今回は、ウィーン中央駅からグラーツ中央駅まで利用したレイルジェット乗車記!2nd class(2等車)の座席や設備、荷物置き場など、詳しく見ていこうと思います。
尚、レイルジェットの予約については、昨日の記事をご覧下さい→ÖBB「レイルジェット」チケットの買い方とウィーン中央駅アクセス
2+2の2nd classシート
今回のウィーン~グラーツは、2等車の予約。レイルジェットには2nd class、1st class、Business classと3種類クラスがあるのですが、その中で最も安い席です。
シート配列は2+2。ヨーロッパ鉄道にありがちな転換不可クロスシートですが、集団お見合い式の様に全席が車両中央に向いる訳ではなく、様々な配置が混在した配列になっています。
車内は、白い壁とグレーのシートで落ち着いた内装。天井の照明が間引きになっているのですが、これは昼行便だからか…?
2nd classの車両の中、4席が向き合ったお見合い席が8箇所あります。グループ旅行には良いですが、シートピッチがそれほど広くないので、大柄な西洋人が目の前に座ると、足の干渉は避けられないでしょう。
テーブルも、4人で使うにはとても小さいですが、一応ワンタッチで拡張できる様になっています。まぁいずれにしても、この席はグループ旅行専用ですね。
シートピットと座席幅
今回、私が予約した席がコチラ!シートマップを見て、進行方向を向いた窓側をアサインしました。加えて荷物棚がすぐ後ろにあるので、スーツケースを身近に置いておけて安心です。
座席番号の所には、予約した区間が表示されます。幸いにして、隣は空席!この日の列車はかなり空いて、周りは空席だらけでした。
前後のピッチは東北新幹線と同じくらい(…と言う事は980cm?)ですが、シート幅は新幹線よりも遥かに広く、おおよそ47cmくらいあって余裕があります。
足置きもありますが、これを下げると足元がすごく狭くなるので、使用しない方が良いです。オーストリア航空(エコノミークラス)みたいに足が床に付かない様な高さのシートではないので、足置きは無くても問題無いと思います。尚、2つのシートの中央にあるのはゴミ箱です。
ヘッドレストもあるのですが、この高さが西洋人向けなのかメチャクチャ高く、日本人には殆ど機能しないと思います。でもそのかわり、前後の人の気配をシャットアウトする事に一役買っていて、とても落ち着きます。
座席周りの設備
続いて、座席周りの設備を見ていきます。テーブルは昔の新幹線の様にパタンと倒すタイプ。この手前の針金の様な部分を引き出せる様になっているのですが、これが何の為のものかは不明…。
足元にはコンセント、頭上にはLEDの明るい読書灯があって、ビジネスには不自由しないでしょう。
肘掛は、通路側も含めて上に上げる事ができます。
荷物置き場・デッキ・トイレ
上記のシートマップを見ていただくと分かりますが、この2nd classの車両には荷物置き場が3つ設置されています。3段の仕様で、私の90ℓスーツケースなら9つは置ける程の容量です。
それでも、この車両には全部で80席のシートがあるので、仮に満席になった場合は足りなくなる恐れもあるでしょう。混雑時には、早めの乗車が必須ですね。
デッキにはトイレが2つ。その内片方のトイレには、何故か乗務員のマークが書かれているのですが、この時は一般の人も使っていたので特に問題は無いのかと。また、少し大き目のゴミ箱も設置されています。
ウィーン~グラーツの2時間半
出発からおよそ1時間後、漸く車掌が検札にやって来ました。決済時に印刷したEチケットを渡すだけで終了、パスポートや決済時に使用したクレジットカードは求められず。
グラーツまではおよそ2時間半。オーストリア第2の都市グラーツとは、それほど大した距離ではないのですが、列車は初めの1時間程度スピードを上げて飛ばした後は、渓谷の様な所をクネクネとゆっくり走る為、これだけ時間がかかってしまうのでしょう。
でも、車窓に映る景色はステキ!可愛らしい家々が点々とするオーストリアの田舎は、なんとも心安らぎますよね~。
この2nd classに車内サービスは無く、検札が来た後は自由の身!次回は、ラウンジカーの軽食メニューや注文の仕方などをご紹介します→ÖBBレイルジェットの食堂車(Restaurant)で飲めるコーヒーの味!
尚、レイルジェット1st classシートの模様は、次の記事に記載しています→レイルジェットRJ乗車記!ウィーン~ザルツブルグ(1等車)
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