ハルシュタットの観光スポットについて調べていたら、宿泊したホテルのすぐ側にちょっと珍しいスポットがある事が分かりました。その名もBeinhaus(バインハウス)。
これは12世紀に建てられた古い納骨堂なのですが、行ってみると、そこには無数に並べられた頭蓋骨があって、なかなかインパクトのある光景でした!
高台の上にある墓地の中
ハルシュタットの納骨堂「Beinhaus」があるのはコチラ。高台の上に建つ教会のすぐ側にあります。船着場からもすぐ見える所にあるのですが、クネクネと山道を辿って行く必要があるので、道のりは意外とありました。
ハルシュタットの墓地(Friedhof von Hallstatt)の文字と、その下に書かれた“Das Beinhaus”の文字。この看板のある所から入って行きます。
中へ入ると墓地があり、その奥に教会。高台にあって、静かでなかなか落ち着ける所です。
白い壁面のノッペリした建物が納骨堂。正面入口の横にチケットブースがあり、ここで入場料(€1.5)を支払います。※価格は為替レート等により常に変化します。
国名を聞かれて日本人だと答えると、この様なパンフレットを頂きました。簡易的なものですが、なかなか詳しく書かれていて分かり易いです。
8畳間の納骨堂
中へ入ると、ガイコツがギッシリ敷き詰められた8畳間程の大きさの小部屋がイキナリ現われます。見学スペースはここだけという、余りにもの狭さにビックリ!
ここには1200個もの頭蓋骨があるそうで、いずれも葉や十字架などの装飾が程身されています。これは、墓を花で飾る習慣に習って描かれたもので、他にも、その主の名前や没年月日が書かれていて、家族名順に並べられているのだとか。
下の段にはホネというホネがギッシリ!土地の狭いハルシュタットは墓の為のスペースが限られている為、かつては埋葬されてから20年ほど経つと掘り起こされ、頭蓋骨などの嵩張る骨はこの様な形で納められる様になったのだそう。
もちろん洗浄・乾燥がしっかり行われている様で、匂いなどは一切ありません。
パンフレットによると、最も最近に納められたものは、1983年に亡くなって1995年に収められた女性の遺骨で、これは生前からの本人の意志によるものなんだとか。現在は火葬が主流になったのでこの様な風潮は無くなりつつある様ですが、今でも本人が希望すればここへ納められる事は可能らしい。
ちょっと不気味な観光スポット!
見学時間はおよそ7~8分。ボリュームこそ小さいですが、こんな本物の人骨を目の当たりに出来る所は類を見ないですし、なかなか見応えのあるスポットだと思います。
入口は常に閉ざされているので、納骨堂内で一人になるとかなり不気味…!こういうオカルト系が苦手な人は、決して一人で訪れる事のない様に!
Beinhausの営業時間
- 夏季(5月~10月)…10:00~17:00(毎日営業)
- 冬季(11月~4月)…11:30~15:30(月曜・火曜は閉館)
その他、ハルシュタット観光に関する記事一覧はコチラ→ハルシュタット