前回の記事でお伝えしたハンガリーの首都ブダペストの地下鉄ですが、4つある路線の内1号線に限っては、開業100年を超えるちょっと特別な地下鉄になっています。
世界で3番目に古いとされるブダペストのメトロ1号線、今回はそんなレトロな地下鉄に乗ってみたいと思います!
欧州では2番目に古い地下鉄1号線
ブダペストの地下鉄1号線は、拠点である中央広場からオペラ座のあるアンドラーシ通りを進み、City Park(市民公園)の方へ抜ける路線。全11駅区間で4.4kmしか無い為、全区間乗り通しても始発から終点まで10分強で着いてしまいます。
1896年にブダペストで最初に開業した地下鉄で、欧州ではロンドンに続いて2番目、世界でも3番目に古い地下鉄なんだそう。
1927年に開業した日本で最初の地下鉄(銀座線:上野~浅草間)と比べても、更に30年以上前という事になりますね。
アンティークなプラットホーム
今回は、ハンガリー国立オペラ座のあるOpera駅から乗車!Mマークの看板が目印の駅入口から地下へ降りて行きます。
階段を十数段降りると、早くも駅構内のプラットホームに到着!古い地下鉄とあって、メチャクチャ浅い所を走っている様です。
プラットホームは、手を伸ばしてジャンプしたら届きそうなくらい低い天井に、無機質な鉄骨の柱が等間隔に並んだ造り。いかにもレトロな駅という感じがしますね!対面式ホームなので、逆方向の列車に乗る為には一旦駅の外へ出て道路を渡って行かなくてはなりません。
ホーム上の片隅には、風情のある窓口が一つ。でもこれ、人が誰も居なくて営業されていません。
他にも駅係員が居る気配も無く、ここは無人駅の様な扱いなんだろうか…?
尚、入口の所には改札機があって、ここにチケットを挿入して改札を行ってから乗車します。ブダペストの地下鉄の詳しい乗り方については、前回の記事へ→ブダペスト「地下鉄・トラム・バス」詳しい乗り方!路線MAPと運賃
黄色いカラーの小さな車体
さてさて、そうこうしている内に列車が到着!黄色一色の車体で、1車両あたり2ドアの小さな電車です。何だか地下鉄と言うより、どこか観光地にあるトロッコ列車の様な雰囲気!
車内もなかなかレトロな造りで、乗っていると車輪の振動がそのまま伝わってきます。ただ、内装は風情があると言うよりは、ただ単に年季の入ったという感じ。
シートは全て縦方向に向いていて、その殆どが向かい合わせの配置。ピッチも狭く、特に窓側の席は向かい合わせに座ると足が収まらなくなる程。
つり革もまた年季が入っていますが、でも海外の電車でこれだけ沢山のつり革が付いているのも珍しいです。
使い勝手抜群の1号線
乗車してから数分、あっと言う間に目的地へ到着!乗ってみた感想としては、東京の銀座線に近いかなという印象を受けましたが(色も一緒だし)、検札も無く乗車出来るので、気分の上ではもっとお手頃です。
概ね2~3分間隔で運行されているので待つ事も無いですし、浅い所を走っているので地上とのアクセスも抜群!他線(M2~M4)と比べても利用し易い地下鉄だと感じました!
地元民の利用が多いのも納得。ほんの1~2駅でも利用価値はあるので、皆さんもブダペストの街歩きに是非活用してみて下さい!
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