ベルギーのブリュッセルで行われている「エリザベート王妃国際コンクール」、今年は3年に一度の“ピアノ”の年で、今月2日から1次予選が始まっています。
9名の方が出場を果たした日本人コンテスタントの健闘が期待されていましたが、その内「今田篤」さんと「岡田奏」さんの2名が1次予選通過を果たした模様です。またセミファイナリストには、作秋のショパンコンクールの入賞者Mr Dmitry Shishkinの名前もありました。
当初は私もブリュッセルに行ってコンクールを観賞する計画を立てていたのですが、パリのテロ事件後ブリュッセルが最も危険だという情報を得て、已む無く中止しました。現に今年に入ってから地下鉄が封鎖されるなど事件が発生していましたから、未だに安心して観光できる状況では無いですね。
ライヴストリーミングを見る方法
自宅でライブストリーミング観賞をしようと思ったのですが、ライブストリーミング映像が見られるのは9日から始まるセミファイナルとファイナルだけとなる様です。しかし、1次予選の演奏を録音した音源が配信されていて、公式HPから聴く事が出来ます。
- (Candidates)→(聴きたい人のSEE DETAIL PAGEを選択)→(AudioリストからFirst round 2016を選択)
1次予選の演奏の中で気になったのは、5/3に演奏された日本の今田篤さん。私が個人的に好きなラフマニノフの≪音の絵Op.39≫の第1番を演奏されていました。
この曲は怪しげな場面から始まり、曲が進むに連れて徐々に差し迫って来てそれが最後に大爆発する様な曲想で、人間の内に秘めた沢山の思惑が反映されている様な作品です。ミステリアス且つダイナミックな構図は、楽式的に見ても大変優れていると思います。この作品を今田篤さんは、緩急をつけた独特の解釈で表現されていました。セミファイナルの演奏にも期待をしたいと思います。
セミファイナルの開始は9日の22:00から(日本時間)。今田篤さんのConcertoは10日の22:00からの部、Recitalは13日の27時からの部、岡田奏さんのConcertoは14日の27時からの部、Recitalは11日の22:00からの部(いずれも日本時間)。私も応援したいと思います。