今回は、UAEドバイを走る都市鉄道「ドバイメトロ」の車内設備や混雑状況など、詳しくレポートしていきたいと思います!
尚、ドバイメトロの路線MAPや運賃、チケットの買い方等については、昨日の記事をご覧下さい→ドバイメトロ乗車に必須!Nol Cardの詳しい使い方と路線MAP
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目次
2つの路線を持つドバイメトロ
ドバイメトロは、2009年に開業したUAEドバイの都市鉄道。シルバーの車体に水色のラインや模様が描かれた5両編成の車両が、全自動運転で運行されています。“Metro”という名でありながら、実際には殆どが高架の上を走るというスタイル。
路線は、現在のところ「レッドライン」と「グリーンライン」の2つ。レッドラインは空港からダウンタウンやマリーナ地区を結び、グリーンラインは旧市街や空港の北側エリアを結んでいます。
路線はまだまだ拡大中で、今後10年間で400km以上もの延伸計画があるのだとか。
駅のデザインも斬新で、黄金の繭の様な形が特徴的!でもほぼ全ての駅が同じ形をしているので、特徴に欠けると言えなくも無いですが…。
乗り方は日本と同じ
ドバイメトロへの乗り方ですが、手順は日本の鉄道と全く一緒。駅には自動改札があって、入場時・退場時それぞれでチケット(Nol Card)をリーダーにタッチします。
改札機にはモニターがあって、Nol Cardの残高などが表示されます。カードをタッチした時の感度は日本の改札機よりもやや鈍いですが、1秒近くかかる諸外国と比べると比較的スムーズ!
プラットホームには天井まであるホームドアがあるので、安全対策は抜群!時折モップ掛けをしている清掃員の姿もあって、床も壁もピカピカです!
Gold Class/Silver Class/女性専用車
快適なドバイメトロですが、乗る際に注意しておかなければならないのが2つのクラス、及び女性専用車の存在。車両によって「Silver Class」「Gold Class」「Women & Children Cabin」が区別されていて、チケットや性別によって乗車出来る車両が異なります。
- Silver Class(スタンダードな車両)
- Gold Class(特別車両)
- Women & Children Cabin(女性&子供専用車両)
一方、Silver ClassはNol Cardのシルバーカード保持者の為の車両。最も利用客の多いスタンダードな車両で、5両編成の内大半の3.5両分がこのシルバークラスになっています。
「シルバークラス」の車内
シルバークラスの車内ですが、内装は至って普通。シートは1+2列のセミクロス、及びロングシートの混合仕様。車内にはゴミ一つ落ちておらず、とてもクリーンな車内です。
シートは、日本の鉄道と同じクッション付。プラスチック製の多い海外の鉄道では珍しいですよね。ただ、シルバークラスは日中でも利用者が多いので、席に座れる事は稀です。
車端部を見ると、“KINKI SHARYO OSAKA JAPAN”と書かれたプレートを発見!ドバイメトロの建設には、日本の企業も多く出資しているそうですが、これこそ確固たる証拠ですね。
シルバークラスは最低運賃から利用できるとあって労働者階級の利用も多く、一部では“柄が悪い”なんて書き込みも見かけますが、乗ってみた感じでは全くその様な悪いイメージは無く、観光客も大勢見かけました。でも一応スリには気をつけておいた方が良いかもしれません。
特別車両「ゴールドクラス」
一方、先頭車両の端に設けられているのが、特別車両の「Gold Class」。Nol Cardのゴールドカードで改札を通った者のみが乗る事の出来る車両です。座席指定制度は無く、JR東日本のグリーン車の様な位置づけと考えて良いと思います。
車内は、こちらもシルバークラスと同様ブルーを基調とした内装です。ドバイというお国柄、もっとキラキラした装飾でもあるのかと思いきや、意外とシンプルだったのでちょっと拍子抜け…。
座席は全部で19席。ロングシートは無く、1+2配列の固定式クロスシートのみの配置です。
一部向かい合わせの所もありますが、殆どのシートが車両の先頭を向いています。革張りシートで、無駄にヘッドレストまで付いているという特別仕様。
可動式の肘掛やテーブルも完備!また少し広めの荷物置き場があるので、大きなスーツケースがあっても安心です。
ゴールドクラスはコスパが悪い?
そんな特別な車両のゴールドクラスですが、実際に乗ってみると利用者は意外と多く、余程の閑散区間で無い限り席が空いている事は稀です。私も今回の旅で3回ほど乗りましたが、座れたのはレッドラインで空港の手前から数駅区間のみ。
また、区間や時間帯によってはシルバークラスと殆ど変わらない乗車率になる事もあり、高い運賃(シルバーの2倍)の割りに、コスパはあまり良く無いというのが正直な感想です。
ちなみに、ゴールドクラスの資格を持たない者が乗ると100DHの過料に処せられます。ただ、入口や車内での検札は無く、車内に係員が乗務している訳でも無いので、乗ろうと思えば誰でも乗れてしまう状況です。
過料と言っても日本円にして3千円程度ですから、あまり抑止力は無い様な気もしますが…。
女性専用車はいつも空いている
もし女性だけの利用なら、是非積極的に使いたいのが女性専用車両。場所はGold Classのすぐ横、2箇所の出入り口があります。
日本の様に1車両全てが女性専用という訳では無く、シルバークラスとの境目にはこの様なラインが引かれているのみ。たまに観光客の男性が気づかずに女性側へ乗ってしまって、周りから注意されている光景を目にする事もありました。
それでも女性専用のエリアはゴールドクラスよりも広いので、乗車率が低く空いている事が多いです。女性だけで利用する場合は、高い運賃を支払ってゴールドクラスに乗るよりも、こっちへ来た方が断然お得!
金曜日の始発は激混み!
尚、ドバイメトロを利用する上で留意しておきたいのが金曜日。この日はイスラムの休日にあたる為、ドバイメトロは始発から午前10時まで運休となってしまいます。
朝10時から動くとは言っても、終着点からの出発が10:00なので、中間駅では10時半頃にならないと電車がやって来ません。駅の改札は朝10時にオープンするのに、なかなか電車が来ないので駅は大混雑!
当然、電車の車内も激混み!私も1度だけ金曜日の始発を利用してみましたが、日本のラッシュ並に潰されてエライ目に遭いました!1~2本待てばすぐに空いてくるので、始発だけは避けた方が無難です。
運行本数も充実!終電は早い
と言う訳で、他国とはちょっと異なるドバイメトロの乗り方ですが、運行本数も多く、レッドラインなら日中でも4~5分おきにやって来るので、使い勝手はGood!
ただし、終電は23時半頃と早いので、帰りの便だけは気をつけておいた方が良いでしょう。チケット(Nol Card)の種類や運賃については、前回の記事をご覧下さい→ドバイメトロ乗車に必須!Nol Cardの詳しい使い方と路線MAP
ドバイメトロの公式サイトはコチラ。
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