今回は、常夏の島マレーシア・ペナン島のジョージタウンをご紹介します。マレーシアの世界遺産でもあるペナン島のジョージタウンには、18世紀後半から始まったイギリスの植民地時代の面影が色濃く残っていて、西洋と東洋が織り交ざった街として、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
目次
ペナン島への行き方と費用
クアラルンプール⇔ペナンのフライトは一日に何本も出ているので便利です。この時はマレーシア航空だけ別途個別に手配しました。KLでは往復とも2時間程度の乗り継ぎ便で、往復334リンギット。※価格は社会情勢により変動します。
意外にも発展著しいペナン島
「ペナン島」と聞くと、始めはマレーシアの外れのど田舎を想像していたのですが、空港からしてキレイですし、街中もKLと遜色無い活気があって発展していました。
Komtarという高層ビルまで建っていました。しかし、市内交通はバスかタクシーのみ。タクシーは値段交渉が面倒だし、バスはいつ来るかも分かりませんし…。トラムでもあれば便利なのですが、ジョージタウン自体はほんの1キロ四方の狭い範囲なので、取り合えず歩いて街を散策する事に…。
灼熱地獄の世界遺産ジョージタウンを歩く
ジョージタウンには、イギリスの統治時代から残る西洋建築がいたる所に見られます。この「セント・ジョージ教会」や、他にも「ペナン博物館」など白亜の建物が幾つか見られました。
ただ、どういう訳かガイドブックに書いてあるスポットが軒並み休み…。「ペナン・イスラム博物館」や「コーンウォリス要塞」など、多くの所で門が閉ざされていて入る事が出来ませんでした。この日は月末の金曜日だったのですが、そんな事書いてなかったけどな…
どこか空いているスポットを探し、汗だくになりながら散々歩き回った挙句、漸くたどり着いたのが「ブラナカンマンション」。
ここは19世紀末に建てられた「ブラナカン」文化を象徴する建物で、内部には東洋と西洋が同居していて、様々な文化や装飾品を見る事が出来ました。
ただ、クーラーの効きがそれほど良くないのか、あまり涼めません。外よりちょっと涼しい程度かな…。しかしながら外はとにかく暑い!20分も歩けば汗だくになります。KLよりも緯度にして250キロほど北にあるペナン島ですが、この日はKLに居た頃よりも暑かったです。
結局マトモに歩けるのは日が沈んでから。暗い夜道を歩くのはあまり得策ではありませんが、表通りは車どおりも激しく店舗の明かりも明々と点いていますし、極端な裏通りへ入らなければ危ない事はないでしょう。
アメリカンなパブ「Soho Free House」
ディナーで訪れたのは、Jalan Penang通りにある「Soho Free House」。レストランというよりはパブといった感じの店で、アメリカンな雰囲気がありました。店名にロンドンの地名“Soho”とあるので、もしかしたらイギリス寄りの店なのかもしれません。
ここで注文したのはSoho BurgerのBeef。味は“それなり”ですがボリュームがあって、これ一つで満腹。これにギネスビール、タイガービールを加えて、締めて35リンギットでしたので、アルコールが高いマレーシアにしてはお得なディナーだったのかなと思います。
フードコートにあった可笑しな日本語表記
食後、Sohoの向かい側にある駐車場の奥へ行ってみると、賑やかなフードコートがありました。
Red Garden Food Paradiseという屋台街で、多くの人で賑わっていました。こういう所で食事をする方が、東南アジアらしさを感じる事が出来て良かったかもしれません。
既にハンバーガーで満腹でしたので何も食べませんでしたが、ここで見つけたメニュー表記がウケました!
「さてこんにちは」とは何ぞや?マレーシアの伝統料理に「Rojak」というサラダがあるので、おそらくその事を表しているのだと思いますが、どこの出版の日本語辞典にこう書かれているのか…おもしろいです!いつか試してみたいと思います。
歩いて巡るのはキツイ…
世界遺産のジョージタウンを歩いた感想を述べると、歩いて周るにはちょっとキツイかなと感じました。
見所が狭い範囲に集中している事に加え、片側数車線の大通りもほとんど無く、クアラルンプールみたいに道路の対岸へ渡るのに1キロも2キロも大回りしなければならない様な所はありませんでしたが、高温多湿の灼熱地獄を練り歩くのはおススメ出来ません。流しのタクシーが少ないのでなかなか捕まえることは難しいですが、少しでも歩く距離を抑える策を練った方が良さそうです。マレーシアに関しては「マレーシア・クアラルンプールの観光ガイドと“一人旅”体験レポート!」も併せてご覧下さい。