オーストリア・グラーツからウィーンへ戻る際、ÖBBレイルジェットのビジネスクラスを利用したのですが、ビジネスクラス利用者は列車乗車の前に駅のラウンジを利用する事が出来ます。今回は、そんなグラーツ中央駅のÖBBラウンジの様子をレポートしようと思います。
尚、ÖBBラウンジはアライバル(到着時)の利用も可能!詳しくは「アライバル利用可能!ウィーン中央駅《ÖBBラウンジ》へ」の記事をご覧下さい。
グラーツ中央駅でのラウンジの場所
オーストリア連邦鉄道(ÖBB)では、ウィーン中央駅やザルツブルク中央駅などオーストリア国内の主要駅に限り、上級クラスシート利用者に対してラウンジサービスを提供しています。
オーストリア第2の都市「グラーツ」の中央駅もその一つ。今回は、ここからレイルジェットの最上級シート「ビジネスクラス」に乗って、ウィーンを目指します。
グラーツ中央駅のメイン(中央)エントランス。赤い下地の壁面アートがオーストリアっぽいですよね。ここには発車番線の電光掲示板や券売機、また2番線~9番線へ通じる地下通路へのエスカレーター・エレベーターがあります。
ÖBBラウンジの場所ですが、エントランスを入って左の方、マクドナルドの看板の側にラウンジのマークを見つけました!矢印に従って、カフェなど商店のある通路を進んで行きます。
ラウンジの入口は、その通路の突き当たり。“Don Camillo”のカフェの隣です。入口の扉は自動ドアかと思いきや、手動でしかも開戸なのでスーツケース片手にちょっと入り難い…。
手狭なラウンジ内部
中へ入るとレセプション。ここでウィーン行きのEチケット(チケット購入時に印刷した原本)を提示します。何か書かされる様な事は無く、ものの10秒で手続き完了ですが、受付の人の愛想はあまり良く有りません…。
ラウンジ内部は、壁際にロングシートがあって、所々に丸いテーブル。ドリンク等のあるビュッフェカウンターとトイレ(男女共用)が一つ、新聞・雑誌の棚もありますが、5~6人入ると混雑を感じてしまう程、とても狭い空間です。
入口付近には発着の電光掲示板とコート掛け、その左側がトイレになっています。ここには、このラウンジ唯一のカウンター席が2席、またビュッフェの右側には独立型のシートが2席。
ロングソファーの足元にはコンセントが付いています。でもこのソファー、一応クッション性はありますが、高反発で硬く座り心地は良く無いです。
今回は12時半頃の利用。ラウンジは狭いですが、利用者自体も少なく常時2~3人のみだったので助かりました。ソファーの長さに対して丸いテーブルの数がとても少ないので、混雑時には取り合い必至でしょう。
ビュッフェとドリンクのメニュー
続いて、ビュッフェコーナーをチェック!ÖBBのHPによると、ÖBBラウンジでは軽食やドリンクが無料で振舞われるとの事ですが、残念ながらアルコール類は午後6時以降でないと提供されないらしい…。
“軽食”とありますが、この時間帯はティータイム仕様なのか菓子と洋ナシがあるのみでした。この内、奥の段の中央にある白いクッキー状のものは、この後乗車するビジネスクラスの車内でも提供されていましたが、それについては次回の記事でお伝えします。
ソフトドリンクは、コーヒーサーバーの他、コーラ・リンゴジュース・3種の炭酸ミネラルウォーター。いずれも瓶のボトルに入っています。
ビールが飲めないので、ここはリンゴジュースで我慢!PAGO(パーゴ)というオーストリアにあるメーカーのジュース、濃い見た目そのままに濃厚なアップルジュースでした。
お得な運賃で利用できるÖBBラウンジ
レイルジェットの上級シート利用者が入れるグラーツ中央駅のÖBBラウンジ。室内の広さやビュッフェの内容など、航空会社の空港ラウンジに比べると見劣りする部分もありますが、コンセント付きのシートにフリードリンク、18時以降はアルコールも飲めますし、この内容をグラーツ~ウィーンの僅か€34のビジネスクラス運賃で利用出来るというのは本当にお買い得!因みに、ラウンジ利用の出来ない同区間の最安値運賃(2ndクラス)は、僅か€9と破格!日本の新幹線からは想像もつかない程お得に乗れるレイルジェット、オーストリア旅行の際は積極的に使っていきたいですね。
次回、グラーツ~ウィーンへのビジネスクラスの模様をお伝えします→ÖBBレイルジェット《ビジネスクラス》乗車記!グラーツ~ウィーン
レイルジェットのチケット購入に関しては、ÖBB「レイルジェット」チケットの買い方とウィーン中央駅アクセス の記事をご覧下さい。
♪こちらも合わせてどうぞ↓