ポルトガルのポルトで最も有名なダブルデッキ構造の橋「ドン・ルイス1世橋」。その袂にはケーブルカーがあって、数十メートルはある急な崖を一気に上る事が出来ます。
歩いても大した事の無い距離ですが、急な階段や上り坂を避けられるとあって、観光客を中心に人気があるのだとか。その乗り心地や眺望など、乗って確かめてみたいと思います!
ケーブルカーの乗り場と運行時間
今回乗車したポルトのケーブルカーですが、乗り場はドン・ルイス1世橋の袂。二重構造の橋の下の部分にあります。
切り立つ崖の横にあるケーブルカーの乗り場。1891年に建設された歴史ある乗り物ですが、途中運休している期間も長かったのだそう。
運行時間は8:00~20:00、金土は~22:00まで動いています。
それにしても何故こんなケーブルカーがあるかと言うと、ポルトの街はドロウ川沿岸に沿って鋭い角度で崖が続いるので、沿岸から一本内陸の道へ行くにも一苦労…!地図上で見るとすぐ近くなのに、実際は数百メートルも遠回りしなければないない事もままありますが、このケーブルカーを使うとショートカットする事が出来るという訳です。
乗り場付近からドン・ルイス1世橋を見上げてみると、かなりの高さがある事が分かりますね。これからケーブルカーに乗って、この高さまで一気に駆け上がって行きます。
窓口で切符を購入
乗り場の中には窓口があり、そこでチケットを購入。券売機もありますが、この時は故障していました…。
運賃は片道€2.5、12歳以下は半額。歩き方ガイドブックによると、ポルトカードやAndante等は使えないとありますが、公式HPには“Zone PRT 1”の有効チケットで乗れる様な事も書かれていて、ちょっとよく分かりません…。※価格は為替レート等により常に変化します。
窓口の左側へ進むとケーブルカーのプラットホーム。自動改札機がありますが、こちらも稼動しておらず、係員によるチェックを受けて車内へ。
所要時間は2分
ケーブルカーは、およそ8分おきに運行されています。大きなゴンドラの様な車体、プラットホームにはホームドアもあって、設備は最新式。
車内には2人掛けのベンチが三つ。天井以外全てガラス張りで、景色がよく見える様になっていますが、車内は思ったよりも狭く、十数名が乗っただけでかなり混雑してしまいそうな程。
実際に10名程の乗客を乗せて出発しましたが、山側に立っていたら景色が殆ど見えなくなってしまった…。
窓からはドロウ川が見渡せる他、ドン・ルイス1世橋が間近に迫る景色が見られますが、山側は殆ど何も見えないので川側を陣取っておいた方が良いと思います。
頂上までの所要時間はおよそ2分。運行ルートはおよそ300m程しか無く、景色を堪能する間も無く着いてしまいました!
路面電車の停留所が目の前
そして、到着したのはコチラの「Batalha」という駅。かなり高台にありますが、沿岸からはおよそ200m程しか離れていないという近さ。
ケーブルカーの駅出口を出ると、目の前に路面電車の停留所があります。ここが始発駅となっているので、座って市内観光するには都合が良いでしょう。
ただこの路面電車、30分おきにしか運行されていない上、メトロのAndanteカードも使えないという不便さ…。運賃は€3.5、こりゃ完全に観光客向けのアトラクションですね…。
移動には便利!景色はイマイチ
と言う訳で、ポルトのケーブルカーへ乗車してみましたが、本数も比較的多いですし、沿岸の道から橋の上の高さまで一気に登りたい場合には便利だと思います。
ただ、眺望はあまり良くないので、景色を望むのが目的なら初めから橋の上へ行った方が良いかもしれません。
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