ポルトガル・リスボンの市内観光には欠かせないメトロ(地下鉄)やバス。今回は、その乗り方を中心に運賃や路線MAP、券売機の使い方等について詳しくお伝えしたいと思います!
※こちらも合わせてどうぞ→「リスボン」記事一覧
目次
リスボンの交通と路線MAP
先ず初めに、リスボンの市内交通について。リスボンの市内にはメトロ(地下鉄)の他、バス、トラム(路面電車)、近郊列車、フェリーが運航されていて、いずれもこの記事でご紹介するチケットで乗車する事が出来ます。
メトロの路線MAPは、メトロの公式HPからダウンロード可能。簡単な略図ですが、近郊列車やフェリーも掲載されています。
尚、バスやトラムも含めた広域のMAPも見つけましたが、発信元が“Moovit”という別のサイトである事や、発行がやや古い事もあって、バス路線で若干の相違があるのも事実。
でも路線全体を把握するのには使えるかも?ダウンロードはコチラのページから。
チケットの種類と運賃
続いて、運賃とチケットの種類について。メトロ等のチケットは「Viva Viagem」と呼ばれる紙製のIC乗車券になっていて、初めて乗車の際に購入して使います。カード代金は€0.5、有効期限は1年間。
チケット情報をチャージして使う
Viva Viagemの使い方は2種類あって、1つ目は予めチケット情報をチャージして使う方法。
チケットは大きく分けて「1回券」と「24時間券」の2種類で、1回券は€1.5€1.65。24時間券には以下の3種類があり、それぞれ価格によって対応する交通機関が異なります。
- €6.4€6.6…バス・メトロ・トラム
- €9.55€9.7…バス・メトロ・トラム・フェリー
- €10.6€10.7…バス・メトロ・トラム・近郊列車(シントラ行き等)
一定金額をチャージして使う
もう一つの使い方は、東京のSuicaの様に一定金額をチャージして使う「Zapping」と呼ばれる方法。これは上記全ての交通機関に使え、1回当たりの運賃が€1.34€1.47に割引されます。但し、同じViva Viagemカードで1回券や24時間券と混在させる事は出来ず、その場合はまた別にViva Viagemカードを購入する必要があるので注意が必要。
尚、今回私は1週間のリスボン滞在で24時間券とZappingを併用して使っていましたが、Zappingは割引になるとは言え端数が出て無駄に余らしてしまう可能性が高いです。
初め€10チャージして何度か使っていたところ、最終的に€1.32余らせてしまってギリギリ使えない結果に(泣)
長期滞在なら良いですが、1週間程度の旅行ならあまりおススメはしません。
メトロの乗り場、エレベーターは少ない
それでは実際にメトロへ乗車してみましょう!メトロの入口は赤いMマークが目印。
メトロの駅にはエレベーターが設置されている所もありますが、それはごく一部だけで、殆どが階段しかありません。エスカレーターすら無い駅も多く、重いスーツケースを持っての移動はちょっと辛い所がありますね…。
券売機でチケットを購入
チケットの購入は、改札前に設置されている券売機で。Viva Viagemカードも一緒に購入出来ます。
券売機はクレジットカード対応。しかしマシンによっては使えなかったり、逆にクレカのみで現金不可の所もあったりと様々。現金は€5~€50までのお札の他コインも使えますが、10セント未満のコインはマシンによって使えない場合もあるので要注意。
画面はタッチパネル式で、初めに左下にあるイギリスの国旗をタッチして英語に切り替えます。
Viva Viagemカードを含めて買う場合は「With a reusable Card」を選択し、続けてカードの購入枚数を指定。既に持っているカードにチャージする場合は「Without a reusable card」を選択します。
続いて、チャージするチケットの種類を選択。Suicaの様にチャージ(Zapping)したい場合は上から2番目の項目「Stored Value」を選択し、チャージする金額を指定。1度にチャージ出来る金額は、€3~€40まで。
最後にチケットの枚数(通常は1でOK)を選択して決済すれば完了!ここまで画面操作は簡単なので、迷う事は無いと思います。
改札口を通ってプラットホームへ
チケットを手に入れたら改札口へ。リスボンの地下鉄には自動改札機があり、乗車と降車でそれぞれチケットをリーダーにタッチする必要があります。
列車の行き先を確認してプラットホームへ。リスボンの地下鉄駅は、島式ではなく対面式のホームである場合が多いです。
列車はどの路線も同じ車種で、6両編成が基本ですが、たまに3両が来る場合もあるので、あまりホームの端へは行かない方が無難。
電光掲示板には現在時刻の他、次の電車が来るまでの時刻が秒単位で表示されています。どの路線も概ね数分おきにやって来ますが、時にして夕方ラッシュ時にも関わらず10分以上待たされる事もあり、そうなると後続の列車は大混雑!
メトロ車内の様子
メトロの車内は、一般的なセミクロス式シート。車内はやや薄暗いものの、ゴミ一つ落ちておらず治安の悪さは感じません
シートはプラスチック製。一応クッションもついていますが、座席幅は目方でおよそ43cmしかなく、メチャクチャ狭いです…。
ドアはボタン式では無く、日本と同様に自動で開閉します。
そんなメトロの車内、特段治安の悪さは感じませんが、客層はアジア系やインド系の人も多いです。ここへ来る前に居たポルトのメトロでは殆ど白人だけだったのに…、やはり首都リスボンは移民の町という事を実感させられます。
バスの乗り方
一方、先述のとおりViva Viagemカードはメトロ以外にも使えて、バスもその内の一つ。バス停には券売機が無いので、予めメトロの駅構内で有効チケットがチャージされた(又はZapping された)Viva Viagemカードを購入しておく必要があります。
バスは前から乗車し、黄色いリーダーにViva Viagemカードをタッチ。現金で乗車の場合は運転手に直接手渡し、支払うとレシートをくれますが、金額はカードで支払うよりも割高になります。
降車の際は、降りるバス停が近づいたら停車ボタンを押す。何も特別な事は無いですね。
市内観光には24時間券がおススメ!
と言う訳で、リスボンの地下鉄ならびに市内交通の利用の仕方についてご紹介してきましたが、1日で観光スポットを2~3つ巡るなら24時間券の購入がおススメ!
これ一枚あれば、現金なら€3もする観光客で人気の路面電車にも乗り放題ですし、乗車ごとにわざわざチケットを買い直す手間も省けます。是非有効活用して、リスボンの街歩きを思いっきり楽しんで下さいね!
尚、路面電車についてはコチラの記事をご覧下さい→リスボンの「路面電車」を徹底攻略!路線MAP、混雑回避方法など
※こちらも合わせてどうぞ→「リスボン」記事一覧