ボリューム的にもイマイチ…。

palau-guell

午後4時ごろの訪問でしたが他の観光客も少なめですし、あまり人気が無いのかも…?他に行く所があれば、このグエル邸は後回しにして良いかもしれません。

グエル邸の営業時間

  • 夏季(4月~10月)…10:00~20:00(最終入場19:00)
  • 冬季(11月~3月)…10:00~17:30(最終入場16:30)
  • 休館日:月曜、祭日、1月1日及び3週目、12月25日26日

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