私が現在訪れているスイス・ジュネーブで開催中の「ジュネーブ国際コンクール2018」ピアノ部門ですが、昨日までで1次・2次予選が終わり、いよいよセミファイナルの顔ぶれが出揃いました!
セミファイナルからはWebの生配信もスタートするので、日本に居ながらにしてコンクールの生演奏を視聴する事が出来ます。今回は、そんなコンクールの視聴方法や、セミファイナルで注目の演奏者等について、お伝えしようと思います。
生ライブ配信はYouTubeチャンネルで!
ジュネーブ国際コンクールの映像ですが、下記のYouTubeチャンネルで見る事が出来ます。
チャンネルの中には過去の演奏動画も収録されているので、聴き比べてみるのも良いと思います。ただ、ショパンコンクールのチャンネルの様に全ての演奏が記録されている訳ではない模様。
チャンネルが出来たのも5年ほど前の様ですし、まだ配信が始まって間もないのかもしれません。
ピアノ部門の日程(日本時間)
続いて、生配信が行われるコンクール(ピアノ部門)の日程は下記のとおり。準決勝は1日2回の審議があります。
- 11/4(日)セミファイナル11:00/20:00(19:00/翌4:00)
- 11/5(月)セミファイナル14:00/19:00(22:00/翌3:00)
- 11/8(木)ファイナル19:00(翌3:00)
※(括弧)は日本時刻
セミファイナル進出者決定!日本人は…
セミファイナルの進出者は以下の通り。これまでのところ1次予選41名→2次予選16名→セミファイナル8名と絞られ、ここから3名のファイナリストが選ばれる形になります。
- Mr. Konstantin EMELIANOV(ロシア)
- Mr. Hannu ALASAARELA(フィンランド)
- Mr. Sung Ho YOO(韓国)
- Mr. San JITTAKARN(タイ)
- Mr. Daumants LIEPINS(ラトビア)
- Ms Yun LU(台湾)
- Mr. Dmitry SHISHKIN(ロシア)
- Mr. Théo FOUCHENNERET(フランス)
国籍を見ると、ロシア出身者が2名いるものの、他は各国とも満遍なく選ばれた格好になっています。1次予選から注目していたYun LUさんやDmitry SHISHKINさんも難なく通過していますし、いよいよ真の実力者が揃いつつある様です。
2次予選では、全体の7割ほどの演奏を聴きましたが、その中でも特に印象に残ったのがラトビア出身のDaumants LIEPINSさん。抜群の安定感は然る事ながら、体をフルに使ったパフォーマンスで魅了!
ベートーヴェンソナタへの理解の深さが感じられる他、ドビュッシーの情景描写は本当に見事!セミファイナルでも一番注目しているコンテスタントです。
尚、残念ながら7名いた日本人コンテスタントは全て2次予選までで姿を消してしまいましたが、2015年のショパン国際コンクールにも出場された小野田有紗さんをはじめ、なかなか貫禄のある演奏を聴かせてもらえたと思います。
セミファイナルの会場
そんなセミファイナルですが、会場は1次・2次予選とは異なり「Studio Ansermet」という所で行われます。昨日ちらっと外観だけ下見してきましたが、モダンなデザインの立派な建物です。セミファイナルは、ピアノソロだけではなくアンサンブルも行われるので、見ていて面白いのではないかと思います。興味のある方は、ぜひ上記のYouTubeチャンネルから視聴してみて下さい!
また逐一レポートしていきます。その他、ジュネーブ国際コンクールのチケット購入や鑑賞レポートについては、記事カテゴリーをご覧下さい→ジュネーブ国際コンクール