自宅ピアノの“調律”に挑戦!! 素人による内部操作のリスクとは?

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アコースティックピアノをお持ちの方は、普段どのくらいの頻度で調律をされていますか?1日に4時間も5時間も練習する演奏家ともなると、2~3ヶ月に1度は本格的な調律をする方も多い様ですが、演奏家ではない私の場合は半年~1年に1回程度です。

ピアノの調律は定期的に専門家に依頼するのは言うまでも無い事ですが、例えば定期的な調律が終わってから間もない頃、たまたま強い力で弾いた1音だけが狂ってしまう事が度々起こります。この様な場合、古くから付き合いのある調律師であれば、すぐに駆けつけてくれる事もありますが、この様な自体が頻繁に起こってしまっては、流石にその度に調律師を呼ぶとなると、追加料金も馬鹿になりませんね。

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私は以前、調律師からチューニングハンマーを購入し、簡単な調律作法を教えてもらった経緯があり、1~2音程度の狂いであれば自分で直す様にしています。そうする事で、わざわざ調律師を呼ぶ必要も無くなり、また瞬時に直すことによって作曲や練習のスケジュールに狂いが生じにくくなりました。

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勿論、自ら行う事は基本的な作業のみです。3本弦のうち1本を押さえて消音し、狂いのある弦をチューニングハンマーで調音します。

手順としては、初めは弦の張りを強めて音を高くし、そこから徐々に緩めながら合わせていきます。高音域になればなるほど、ハンマーを僅かに動かす事が難しくなり、逆に中音域から下の弦はハンマーがスムーズに動き易く、音が合わせ易いです。

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調律のポイントとしては“波長を僅かにずらす”事。これは好みにもよるかと思いますが、3本弦の波長があまりにもピッタリ合ってしまうと、存在感の無いつまらない音になってしまう為、僅かにずらす事で波長の幅を広げ、伸びのある音を造っているのだと、私の調律師は語っていました。

素人が行った後は狂い易い

どうもハンマーの動かし方に原因があるのかと思いますが、素人の私が調律をすると“ff ”や“アクセント”等で少し強く弾いただけで音が変わってしまう場合があります。これは先述した様に、調弦の際に「弦の張りを強めてから徐々に緩めていく」という一連の過程が不得手な為で、不用意に細かくハンマーを動かしてしまう等、素人にありがちな動作に原因があるのだそうです。

しかしながら、こればかりは経験が物を言う世界ですから仕方がありません。狂いが生じればその都度直していくしかない様です。

中央の弦が狂うと難しい

定期的な調律から間もない頃は、3本の弦の内、多くの場合は両端の弦から狂いが生じてくるのですが、調律から月日が経つと、当然ながら真中の弦にも狂いが生じてきます。そうなると、3本の弦の内どの弦の高さが正しいのか分からなくなり、3本の音高を揃えたところで「Oct」や「完全5度」が綺麗に揃わなくなります。

そうなると、いよいよ素人では難しくなり、「Oct」や「長10度」の和音を弾いて周囲の音と調和を取る他、チューナーを使って目視でも合わせたりするのですが、それでも完全な調和が取れるのは奇跡が起こらない限り無理です。

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私は以前、Octが合わないからと言って他の音の弦までいじってしまい、連鎖的に次から次へと色々な弦を動かしてしまって、取り留めのない事態に発展してしまった経緯があります。それ以来、中央の弦に狂いが生じれば、それを一つのサインと見て、調律師を呼ぶ事にしています。やはり何事も“ほどほど”にしておくのが一番です。

手軽に買えるチューニングハンマー

チューニングハンマーはピンきりですが、ちゃんとした品質のものだと¥15,000~というのが相場の様で、私もそのくらいの値段で購入しました。

Amazonで安いものだと¥5,000を切る様なものもありましたが、使い勝手は如何なものでしょうか?尚、私の使用しているピアノの様な家庭向けのYAMAHA程度であれば、素人が弄くってもたかが知れていますが、Steinwayの様な1000万円はくだらない代物をお持ちの方にとっては、遊び半分で内部を操作するのはあまりにもリスキーな事だと思います。

素人による調律は決してお勧めは出来ませんが、チューニングハンマーを手に入れてから10年が経つ私のピアノに関しては、これまでの所目立った問題は生じていませんので、リスクを理解の上で、手軽な調律にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。


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