チケット・アクセスに引き続き、スペイン・バルセロナにある世界的観光名所「サグラダファミリア」のレポートです!今回は、教会の構造から内部に至るまで、詳しくお伝えしたいと思います。
尚、チケット購入やアクセスについては昨日の記事をご覧下さい→「サグラダファミリア」チケットは事前購入必至!入場ゲートの場所など
♪こちらも合わせてどうぞ→「バルセロナ」記事一覧と旅行ガイド
目次
3つのファサードと18本の塔
さぁ遂にやって来ましたサグラダファミリア!これを見なきゃ始まらないという事で、今回はバルセロナ観光1日目の初っ端に訪れました!地下鉄のSagrada-familia駅出口を出てすぐの所に聳え立っているので、アクセスに迷う事はありませんね。
言わずと知れたアントニ・ガウディ作の未完の大聖堂。やはり近くで見ると迫力ありますね!ヤングコーンの様な塔の高さはいずれも100mを越えていますが、最終的にはこの中央部に高さ172.5mのタワーが建てられるのだそう。塔は最終的に18本建てられる計画ですが、その内12本が「十二使徒の塔」と呼ばれる以下の3つのファサードに4本ずつ組み込まれるものになります。
- 生誕のファサード(観光のメインエントランス)
- 受難のファサード(チケットオフィスのある側)
- 栄光のファサード(最終的な正面エントランス)
現在、生誕・受難の2つのファサードについては完成しつつありますが、栄光のファサードは殆ど手が付けられておらず、塔も全く建設されていませんでした。
完成しつつある2つのファサードを見比べてみると、随分と感じが違いますよね。資料によると、写真左「生誕のファサード」は命や愛、喜び、そしてキリストの生誕、家族などが表現されたもので、1894年に建設が始まり1932年に完成。
細かな彫刻には、カメやハトなど幸福を意味する動物も描かれています。このファサードは、巨大な教会の中で唯一ガウディが生前に建設が始まったものですが、1926年に亡くなる前にガウディが実際に見ることが出来たのは、このファサードに聳える塔1本だけだったらしい。
一方「受難のファサード」ですが、こちらはキリストの苦悩や悲しみが表現されているとの事。ガウディが仲間に語った言葉によると、このファサードは見る者に恐怖を感じさせたかったのだそうですが、塔の根元にある骨の形をした柱がそれを物語っていますよね。
彼はこの設計後に亡くなってしまい、その後の戦争などの影響で、着工したのは1957年。この骨の柱もつい最近になって完成したそうです。
壮大で斬新な内部のデザイン
それではいよいよ内部へ潜入!朝一(正確には15分遅れですが)に訪れたので、入場直後は人が少なくて快適でした!
教会内は、樹木を模した支柱が無数に立ち並ぶデザイン。まぁ何とも言葉に出来ないほど、すさまじい景観ですよね!教会内の大きさは60m×90mと、世界的にみてもトップクラスの大きさです。
どこを見渡しても、これまでに見たことも無い発想のデザインです。この建築デザインにあたってガウディの頭の中には、トルコノカッパドキアもあったのだとか。そう言われてみると、確かに雰囲気が似ていますよね。
ステンドグラスの光が美しい!
そして、驚いたのがステンドグラスのデザイン。一般的に西洋の教会にあるステンドグラスと言えば、聖母マリアの被昇天など宗教的な絵柄が描かれているものですが、このサグラダファミリアのステンドグラスは、いずれも人物が描かれたものではなく、無造作な模様ばかりです。
これらのステンドグラスは、ガウディの指針に基づいてJoan Vila i Grauというスペインの画家が、1999年から順次手がけているのだそう。自然光による光の屈折など、綿密な計算によって設計されているのだとか。
その甲斐あって、教会内は赤やオレンジの光に包まれてなんとも美しい光景です!宗教的な意味を重視するよりも、この方がずっと良いですよね。
ステンドグラスは側面によってカラーが異なり、場所によって赤や青の同系色で統一されています。壁や床が、それらの色に染まるのもまた素敵!
タワーへの登り方
さて、サグラダファミリアのもう一つの見所と言えばタワー。生誕・受難それぞれのファサードに聳え立つ4本のタワーは展望台になっていて、タワー入場付きのチケットを持っていれば、教会入場後に登ることが出来ます。
2箇所のタワーの内どちらへ登るかはチケット購入時に決める必要があるので、当日の気分で決められないのが辛いところ。今回は「生誕のファサード」側のタワーへ登る事にしました。
チケットについては、昨日の記事をご覧下さい→「サグラダファミリア」チケットは事前購入必至!入場ゲートの場所など
タワーへの入り口は、教会内にあります。係員にチケットを提示し、コインロッカー(€1の返還式)に荷物を預けてエレベーター乗り場へ。
タワー観光の導線としては、はじめにエレベーターで最上階の展望スポットまで昇り、そこから螺旋階段で徐々に降りてくるというもの。エレベーターの中で係員が英語で説明してくれます。ヤングコーンのタワーに挟まれた陸橋の様な回廊があって、何だかマレーシア・クアラルンプールにあるペトロナスツインタワーに似ている感じもしますが…。
「生誕のファサード」タワーからの眺望
最上階の展望スペースはメチャクチャ狭く、5~6名も入れば満杯!ここで一斉に撮影大会が始まりますが、あまりのんびりしていると次のエレベーターで人が上がって来てしまいます…。
ここからの眺望はこんな感じ。100m近い高さがあるので、バルセロナの街が一望できます。
また、ヤングコーン先端付近の生々しい工事現場も間近で見られます。こういう光景は今だけなので、ある意味こっちの方が貴重かも?
帰りは螺旋階段をひたすら下りてゆきます。途中分かれ道があって、どちらから降りてもOK!4本あるタワー(ヤングコーン)の内、2本が下り導線になっている形です。
この螺旋階段からは、ヤングコーンの内側を見ることが出来ます。根元部分には、夜のライトアップ用の電球も。
ただ、道中にある心無い落書きにはちょっと心が痛みます…。日本語が無かったので一安心ですが、この生誕のファサードはガウディ生前の面影もある訳で、そういう意味ではもう二度と元には戻せないですから、非常に残念です。
お土産コーナーで売っている詳しいガイドブック
その他、サグラダファミリアの中には博物館の様な展示スペースもあって、ガウディの歴史や教会建設の経緯など、模型と共に展示されています。
また、受難のファサードから外に出て建物沿いに進むと、トイレやお土産コーナーのある所へ辿り着きます。
お土産コーナーで売られているものは、文具や模型などありきたりなものばかりですが、ガウディに関する書籍の充実振りにはビックリ!各国の言語に翻訳された立派な本が何種類もあって、もちろん日本語もありました。
1冊十数ユーロしますが、フルカラー写真付きでなかなか詳しく書かれているので、興味のある方は是非!私も一冊(ブログ用に)Getしてしまいましたが、この出版社の本が一番詳しくて良いと思います。
2026年完成予想のムービー
最後に、サグラダファミリアの完成予想ムービーを拝借!これを観ると、全てのタワーが建った景観は、今以上に迫力ありますよね。
このYouTubeチャンネルがサグラダファミリアの公式チャンネルになっている様で、工事の進捗状況など様々なムービーが観られますので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
と言う訳で、バルセロナを代表する観光スポット「サグラダファミリア」、まだまだレポートしたりない部分も多いですが、“未完”という事でこの先の進捗も楽しみなところ!また数年後に機会があれば訪れてみたいと思います。尚、一応ここは宗教施設なので、あまり派手な服装だと入場を断られる場合もあるそうですから要注意です。サグラダファミリアのチケットについては、昨日の記事をご覧下さい→「サグラダファミリア」チケットは事前購入必至!入場ゲートの場所など
「バルセロナ」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓