世界遺産の街ポルト(ポルトガル)散策、続いては旧市街の高台に聳える「ポルト大聖堂(カテドラル)」をチェックしてみたいと思います!
800年以上もの歴史を持つこの教会は、行ってみると地味な外装ながら、内部にはアズレージョがいっぱいの回廊もあって、なかなか見応えのある教会でした!
目次
ポルトで最古の建造物
ポルト大聖堂があるのはコチラ。サン・ベント駅からおよそ300m、川へ向かって坂を上って行った所にあります。「カテドラル」とも呼ばれていて、世界遺産「ポルト歴史地区」構成遺産の一つ。
白っぽいレンガ造りの大きな教会がポルト大聖堂。なかなか歴史を感じる佇まいですよね!ロマネスク様式の外観で、建築されたのは12~13世紀、ポルトで最も古い建物の一つなんだそう。
教会の前は、記念碑の建つ広場になっています。川の方から見て高台になっているので、開放感も抜群!
入場料が安い!
大聖堂への入口は、教会の横に建つ白い建物から。この中にチケットカウンターもあります。
入場料は€3。恐らく国が管轄している為か、低廉な価格で入れるのは嬉しい限り!感熱紙のペラペラなチケットはちょっと残念ですが…。
尚、広場の南側にある宮殿(Bishop’s Palace)とのセット券もあり、こちらは価格が€5。今回は時間が無かったので入りませんでしたが、王宮の様な美しい内装が広がっていて、見る価値は多いにありそうです。※価格は為替レート等により常に変化します。アズレージョが見事な回廊
さてさて、見学は教会の横に併設された回廊から始まります。この部分は、元々あった教会の横に18世紀になってから付け加えられたものなんだとか。
回廊の壁面を覆うのは、この見事なまでのアズレージョ!アズレージョとはタイルに描かれた絵画の事を指しますが、青一色の色鮮やかな色彩が見事ですね。
この回廊の一角には、カメラマンによるアズレージョをバックにした写真撮影のサービスもあります。しかし展示されているサンプルが余りにも少ない所を見ると、殆ど利用されていないのかもしれません…。
ゴシック様式の礼拝堂
メインとなる礼拝堂は、この回廊から直接アクセス出来ます。他にもSacristia sacristy(聖具室)など幾つかの部屋や、また階段を上がって上階のバルコニーへ行く事も可能。見学導線は自由です。
礼拝堂へ行ってみましたが、こちらはゴシック様式の内装。厳粛な雰囲気の中、この時は祭壇付近でミサの様な儀式が行われていました。
煌びやかさはあまり無いですが、天井が高くてなかなか大きな教会です。中央交差部には、自然光が差し込む吹き抜けがあります。
聖具室とチャプターハウス
教会の他には、Sacristia sacristyと呼ばれる聖具室。広さ20畳ほどの小さな小部屋ですが、ロープが張られているので室内を歩き回る事はできません。しかし殺風景な礼拝堂とは違い、豪華な金の聖具がズラリ!
また、Sala do Cabido Chapter Roomと書かれた部屋もあり、中央には会議テーブルが設置。恐らくここは教会のチャプターハウスで、関係者による会合の為の部屋なんだと思います。ここにもアズレージョがビッシリ!
その他、Tesouro Treasureのエリアには、教会に纏わる宝物が展示。
大聖堂のタワーへ上れる
階段を上がって上階へ行くと、ちょうど回廊の上に出られます。このゴシック様式の回廊は、スペイン等でも見られるこの地方独特のイスラムちっくなデザインで、なかなか味があって良いですね!
ここの回廊にはまだ先があって、礼拝堂側の階段から大聖堂のタワーの上へ上って行く事が出来ます。
階段は100段以上!でも数あるカテドラルの塔の中でも、これだけ通路が広くて歩き易い階段は他に見た事が無い位です。
塔の頂上は、幅の狭い回廊になっています。ここからポルトの街並みが一望!
この時は午前中だったので、太陽の位置がまだ低くて多少眩しい所もありましたが、高台に建っている為かかなり遠くまで見渡せます。赤い屋根がひしめき合う街並み、なかなか絵になる写真が撮れました!
天気が良いので遠くの山々もよく見渡せます。教会の回廊も拭きぬけである事を考えると、このカテドラルには是非晴れの日を選んで訪れる様にしたいものです。
と言う訳で、ポルト旧市街を象徴するポルト大聖堂へ訪れてみましたが、回廊のアズレージョを見に行くだけでも一見の価値があると思いました!入場料も安いですし、手軽に入れるのが嬉しい所!
Sé Catedral do Porto
- 住所:Terreiro da Sé, 4050-573 Porto
- 営業時間:9:00~18:30(11月~3月は17:30迄、タワーへの入場は閉館30分前迄)
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