スペイン・セビリア日帰り観光!先ず訪れたのは、スペイン王室の宮殿「アルカサル」です。広大な敷地に佇む宮殿の内部は、西洋とイスラムが融合したスペイン独特のデザインが見事!
そんなアルカサルはセビリア屈指の人気スポットとあって、入場ゲートは長陀の列!今回は、お得なチケット事前購入について、および内部の主な見所についてご紹介していこうと思います。
目次
チケットはHPから事前に購入
今回セビリアを日帰りで訪れるにあたり、観光スポットのチケットは全て事前にネットで購入しましたが、アルカサルもその内の一つ。もちろん当日券を買う事も出来ますが、短い滞在時間では行列に並ぶ時間も惜しいものです。
アルカサルのチケットは、公式HPから購入可能。英語への切替が無くて反応もイマイチなHPですが、Googleの翻訳機能を併用すれば難しい事はありません。
TICKETSから入って、通常の入場のみの場合は「Visita General」、オーディオガイド付きを希望の場合は「Visita General + Audioguia」を選択し、希望の日付、入場時間をクリック。
入場時間は30分間隔の指定となります。入力フォームに個人情報を記入して、クレジットカードで決済すれば完了!私の持っているJALカード(Mastar)で問題なく決済出来ました。
決済が完了するとEチケットが発行されるので、これを当日持参すればOK!引き換えの必要もありません。
殆ど並ばずに入場できた!
さて当日、アルカサルは広大な敷地が故に、どこから入って良いのかちょっと迷ってしまいそうですが、エントランスがあるのはカテドラル(セビリア大聖堂)に近いミゲル・マニャラ通り沿いの一角。
今回は13時の入場を目指して訪れましたが、この通りエントランスは大行列!見てると、人数こそ100名にも満たないですが、入場できる人数が時間によって限られている為か、なかなか列が進んで行きません。
列には2種類あって、右側がチケットを持っていない人の列「Visitors without booking」、左側が事前予約の列「Visitors with booking」。13時の3分前に着いたら、事前予約の列に20名ほど並んでいましたが、13時と同時に全員一度に入場開始!
大行列を横目に、ほとんど並ばずに入場する事ができました!これぞ事前予約の効果ですね!
中へ入ると初めに手荷物検査があって、その先にチケットブース。事前予約でない人はここでチケットを購入する事になります。
チケットを持ってゲートを通れば入場完了!Eチケットは“A4の紙に印刷して”と記載されていますが、私の前に並んでいた人はスマホをかざしていたので、画像保存でも入れてもらえるのかもしれません。
アルカサルの主な見所
さて、このアルカサルが何の施設なのかと言うと、14世紀頃までに建てられたスペイン王室の宮殿です。当時在位していたカスティーリャ王国(スペイン王国の前身)の国王であるペドロ1世(Pedro I)が築いたもので、立派な宮殿と広大な園庭があります。
ペドロ1世の宮殿
主な見所としては、やはり先ずはメインの建物となるペドロ1世の宮殿。「ムデハル様式」という当時のスペイン独特の建築様式が採用されていて、その建築美が話題となっています。
最も有名なのが、この中庭。壁面のデザインは、ヨーロッパ各地にある教会等で見られるゴシック様式に近く、また細い支柱とシンメトリックな配置はイスラムのモスクを思い起こしますが、この西洋とイスラムの融合こそが、ムデハル様式なんですね。この中庭は、グラナダにある「アルハンブラ宮殿」に似せたデザインになっているのだそう。
中庭の回廊からすぐ入った所にあるのが「大使の間」。このホールを中心に、様々な小部屋が配置されているという構造です。
上を見上げると、これまた独特な柄のドーム屋根!でもこれ、外から見ると屋根がそれほど丸くなっていないのが不思議です。
壁面の装飾も見事!近づいて見ると、ありとあらゆる要素が結合していてゴチャゴチャしていますが、離れて全体を見渡すと不思議と統一感が出て見えてくるのが凄いところ。
宮殿の上階にも行ける
尚、この宮殿は上階にも行ける様になっていて、ペドロ1世の寝室や礼拝堂などがある他、絵画や陶磁器などのコレクションが展示されています。
どこの国の博物館にもある様な陶磁器は別として(笑)、見応えがあったのは、この巨大な絵画。よく見ると、これらは紙ではなく絨毯の様な布に描かれたものです。
だいぶ色褪せていますが、細部を見ると繊細に編み込まれている様に見えますね。この様な布の絵画はスペインに来て初めて見ましたが、セビリアに限らずマドリードにある幾つかの博物館でも見る事が出来ました。
マーキュリーの池と城壁
その他、このアルカサルの見所としては、メインの宮殿を出て少し歩いた所にある「マーキュリーの池」。神殿風の建物に囲まれた所に池があって、観光客のたまり場になっています。
噴水が上から降り注ぐなんとも涼しげなスポットですが、人口池の水があまりキレイじゃないのがちょっと…。
それよりも、このマーキュリーの池から園庭の方に延びる細長い城壁の方が見応えとしては上!長さ150mを超える長さの城壁の中は回廊になっていて、端の方まで歩いて行く事が出来る様になっています。
この城壁から望む亜熱帯的な園庭の景色がなかなかGood!背の高いシダ植物の木々と建物のオレンジがマッチして、いかにもスペインに来たという感じがしますね!
勿論、園庭に降りて行く事も可能。回廊の途中には降りる階段があって、そこから園庭へ出られる様になっています。
ここから眺める城壁(回廊)の姿もおススメ!城壁の関門を抜けて、更に奥へ広がる広大な園庭へ行く事も出来ます。
広大な園庭
このアルカサルに広がる園庭ですが、これまたハンパ無く広い!この様な道が永遠と続いていて、それこそ迷い込んだら今日中に帰れなくなりそうなくらい(?)広大なので、くまなく散策するとなると2~3時間じゃ足りないと思います。
所々にあるベンチのデザインもまた独特!シダ植物に覆われた園庭を歩くと、ちょっと別世界へ来た様な感じがします。
園庭にはショップも何もありませんが、唯一アルカサルの出口に近い所にカフェが1軒あります。雰囲気的には良いのですが、席数があまり多く無いので空きが出るまでに時間がかかりそう。
このカフェはセルフサービスらしく、席の奥の建物の中で決済する形になりますが、私の様な一人旅だと席取りが出来ないので、こういうスタイルは利用し難いですよね…。
じっくり観るなら2時間以上は必要
と言う訳で、セビリアにある「アルカサル」についてレポートしてきましたが、広大な敷地が故に、観光には十分な時間が必要だと感じました。建物とその周辺だけをじっくり観るなら2時間程度、更に園庭を散策してカフェで一休みするなら、その倍は見ておいた方が良いと思います。迫力という観点ではイマイチな観光スポットですが、スペイン独特の建築美は一見の価値アリ!アルカサルへ訪問の際は、ぜひ事前予約の上、訪れてみて頂ければと思います。
セビリアに関する全ての記事一覧はコチラ→セビリア