ブダペストにあるハンガリー国会議事堂。国の最重要機関におけるガイドツアーは世界各国で行われていますが、その中でもこのハンガリー国会議事堂は豪華な造りで知られていて、私も今回参加してみました!
そのチケット購入から入場方法まで、詳しくレポートしたいと思います。
目次
場所とアクセス
ブダペストにあるハンガリー国会議事堂。1902年に完成したネオゴシック様式の立派な建物で、総面積1.8万㎡もの巨大な建物です。やはりその国の最重要機関は、どこの国へ行っても立派ですよね~!
場所はドナウ川沿岸、Kossuth Lajos tér(コシュート・ラヨシュ)という広場の所にあります。地下鉄でアクセスするには、2号線のKossuth Lajos tér駅が最寄。
ただ、それよりも2番トラムの方が議事堂の目の前に着くので便利です。2番トラムはドナウ川沿いを南北に走る路線なので、その他のスポットと合わせて行くのも良いかもしれません。
入口は地下から
国会議事堂への入口ですが、建物に直接入る事はできません。観光客は建物の北側にあるビジターセンターから入る形になります。
ビジターセンターには、国会議事堂ツアー出発エントランスの他、チケットオフィスやギフトショップ等があり、またここにはカフェも併設。カフェはドリンクやスイーツが殆どで、食事になる様な物はサラダやスナック類のみ。
トイレはビジターセンターの中と外の2箇所ありますが、建物の中にあるトイレは200Ft.の有料制なので、入口の外にあるトイレを使うのがベターです。外のトイレは無料とは言え、それなりに清掃されているので、敢えて中の有料トイレを使う必要はないでしょう。
チケットは事前購入が吉!
尚、今回のツアーチケットは事前にHPから購入しておきました!jegymester.huのサイトからアクセスしてアカウントを登録、クレジットカードで決済。アカウント情報は住所を書く欄もありますが、特に細かい番地まで入力しなくてもOKです。
決済が完了するとQRコード付きのEチケットが発行されるので、それを当日持参すればOK。
因みに、チケットは当日でも買えますが、朝10時半に来たところ既に午後の分まで多くの回がSold Outになっていました!各言語とも概ね1時間おきに開催されていますが、一度の回で参加できるのが最大35名なので、特に人気の英語は早々に売り切れてしまう様です。日時は限定されてしまいますが、チケットは事前購入が吉!
セキュリティチェックを受けて入場
さて、今回は12:00の英語ツアーに参加しますが、開始時刻の15分くらい前になると入り口上のモニターに言語の国旗と時刻が表示されて入場開始。
入場の際は自動改札機にチケットのQRコードをかざし、その先でセキュリティチェックを受けます。金属探知機を通る事になりますが、空港の様な厳しさは無く、またリュック等の少し大きめの荷物でも止められている人はおらず、そのまま持ち込める様です。
中へ入ると、この様なイヤホン付き端末を渡されます。これはオーディオガイドでは無く、ツアコンが喋った音声が聞こえるというもの。厳粛な国会議事堂内では大きな声が出せない為、これによってツアコンの声を増幅して聞く形になります。
見学導線とMAP
さぁそれではいよいよツアーの開始!赤絨毯の敷かれた議事堂内をぞろぞろと歩いて進んで行きます。開始早々に黄金で覆われた豪華な階段がお目見え!
ツアーの所要時間は45分。見学順路としては、初めに議事堂メインエントランスの大階段を見学し、その後その隣にある「キューポラの間」へ移動、そして貴族院(MAP右側)側の「ラウンジ」を経て、最終的に本会議場へ至るルートです。
現在のハンガリーは一院制ですが、議事堂はかつて二院制だった当時のまま使用されており、その為現在でも内部は「貴族院」と「代議院」に分かれているのだそう。
貴族院は上院、代議院は下院を意味します。
写真撮影OK(一部の場所は不可)とあって、みんな撮影に必至(私もその内の一人ですが 笑!)。でも参加人数が35名に抑えられている事もあって、撮影スペースにも余裕があります。
美しく豪華な「大階段」
ツアー序盤の目玉は、こちらの大階段。バロック時代の宮殿の様な内装で、まぁ何とも豪華な造りですね!
この赤絨毯が敷かれた階段は、1896年のハンガリー建国を記念して、段数を”96″に合わせているのだそう。
大階段の天井に描かれている天井画は、ハンガリーの画家Lotz Károlyによるもの。「立法の尊厳」という題名で、ハンガリーの国旗を持つ天使の姿、またクロアチアやトランシルバニア(現ルーマニア)など元々ハンガリー王国が支配していた地域の紋章も描かれているそうです。
十六角形の美しい広間「キューポラの間」
大階段に続いては、その隣にある「キューポラの間」へと移動。ここは十六角形で出来た広間で、この国会議事堂の中で最も美しいとされている所なのですが、残念ながら内部での撮影は禁止。
広間の中央にはヨーロッパで最古とされる王冠がガラスケースに収められて展示されていますが、国宝級の超貴重な物の為か、その両脇には剣を持ったアーミーが警備に当たっていて物々しい雰囲気に…。
ガイドによると、この王冠は11世紀に造られたそうで、確かに千年も前ともなれば価値が付くのは当然ですよね。
社交場として使用される「ラウンジ」
続いては、キューポラの間と本会議場の間にある「ラウンジ」。こちらは議員達が休憩時間に利用する社交場で、記者会見の場としても使われているそうです。
青いカーペットは長さ20mを超える一枚折りのもので、大変貴重なものなんだとか。
ラウンジ内の柱には、ハンガリーの民族衣装を身に纏う人間の像。これはハンガリー国内で活躍する様々な職業を形にしたもので、各人形はその職業を象徴とする物を持っているとの事。
中にはギターを抱えた音楽家の姿もありました!
黄金の本会議場が凄い!
さぁそして最後のメインスポットがこちらの本会議場。2つある本会議場の内、貴族院(上院)側へ入る形になります。
内部はこれまた金で埋め尽くされた豪華な内装!中には入れず外枠のバルコニーから眺める形になりますが、床から天井までしっかり見渡せるので問題なし。
上記の通り現在のハンガリーは一院制となっていて、実際に本会議が行われているのはここではない代議院(下院)の会議場。この上院の本会議場は、現在では特別な会議の時にしか使用されていないそうです。
座席は計416席。座面やテーブルが折りたたみ式になっていますが、クッションが付いていないので長時間座っていると疲れてしまいそう…。
見応えのある国会議事堂ツアー
と言う訳で45分間で巡ったハンガリー国会議事堂、なかなか見応えのあるツアーでした!ツアー代は2,000円以上しますが、行って損は無し!人気スポットなので、チケットは必ず事前に購入しておく事をおススメします。
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