海外旅行保険への加入は、不安の多い海外への渡航における力強い“安心材料”と成り得るでしょう。私の場合、毎回の海外旅行に掛ける保険は、JALカードに付帯のものだけで済ませてしまう場合も多いです。
そこで今回は、私が以前東南アジア旅行で食中毒を患った際、帰国後その診療と検査に掛かった費用を請求、無事に保険料が支払われた経緯について、書いていきたいと思います。
安い保険料でも保証されるのか?
JALカード(Club A以上のカード)に付帯の海外旅行保険には、150万円限度の治療費の他、50万円限度の携行品被害や2000万円限度の賠償責任、更には年間累計100万円限度の救援者費用まで補償されています。
これらの保障は、カードを持っているだけで適用される自動付帯となっている為、特に東南アジアなど近くて物価の安く治安の良い国を短期で旅行する分には、十分な内容となっています。そんな中、海外旅行の“保険”と言われると、窃盗等による携行品被害や航空機遅延保障の他、大怪我や大病などによる入院費用など、数十万円単位の保険料を想像しがちですよね。比較的軽い症状で帰国し、その後すぐ医療にかかって数千円の医療費が掛かった場合、そんな安い料金でも保険料を請求しても大丈夫なのか、心配になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
「疾病」保険料請求の経緯
私の場合、帰国の前日に食中毒となり、止まらない下痢になりながらも何とか栓をして(汚い話ですみません)飛行機に乗り、帰国して翌日に医者へ診察、検査と相成りました。そして検査の結果と、症状の完治までに1週間程要し、その後「保険のご案内」に記載のサービス室へ電話して、内容の報告と保険料請求に必要な書類を請求しました。
JALカード(Club-A)の治療費用(疾病)に関する保障内容を読むと、“責任期間(日本に入国した日の翌日の24時まで)の終了から72時間以内の診察が必要”とあります。勿論これは72時間以内にサービス室への連絡が必要なのではなく、72時間以内に“初めの治療”を受けた診察の領収書があれば問題ないという事です。そして、診療費や検査費のほか、診療所までのこまかな交通費(バス、電車)も請求可能です。
また提出する書類には、パスポートの出入国スタンプのコピーが必要となりますので、もし自動化ゲートを利用している場合は、別途相談してみると良いかもしれません。
迅速な対応
私の場合、サービス室へ電話をした翌日に請求書類が届き、記入して送付後まもなく通知「受付のご連絡」が届き、それからおよそ1週間で入金となりました。その額7000円程度。思っていた以上に迅速な対応で、また電話応対も丁寧かつスムーズで好印象でした。たかが数千円で“怒られるかも”とか“恥ずかしいから”などの理由によってこれまで躊躇していた方もおられるかと思いますが、今回の件によって正当な理由であればきちんと保険料が支払われる事が分かりました。
体調不良や食中毒など、比較的軽い症状こそ頻繁に起こりうる事だと思いますので、それらの治療が保障されているとなれば、旅での安心も一層高まるのではないでしょうか。
以上、私が体験した“海外旅行保険”適用の実例でした。