先日所用があって、千葉県の流山という所へ行って来ました。千葉県北西部にあたるこの街へ通じているのは、鉄道ファン嗜好のローカル線として名高い「流鉄線」です。この路線は、近年の利用客減によって一時期は廃線も取りざたされたかと思いますが、そんな関東屈指のローカル鉄道で見たのは、乗客想いの駅員が成す神対応でした。
JR常磐線の馬橋駅から
流鉄線は、JR常磐線の馬橋駅から出ています。地下鉄千代田線と直通しているので、西日暮里から30分はかからなかったと思います。
ホームは常磐線の隣。跨線橋で繋がっています。
流鉄線は6駅区間のみのローカル線。今回は終点の流山まで行くので200円です。
紙の切符を手にするのは久々です!もちろん流鉄はSuicaやPasmoには対応していませんので、定期券を持っていない場合は必ず切符を購入する必要があります。
これも懐かしいですね。乗車時には改札省略でしたが、どうせなら昔の様に“切符切り”でパチンとやってくれた方が、より情緒があって良いのではないかと思うのですけどね。
終点「流山駅」まで11分
列車は15分置きに出ています。暫くすると、真っ赤な車体の列車が入って来ました。ヘッドマークには「あかぎ」と書かれていますが、他にも「流星」や「流馬」もある様で、この日帰りに乗車したのはオレンジの車体の「流星」でした。
この日は平日、一応夜のラッシュ時と重なりましたが、乗車率は丁度座席が埋まるか埋まらないか程度でした。流鉄線は2両編成ですが、以前は3両で運行されていた時期もあるのだとか。でも乗客の殆どが終点の流山駅まで乗っていたのはちょっと驚き。逆に、途中駅での乗降りは限定的です。列車は車並みのスピード。にも関わらず、物凄い揺れます!線路のつなぎ目の振動が凄く、据わっていても振動で体が大きく弾むほど。なんだか昔の“吊り掛け電車”の様で、ちょっと懐かしい気もしますが、スマホを操る手も揺れます…。
流山駅で見た駅員の神対応!
馬橋から僅か11分、終点の流山駅に到着しました。ここには青の車体の「流馬」が停泊。流鉄線は運行本数が少ない割りに、あまり余裕のあるダイヤではない様で、流山駅に着いてから数分後には早くも馬橋行きの列車が発車して行きました。
しかしその発車の際の駅員の神対応に驚き!発車間際になると、駅員が駅舎の外まで出て行って乗り遅れそうな乗客がいないかどうか確認し、それを運転手に知らせてからドアを閉めるという何とも手厚いサービス!この時は2名ほど“駆け込み”の状態でしたが、この神対応によって難なく乗車されていました。
でも過剰にこれをやるとダイヤの遅れに繋がって他の乗客への迷惑にも繋がりますから、なかなか線引きが難しいケースも出て来るのではないでしょうか?また利用客の少ない流鉄線だからこそ出来る対応なのかもしれませんね。
廃線?ライトレール化?
流鉄線は一時期廃線が取りざたされ、「ライトレール」化の構想もあった様ですが、今はどうなったのでしょうか?JR北海道など、地方都市を中心に最近ではローカル線の廃線が深刻な状況になっている中、この様に昭和を感じられるローカル鉄道は貴重な存在ですよね。
乗り心地の悪さもご愛敬?少しでも長く存続してくれる事を願っています。
【ローカル鉄道】関連記事:松本電鉄上高地線で新島々へ!ローカル線終着駅には何がある?