ポートワインのワイナリーが軒を連ねるポルトガルのポルト。今回は、ポルトガルで最大のシェアを誇るポートワイン「CALEM」のワイナリー見学ツアーへ参加、その申込方法やツアーの内容について詳しくレポートしていきたいと思います!
ポートワインで最大のシェアを誇ると言うCALEMのワイナリー見学ツアー。テイスティングの他、ポルトガルの伝統歌謡「Fado」のコンサートが付いたプランもあります。
目次
1859年創業の老舗ワイナリー
ワイナリーCALEMの場所はココ。ドウロ川の南側、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区のワイナリーが集うエリアにあります。
旧市街方面からメトロでアクセスする場合、最寄のJardim do Morro駅は高台にある為、沿岸にあるCALEMまではかなり時間が掛かるので注意が必要。
1859年創業のCALEM。建物は創業当時のまま残っているそうですが、ペンキが塗り返られている為か比較的新しく見えますね。建物正面中央にエントランスがあります。
事前に公式HPから予約
今回のワイナリーツアーは、事前に公式HPから予約して行きました。
予約方法はとても簡単で、HP上のBUY TICKETSから入って希望のスケジュールを選択、クレジットカード決済でPDFチケットがメールで届きます。
ツアーには主に2種類あって、一つは見学ツアーとテイスティングのみ。もう一つはこれに加えてFADO(ファド)のコンサートが鑑賞できるというもの。前者は10:00~17:40の間20分おきに開催されていますが、後者は18:30スタートの1日1回のみ。言語はポルトガル語に加え、英語・フランス語・スペイン語から選べます。
また、これらに加えて特別なオプションが付いたプランもある様ですが、この時はまだ開催されていませんでした。いずれも、ツアーは当日でも空きがあれば参加可能な様ですが、スケジュールを見ていると数日前にはSold outしている日も多いので、事前予約が吉!
集合時間までミュージアムを見学
さて、エントランスから中へ入ると正面にレセプション。ここでチケットを提示して受付を済ませます。今回は、Fado鑑賞付きの見学ツアーに参加、費用は€21です。※価格は為替レート等により常に変化します。
レセプションの奥へ行くと自動改札があり、この奥はミュージアムになっています。このミュージアムはツアーのチケットで入場可能、ツアー開始時刻の18:30になるまで自由に見学して良いよと言われました。
ミュージアムはちょっと広めのワンフロアで、CALEMのポートワインに関する資料が展示。展示品はそれほど多くは無く、パッと見であれば5分程度で見終わる程です。
見学ツアーは30分
さぁそして18:30になり、いよいよ見学ツアーの開始!言語別に声が掛かってレセプション横のエリアに集合、英語の参加者は30名位いました。
ツアーの所要時間はおよそ30分。感じの良い親切なツアコンが、ポートワインの製造工程を中心に種類や味、色合いの違いなどを詳しく解説していきます。
内容としては、先ほど立ち寄ったミュージアムに展示されているものとあまり遜色無いですが、ワインの熟成樽にスライドを表示して解説するなど、ちょっと凝った演出もあってなかなか楽しめました!
ファドの鑑賞とテイスティング
見学ツアーが終わると、そのままテイスティングルームへと誘導。テーブルには、予め2種類のワインとクラッカーがセットされています。
このテイスティングルームは100名以上収容できる程の広さがあり、そのままFadoの鑑賞室にもなっています。奥にステージがあり、テーブル配置はステージに近い側が縦の並びで、後方は横。
好きな席は選べず、ツアーのグループごとに指定されてしまいます。
後でステージを見に行ってみると、樽を使ったワイナリーらしい造り。ステージの高さがあまり無いので、後方席だとかなり見え難くなってしまいます。
実際、私が参加したグループは一番最後だった様で、運悪くステージから最も遠い席へ案内…。満員御礼の館内では、歌手の姿が殆ど見えませんでした…。
それでもショーの質は悪くなく、初め女性歌手と男性歌手が交互に歌い、最後にデュエットを披露。特に芯の太い声の女性歌手はカーペンターズにも似た歌声で、なかなか味のあるFadoを聴かせてくれました!
後方の席とは言え、音響が優れている為か音のバランスも申し分なし。
2種類のポートワインを飲み比べ
一方、テイスティング出来るポートワインはこちらの2種類。どちらもCALEM製のポートワインで、10年物のTAWNYとノンエイジのFINE WHITE。
ワイナリーで飲むポートワインとあって、さぞ深い味わいなのかと期待していましたが、FINE WHITEは味も薄いし余韻も無し。しかし赤いTAWNYの方は豊潤な風味で美味しいです!
種類の違いはあれど、やはりノンエイジの白はポートワインであってもあまり上質な味は期待できないのでしょう。
ツアーは、Fadoが始まる前の解説を最後に終了。見学に30分、テイスティングとFadoコンサートが45分、合計1時間15分のツアーでした。
ミュージアムショップはちょっと割高
最後に、出口付近にあるミュージアムショップをチェック!19:45にFadoが終わった後このショップも20:00で閉まる為、買い物がある場合は急いで来る必要があります。
品揃えは言わずもがな、CALEMのありとあらゆるポートワインが勢ぞろいですが、価格は幾分割高。
例えばテイスティングにもあった10年物のTAWNYは、フルボトルが€21、ハーフボトルが€13.7ですが、この後に訪れたポルト市内のスーパーではフルボトルが€17.49で売られていました(参考→ポートワインが安い!ポルトのスーパー Continente へ潜入/ポルトガル)複数の銘柄が試せるテイスティングセットもありますが、こういった物もスーパーで売られているので、特にここで買う必要は無いかなと。まぁ記念にはなるかもしれませんが…。
気軽に参加できるワイナリーツアー
と言う訳で、ワイナリーCALEMの見学ツアーに参加してみましたが、テイスティングできるワインが2種類しか無いのはちょっと残念な所。でも本格的なFadoも楽しめますし、初めてポルトを訪れるという人には良いかもしれません。
CALEM
- 住所:Av. de Diogo Leite 344, 4400-111 Vila Nova de Gaia
- 営業時間:10:00~20:00
- ホームページ(見学ツアー予約)はコチラ
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