前回に引き続き、成田空港「JALファーストクラスラウンジ」のレポートから、今回はビュッフェやアルコール、また話題の「寿司バー」で握り寿司の味ををチェックしてみたいと思います。
質、種類ともにサクララウンジとは雲泥の差があるファーストクラスラウンジのビュッフェ。そんな中、話題の「寿司バー」で食べた寿司ネタがちょっとイマイチ?
※この記事はラウンジ改修前のものです。現在の成田空港JALファーストクラスラウンジの食事や寿司についてはコチラ→JALの新しいミールサービス【JAL’s Table】のメニューをチェック!成田空港Fラウンジ4F
朝食メニューをチェック!
先ずはビュッフェコーナーをチェック!今回は朝の訪問の為、メニューは「朝食メニュー」となっています。
ビュッフェカウンターは2つあって、一つはドリンクが主体とパン、もう一箇所はサラダや小鉢、ホットミールなど食事がメインとなっている模様です。
サクララウンジとの大きな違いは、何と言ってもこの小鉢の数々。一つ一つが彩り豊かで、少なくとも見た目は手の込んだ料理という感じがしますよね。酒の肴にはピッタリかと。
また、サラダのコーナーにはサクララウンジには無いポテトサラダや酢豚などもあります。心なしか、葉物野菜も一層新鮮に見えるのは気のせい?
濃厚なチーズが美味しい!
今回は、サクララウンジでは食べられないメニューを中心に、ちょちょっと試食してみました!
味はどれも文句なし!「ポークと野菜のゼリー寄せ」の様に手の込んだ一品があるのは、さすがファーストクラスラウンジと言ったところですよね。「豚の角煮」の肉は固くて残念でしたが、味付けはGood!
そして「チーズ盛り合わせ」。ブルーチーズ、チェダーチーズ、カマンベールチーズにオリーブの実が添えられた一品ですが、このチーズがどれも濃厚で美味しい!カマンベールは口のなかでとろける様な食感ですし、ブルーチーズの臭みは限定的で食べやすく、かと言ってライトな味わいではなく、じっくりとチーズの風味を感じる事ができます。
こんなの、JALビジネスクラスの機内でも出てこないですよ!流石はファーストクラスラウンジと言ったところ!
ワインとシャンパンの格は?
そんな上質なチーズに合うのは、やっぱり赤ワイン!朝からしっかりと頂いてしまいました!このワインの銘柄は「Beaujolais Chateau Cambon 2014」。
フルボディの辛口ワインですが、飲んでみると上品な甘さを感じ、酸味は少なくバランスの取れた味わいです。主張が少ないので、濃厚なチーズに合わせるとちょっと物足りない感じがしますが、それでもビジネスクラスのラウンジでは決して味わえないレベル。
その他、ファーストクラスラウンジと言えばシャンパン!置いてあったのは「Drappier Carte d’Or Brut」、飲んでみると、ややネットリとした舌触り、低廉なスパークリングワインとは一線を画す味わいですが、沸々と湧く感じは皆無。
この値段を調べてみたところ、市場価格はおよそ4千円台前半。“ドラピエ”と聞くとある程度格の高いシャンパンの様なイメージもありますが、羽田空港のファーストクラスラウンジにある6千円もする「DUVAL-LEROY」と比べると、やはり味の差は否めないところ…。
尚、話題の「ローランペリエ」はここには無く、サテライトのラウンジ限定となっています。
日本酒・ビール・ウィスキー
日本酒で用意されていたのはこの3銘柄。いずれも720mlボトルの市場価格1,500円~2,000円で手に入るものです。
ファーストの名からは程遠い安価なものですが、日本にいれば安くて美味しい日本酒が飲めるのは当たり前!そういう意味では、下手に背伸びをしてワインを飲むより、こういう所からお気に入りの一品を探す方が有意義なのかもしれませんね。
ビールは、アサヒスーパードライの上位酒「ドライプレミアム」が置かれていますが、この一銘柄のみ。この後サテライトのファーストクラスラウンジでもチェックしてみましたが、同じ銘柄でした。
ハードリカーも、「ボウモア18年」や「バランタイン17年」等サクララウンジよりもワンランク上の銘柄が用意されています。「山崎12年」が無くなっていてビックリしましたが、サテライトの方には置かれていたので、たまたま切らしていただけかも…(そうであると願いたい!)
羽田空港のDPラウンジでは遂に飲めなくなってしまいましたら、ここファーストクラスラウンジもそう安泰では無さそうです…(参考:羽田空港のJALラウンジで飲めなくなった「山崎12年」の今)
改悪された?寿司BARの握りずし
さて、成田空港のJALファーストクラスラウンジで最も旬なサービスと言えば、この握り寿司!職人さんがその場で握ってくれる“Sushi BAR”は、日本のラウンジならではのサービスですよね。
JALのラウンジサービスにおける看板メニューの様な位置づけの寿司バーですが、口コミによると最近は以前に比べてネタが改悪されたのだとか。何だかんだ言って、JALも未だコスト削減の波から逸脱できていないのでしょうか…?
この日のメニューは
- 天然ひらめ
- アトランティックサーモン
- 玉子
の3種類。週変わりで異なるネタが提供されていますが、皆が好きな「マグロ」が食べられるのは月に1~2回程度。このサービスが開始された当初は、いつ行っても脂の乗ったトロを好きなだけ食べられたそうですが、随分とケチになったものですね。
一品ずつ頂いてみましたが、ヒラメの質はまずまず。しかしサーモンは冷凍品そのもので、風味立ちは皆無。スーパーで安売りされたアトランティックサーモンそのものという感じがします。
玉子も、寿司の玉子の割には甘さ控えめですし、こちらも味はイマイチ。どれもネタは小さいですし、海外から来たステータスホルダーに向けてこれが日本の寿司だと思われては、ちょっと残念な気がしますね。※その後、ネタの質が少し改善されました!詳しくはコチラ→JAL成田空港Fラウンジ/寿司Barで美味しいマグロが食べ放題!
リッチな気分が味わえるラウンジ
重みのある豪華な内装と質の高いビュッフェのメニュー、とても雰囲気の良いこのファーストクラスラウンジは、私の中で間違い無くベスト・オブ・ジャパンのラウンジとなりました!
このバブルの名残の漂う重厚さは、サクララウンジのお下がりである羽田空港のJALファーストクラスラウンジでは決して味わえないリッチ感ですよね!
唯一残念だった寿司のネタ。別に食べ放題になんかしなくていいから、せめて脂の乗った大きなマグロを1貫でも提供してくれたらポイント高いんですけどね。玉子の味からしても、ちょっとコスト削減し過ぎ!
以上、成田空港JALファーストクラスラウンジのレポートでした!このラウンジの全容については、次の記事で詳しく紹介しています→これで見納め!改修前の成田空港JALファーストクラスラウンジ(本館3F)
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