ドイツ・ミュンヘンの中心に建つ新市庁舎。ネオゴシック建築の大きな建物には、毎日決まった時刻になると動き出す仕掛時計「Glockenspiel(グロッケンシュピール)」があって、観光の目玉にもなっていますよね。
今回は、そんなGlockenspielを動画付きでレポート!話題の仕掛時計がどの様なものか、見ていきたいと思います。
マリエン広場の新市庁舎
ドイツ・ミュンヘン旧市街の中央にあるマリエン広場。ここはミュンヘン市街の中心部、観光の中心という事もあって、朝から晩まで大賑わい!ここの直下に地下鉄の駅もあるので、どこからでもアクセスは抜群です。
ここに建つのが、ミュンヘンの新市庁舎。1867~1909年に建てられたネオゴシック建築の建物ですが、なかなか見応えありますね!ファサードの間口は98.5mもあるという事で、その大きさも然る事ながら、長い歴史を感じるコントラストの効いたデザインがステキ!
近くの展望台から撮ってみましたが、マリエン広場に面したファサードだけではなく奥の方へも広い面積を持つ事が分かりますね。ビッグベンのあるロンドンのウエストミンスター宮殿にも似ている様な気がします。
この建物は1944年の空襲で一部が損壊するも、壊滅的な破壊は免れた様で、多くの部分で建設当時の姿が残されているのだとか。ドイツは敗戦国なので古い建物は殆ど残っていない都市も多いですが、そういう意味ではとても貴重な存在ですよね。
ファサードの中央にあるモニュメントは、19世紀に活躍したバイエルン王室の王子リージェント・リュートポルドの騎馬像。バイエルン王ルートヴィヒ1世の息子で、91歳まで生きた人物なんだそう。
話題の「仕掛時計」を見る
そんな新市庁舎ですが、話題となっているのが鐘楼(鐘突き堂)にあるこちらの仕掛時計。これが毎日11時、12時、17時(夏季のみ)になるとチャイムと共に動き出すという事で、これを目当てに来る観光客も多いのだとか。
折角なので私も12時のチャイムを見に行ってみました!10分くらい前にマリエン広場へ行ってみると、既に凄い人だかり!みんなスマホを掲げて写真を撮るので、なかなか場所取りが難しい…。
そこでおススメなのが、地下鉄の出口のすぐ後ろ。ここだと目の前を人が通らないので、視界を遮られる事なく撮影に集中出来ます!
結婚式を再現したパフォーマンス
そして12時になり、いよいよ仕掛時計のパフォーマンス開始!論より証拠という事で、動画を撮っておきました!
仕掛は2段になっており、先ず初めに上の段から動き出します。時計回りと反時計回りの二重構造で、貴族や兵士を象った人形は合計32体。ここから見ると小さな人形に見えますが、これら皆人間の等身大の大きさがあると言うから驚き!
パフォーマンスは、1568年に行われたバイエルン王室の結婚式を再現したもの。祝福を挙げる踊りや宴などが表現されている他、最後は幸せに敬意を表した馬上槍試合があって、片方の騎士が倒れる姿も見られます。後半は下の段、ビールの樽職人がクルクルと回って踊るというもの。パフォーマンスは5分程度で終了です。
インパクトは無いけど見る価値あり?
なるほど、内容的にはあまりインパクトのあるものではありませんでしたが、この仕掛は1908年から始まったそうで、そういう点では当時の高い技術力が分かる貴重な資料だと言えますね。見栄えよりも、歴史的な意味合いに主眼を置いて鑑賞すると良いかもしれません。
尚、この新市庁舎の中庭にはレストランがあって、なかなか良い雰囲気の中で食事をする事が出来ました!その模様は次回お伝えします。→ミュンヘン新市庁舎の中庭にあるレストランへ!Ratskeller München
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