スペインのマドリードからセビリアまで乗車した特急列車ALVIAの乗車レポートをお伝えします!AVEと比べて若干遅いALVIAの列車。今回は、上級クラスシート「Preferente」での乗車となりましたが、そのシートやサービスはどの様なものか?
一緒に連結されているラウンジカーのBarメニューも合わせてレポートしていきたいと思います。
目次
マドリード・アトーチャ発ALVIA 2084
今回の乗車は、マドリード(アトーチャ駅)8:30発のALVIA 2084。私はセビリアまでの乗車ですが、この列車の最終目的地は、Cádiz(カディス)というスペインの南端に近い所まで行く様です。
改札を抜けたら、ホームまでなだらかなエスカレーターで降りて行きます。尚、ここへ至るまでのALVIAの切符の買い方や乗車の仕方等については、「スペイン国鉄Renfeチケット予約方法!アトーチャ駅の乗り場など」の記事をご覧下さい。
このALVIAですが、Renfeの中ではAVEよりも停車駅が若干多く、その分所要時間も多めにかかります。セビリア・サンタフスタ駅まではおよそ2時間半強、それでも運賃はAVEと大して変わりません…。
今回は、上級クラス1等車「Preferente」のチケットをGet!この上級クラスの車両だけは、入口に係員が立っていて、チケットをチェックされます。
1等車「Preferente」の車内
私の席は1号車。この他に隣の2号車および3号車もPreferenteとなっている模様。2号車の方が席の数が多いのですが、何故かRenfeのHPでは1号車以外を指定する事はできず…。
こちらが今回の上級クラスPreferente。2等車(Turista)の2+2と比べて、こちらは1+2の3列シートです。ちょっと古めかしいシートで、一昔前の新幹線を思い起こす様な柄ですよね。
1+2配列という事で、片側は独立型のソロシートになります。一人旅にはとても重宝するのですが、なかなかこういう席をピンポイントで指定するのは難しい~。
1人掛けシートでも、この様なお見合い式の席もあるので、指定の場合は要注意!お見合い席だからと言って、足元が特段広くなっていません。
シート周りの設備
続いて座席周りの設備ですが、シートが古い為かあまり特筆する様な機能は無く、基本的な設備のみ。多段階の調節が可能なフットレストにゴミ箱、大型のテーブルが付いています。
足元にはコンセント。日本の機器を使用するには、C型への変換器が必要です。
シートのサイドにはラジオっぽい設備もありますが、あまりにも古びていてきちんと使えるかどうか…。でも2人掛けであっても隣席との距離が十分確保されているのは、流石1等車というだけありますね。
リクライニングは半スライド式、後ろの席への影響は限定的。しかしストッパーが磨耗して弱くなっている為か、普通に座っているだけでも突然ガタっとリクライニング状態になってしまう事もありました。
尚、ラゲッジスペースはこの通り。あまり大きくはないですが、大型スーツケースでも詰めれば10個くらいは置けそうです。
「お見合い席」の場合の対応策
ところで今回、RenfeのHPから座席指定が出来ないPromo+運賃で購入した所、一人での乗車にも関わらず4人掛けのお見合い席を指定されてしまいました!コンピューターで勝手に指定されるとは言え、ほんと嫌がらせですよ…。
足元の占有面積は通常の半分ですし、テーブルも殆ど共有スペースみたいなもの。1等車という事もあって、向かい側や隣の席の人との距離はある程度保たれていますが、常に他人の視線に晒されているのでストレスです。
たまらず、隣の席へ移動しましたが、隣の2号車は空いていて席が選び放題!私の隣に座っていたジェントルマンも途中から隣の車両へ移動していたので、席が空いていれば移動は可能なんだと思います。Renfeで座席指定する場合は、一番高額なフレキシブル運賃を選ぶ必要がある為、こうやって後から座席移動する事を前提に安いチケットを買うのが、一番お得なのかもしれませんね。
Barのメニューをチェック!
次に、ラウンジカーのBarを覗いてみましょう!Renfeの上級クラスは軽食などのサービスが一切無いので、ここでコーヒーでも飲もうかと思ったのですが、なにやら人でいっぱい…!
このラウンジカーには席は無く、立食カウンターがあるのみ。ちょっとせせこましい感じがしますね。
メニューを見てみましたが、食事として食べられるのは数種類のサンドイッチのみ。後はケーキやスナック等のお菓子があるだけです。
ドリンクは、各種ソフトドリンクの他、ビールやワインの種類はまぁまぁ充実。でもファンタオレンジ330mlが€2.6、ハイネケンビール330mlが€2.9など何れもかなり割高です。※価格は為替レート等により常に変化します。
乗り心地はあまり良くない…
それにしてもこのALVIA、スピードを上げるとゴンゴンと床を叩く様な音が常にあって、また揺れも結構大きく、昔走っていた日本の古い国鉄特急車両みたいな感じで、車両の古さがとても良く伝わってきます。
トンネルに入った時の気圧の変化も大きいのか、すぐ耳が痛くなりますし、あまり乗り心地は良い電車じゃありません。この区間は車窓も大した事無いですし、鉄道の旅としてはイマイチかな…。
と言う訳で、セビリア・サンタフスタ駅へ到着!上級クラスシートでありながら、あまり満足感の無い列車の旅だったのでちょっと残念…。以上、スペイン高速鉄道ALVIAの乗車レポートでした!マドリード・アトーチャ駅で利用した上級クラス専用ラウンジ「Sala Club Lounge」の模様はコチラ→Sala Club Loungeレポート!マドリードAtocha駅/Renfe上級クラスで利用可能
次回はセビリアの街をレポートします。→マドリードから日帰りトリップ!セビリアの歩き方と路線MAP
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