クレリゴス教会（ポルト）大理石の祭壇が見事！塔にも登れる

ポルトガルのポルト観光、続いて訪れたのはこちらも世界遺産ポルト歴史地区の中にある主要な観光スポットのひとつ「クレリゴス教会（Torre dos Clérigos）」。内部は大理石がふんだんに使われた立派な内装で、75mの高さを持つ塔も併設。

どの様なスポットなのか、詳しくレポートしていきたいと思います。

18世紀に建てられたバロック教会

クレリゴス教会があるのはコチラ。サン･ベント駅にもほど近いポルト旧市街の一角にあります。

急斜面に建つ大きなバロック様式の教会は、18世紀のイタリア人芸術家ニコロ･ナッツォーニ（1691-1773）によって1750年頃に建てられたのだそう。ファサードと教会本体の外壁が異なっているので、何だか歪な形に見えますね。

後方には高さ75mの塔があって、こちらに登る事も出来ます。

教会のチケットオフィスは、ファサードの右側面にあります。入ってすぐチケットカウンターがあり、ここでチケットを購入。尚、礼拝堂の1階部分に限っては無料で入れるので、ここでのチケット購入は不要です。

こちらのチケットは、教会周囲の回廊や塔へ登る為のもの。価格は€5ですが、私が訪れた後すぐに€6に値上げされた模様（現在は更に値上げされて€8）…。営業時間は9:00～19:00ですが、現在では夜間営業も行われていて、19:00～23:00で塔に登る事が出来ます。

塔は人気らしく、この時は20分待ちと言われました。

さて、見学の順路としては、先ず初めに教会の周囲にある回廊へと進み、ここから礼拝堂を眺める形になります。導線はかなり長いですが、一方通行なので迷う心配はありません。

礼拝堂はロココ調の内装で、大理石の柱がビッシリ！改修されているのか古さは感じませんが、なかなか立派な教会ですね！

所々に薄ピンク色の内壁や金の装飾があって、どちらかと言えば女性的な印象を受けます。

教会の構造としては、卵型の身廊とその先にやや広めの内陣があり、その奥に主祭壇があるという形。先述の通り、この1階部分にはチケット無しで入る事が出来ます。

主祭壇のある内陣へ一般客は進入できませんが、この回廊は主祭壇のすぐ側まで繋がっているので、内陣にあるパイプオルガンも間近で見る事が出来ます。

また、導線の途中には主祭壇を正面から見る事が出来る所があり、ここはちょっとした撮影スポットに。

ここから眺めた主祭壇がコチラ。煌びやかさは無いですが、細かな装飾から聖母像に至るまで全て大理石で出来た祭壇は見事ですね！祭壇までは距離があって、肉眼では細部までよく見えないので、カメラのズームで撮って後でじっくり見るのがおススメです！

回廊を巡ったら、次に来るのはこちらの展示エリア。ここにはキリストに纏わる様々な銅増や絵画が展示、これらは元々個人所有だったものを後から教会に寄付されたものなんだとか。

コレクションの中には13世紀に製作されたとされる様な古い彫刻や絵画などもありますが、いずれもメチャクチャ濃い宗教画や銅像ばかり！中には生首を持つ聖人を描いた生々しい物もあって、ちょっと我々素人には理解し難いです…。

展示エリアの奥へ進むと、導線の最後となる塔への入口があります。ここには係員が居て、入場を制限。その為、この入口を先頭に長い行列が出来ていました！

20分待って漸く入場。狭い石段を登って、最上階の展望エリアを目指します。この石段は計225段あるそうですが、上下一方通行では無い為すれ違いが大変…。

入場制限をしているのはこの為だった訳ですね～。

最上階は回廊になっていて、360度の景色が楽しめます。この回廊もスペースがメチャクチャ狭いので、少し移動するだけで大変…！

ここからの眺めはこんな感じ。高さは申し分なく、恐らく旧市街で1位2位を争うほどの高さがあるので、結構遠くまで見渡せます。

でもドウロ川から少し離れている事もあって、景観の良さとしてはポルト大聖堂の方が良かったかなぁと個人的には感じてしまいます（参考→ポルト大聖堂（カテドラル）入場料や見所をチェック！）。

と言う訳で、ポルト旧市街にあるクレゴリス教会、あまり派手さはありませんが、大理石で締められた内装や祭壇は一見の価値があると思います。

塔は非常に混むので、繁忙期などはチケット売場で予め待ち時間を尋ねておいた方が良いかもしれません。

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