タイ・バンコクで最も主要な観光スポット「ワット・プラケオ」。今回は、その内部にある美しい黄金の寺院をレポートします!ワット・プラケオは正式にはWat Phra Sri Rattana Satsadaram(ワット・プラ・シー・ラッタナ・サーサダーラーム)という長い名称で、宮殿や寺院、博物館などがひしめく広大なエリアです。
見ごたえも十分でしたが、その分入場料が高いのが難点。またアクセスは船かタクシーのどちらかになりますが、主要観光スポットなだけにメーターで走ってくれるタクシーは皆無…?その辺りも含めてお伝えします。
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目次
ワット・プラケオへのアクセス方法は?
ワット・プラケオは、バンコク旧市街のチャオプラヤー川沿いにあって、アクセスにはエクスプレスボートの利用が便利!※2019年にMRTのブルーラインが開業し、最寄のSanam Chai駅から徒歩でのアクセスが可能になりました!
BTSのSiam駅界隈からタクシーで向かう場合は、メータータクシーで70バーツほどかと思いますが、私がこのワット・プラケオのあるエリアからSiam駅へ向かった時は、渋滞もあってか95バーツかかりました。
そもそも、BTSの駅などからタクシーを捕まえて「ワット・プラケオへ」なんて言うと、まずメーターで走ってくれないでしょう。交渉制の場合は、各鉄道駅から150バーツくらい見ておいた良いと思います(参考:バンコクのタクシーはメーターで走らない!ボラれない為の交渉術は?)
市街中心部からだと大分遠回りになりますが、エクスプレスボートだと14バーツで安いですし、余計なストレスも無いので健全です。この旧市街エリアにも、早く鉄道が延びてくれれば良いんですけどね~。エクスプレスボートについては、ちょっと怖いエクスプレスボートの乗り方!サパーンタークシンからワット・アルンへ!の記事をご覧下さい。船着場の出口を出ると、王宮の敷地は目の前!真っ白な外壁が目を引きますね。
かなり厳しい服装チェック
ワット・プラケオの敷地内へのエントランスは幾つかありますが、今回は北側にあるウィセートチャイシー門から入ります。他にも勝手口の様な小さな出入り口もありますが、観光客はここからしか出入りできない模様。
門の両脇には門番の兵士。兵士の身長も銃の大きさも、西洋の王宮に比べたらちょっと迫力に欠けるかな…。
入口横にはドレスコードの案内板。さすがは王宮なだけあってワット・アルンよりも厳しく、七分丈のパンツやダメージ加工のジーンズもNGとあります。また35mm以上のカメラもNGという事なので、プロ使用のフルサイズ一眼レフカメラ等を持っていると断られるかもしれません。
門の所には監査員が居て、目を光らせていました!門の中も警備員がチラホラ居たりして、さすがは王宮なだけありますね。
入場料はかなり高め…
入って正面へ進むとチケット売場。この時の時刻は13時半ごろ、行列も無くスムーズに買う事が出来ました。
入場料はなんと500バーツ!日本円にしておよそ1700円、ワット・アルンの10倍です!王宮なんて国一番のアピールポイントなんだから、もっと低廉な価格にしてもらいたいところ…※価格は社会情勢により随時変動します。
でもワット・プラケオの敷地は広大で、様々な寺院がひしめく一大観光スポットなので、まぁこのくらいは仕方ないかなぁと。チケットチェックを受けると、先ずはMAP左側のエリアを観賞する事になります。
有名なエメラルド仏寺院
先ずは、最も有名な「エメラルド仏寺院」の本堂へ!周囲の中で一際デカイこの寺院は、ニュロっとした飾りの付いた屋根が特徴的です。
建物の構造としては、本堂の周りに回廊があって、その外側に無数の細い柱が建っています。奥行きは約60m、ズラッと柱が建ち並ぶ姿はなかなかの迫力です!
そしてこの柱が美しい!金をベースに様々なカラーの装飾が施されています。星屑を散りばめた様な細やかさで、光を反射しない部分が見当たらないほど。でもこの時は曇り、時折雨がぱらつく天気で日差しが期待できず、日光に照らされてピカッと光る姿が見られないのが残念~。
しかし装飾の細やかさは本当にスゴイ!近寄って見てみると、それこそ数ミリ単位の破片が集まって、金と金の間を埋めているのが分かります。
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エメラルド仏のサイズは66cm
続いて、建物の中の方へ入ってみましょう!回廊へ上がる為には、靴を脱ぐ必要があり、この様に下駄箱が用意されています。
そして回廊がコチラ!外観から見た柱の内側に当たりますが、金で埋め尽くされた内壁に圧倒されます!でもあまり手入れが成されていないのか、かなり黒ずんでいるので輝きは限定的…。
また、本堂の入口付近も含めて照明が一切付いておらず、曇天の中やや暗がりの中での観賞となってしまいました。折角の黄金の宮殿が、なんだか勿体無いですよね。
因みに、本堂の中は撮影禁止。この中には「エメラルド仏」というエメラルド色のヒスイで出来た仏像があって、それを崇める様に地べたに座って観賞するスタイルです。エメラルドの仏と言っても、その高さは66cmしか無いので、人で埋め尽くされた本堂の中、遠くから見ても何が何だかよく分からず、ちょっと期待していたものとは違っていました。「プラ・モンドップ」が美しい!
エメラルド仏寺院以外にも、このエリアには黄金の寺院がギッシリ!これらの建物の中には、タイ王国歴代のラーマ皇の彫像や、それに纏わる品々、また神聖とされる白象の彫像なども置かれています。
その中でも最も美しかったのは、この「プラ・モンドップ」と呼ばれるこちらの建物。エメラルド仏寺院と同じ様な装飾の建物ですが、壁面の装飾の美しさは更に際立っていました!
近寄って見てみると、エメラルド仏寺院よりも更にエメラルド!そしてスゴイのは、これら一つ一つが全て金の仏像になっていて、しかもよく見ると、それぞれ微妙に異なる表情をしています。もし現代にこれと同じ装飾を施すならば、コピーして皆同じ仕様になるかと思いますが、それが出来ない時代だったからこそ成し遂げた業なんでしょう。
この模様がギッシリ!いったい幾つの仏像が描かれているのだろうか?これだけ細やかな装飾だと、修繕工事もさぞ大変なんでしょうね。
見ごたえのあるタイの王宮
バンコク一有名で壮大な観光スポット「ワット・プラケオ」、黄金の寺院の数々は、確かに一見の価値アリだと思いました。入場料は高いですが、広大な敷地に広がる数多の寺院や建造物を見学できる事を考えれば妥当なのかも。
しかし昨日の記事でお伝えしましたが、今回はプミポン前国王への弔問関連による規制の影響もあって、およそ半分程しか観賞できなかったのは残念~。でも下手に寺院を沢山巡るよりも、こうして他国の事情を肌身で感じられた事の方が、遥かに財産になるのかもしれませんね(参考→喪中のワット・プラケオの様子‐プミポン国王の本葬で10月閉鎖へ)
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