旅行者の強い味方！今回は、バルセロナ市街を網羅する地下鉄の乗り方や路線図、券売機の使い方等についてレポートしたいと思います。バルセロナは10以上の路線が複雑に絡み合う大都市ですが、慣れれば簡単です！
♪こちらも合わせてどうぞ→「バルセロナ」記事一覧と旅行ガイド
バルセロナの路線図
バルセロナの路線MAPですが、私はwww.mapametrobarcelona.comのサイトからダウンロードしました。バルセロナ市街から空港まで、あらゆる鉄道路線が掲載されたMAPのPDFをダウンロードする事が出来ます。
複雑に絡み合ってゴチャゴチャしたバルセロナの鉄道網ですが、観光客が主に使う路線はメトロ（L1～L11）と近郊線（S1、S2など）の2つ。それぞれ運行会社が異なり、メトロはTMB（バルセロナ交通局）、近郊線はFGC（カタルーニャ鉄道）が運行しています。
但し、メトロのL6～L8に限ってはFGCが運行している等ややこしい点もありますが、観光客の訪れるゾーン1のエリア内は基本的に共通のチケットで利用出来るので、問題ないと思います。
切符の種類
続いてチケットの種類について。TMB、FGC共、主に以下の様な種類のチケットがあります。
- シングルチケット…1回のみ利用可能
- トラベルカード…「T-○○」と書かれた共通チケット
- Holaバルセロナトラベルカード…2日券～5日券の共通チケット
シングルチケットは、TMB、FGC共に€2.2（ゾーン1内）※価格は為替レート等により常に変化します。料金はゾーン制で、同じゾーン内であればどこまで乗っても同一料金です。
バルセロナの主要観光スポットを巡るだけであれば基本的にゾーン1だけで収まりますが、グエル教会（ゾーン2）など郊外へ行く場合は、それに応じた運賃が必要となります。
トラベルカードは「T-○○」と書かれたものが該当します。TMB、FGCの両方に使用できるマルチチケットで、回数券や定期券など様々な種類がありますが、このうち観光客が使う可能性のあるチケットはT-dia とT-10。
T-diaは1日（24時間）券。使用開始から24時間の間、指定のゾーン内の電車やバス、トラムに乗り放題となります。料金は利用するゾーンによって決まり、ゾーン1内であれば€8.6。
ただし、その場合は2人が目的地まで一緒に行動する事が必要です。駅構内では結構頻繁に検札が行われていてチケットをチェックされる場合があるので（私も2回ありました）、別行動を取ると無賃乗車と見なされ兼ねません。
旅行に便利な乗り放題チケット
この他、旅行者にとって一番使い易いのがHola BCN（バルセロナ）トラベルカード。2日券（48時間）～5日券（120時間）まで4種類あって、それぞれ指定の期間、電車やバス、トラムに乗り放題となりますが、ゾーン1内に有効のチケットしか発売されていません。
価格は2日間から順に€15、€22、€28.5、€35ですが、公式Webサイトで購入すると1割引となります。それでもかなり割高なデイチケットなのでT-10とどちらを購入するか迷う所…。
でもT-10だとピッタリ10回で終える事は難しく、結局のところ余らせるか足りなくなってシングルチケットを購入する羽目になりますし、回数の管理や切符の買い直しの手間もありますから、私は乗り放題のHola BCNをおススメします。
尚、2020年以降このトラベルカードはデザインが変更になっていて、全て青を基調としたカラーに統一されています。※今後もデザイン、価格共に変更の可能性あり
空港発着の場合は追加料金
尚、メトロL9を使ってバルセロナ国際空港にアクセスする場合は、空港乗り入れの追加運賃が必要です。空港乗り入れのシングルチケットは€4.6。ただし、トラベルカードの1日券（T-Dia）およびHola BCNは追加料金なしでそのまま使用できますが、T-10等の回数券は不可能。
空港でHola BCN等のデイチケットを買ってメトロで市内へアクセスすれば、かなり交通費を安く押さえる事が出来ますが、MAPを見ての通りL9は市内中心部へ直通していない為、カタルーニャ広場方面へのアクセスは非常に不便…。
空港アクセスは、昨日お伝えしたAerobusが早くて楽でお勧めです！参考→Aerobusが便利で快適！バルセロナ空港アクセスの決定版！
券売機でチケットを買う
それでは次に、チケットの買い方について。ここではTMBの券売機を元に解説していきます。
タッチパネル式の券売機ですが、希望するチケットの絵をタップするだけなのでとっても簡単！右下に言語切替がありますが、スペイン語のままでも迷う事は無いでしょう。
支払いには日本のクレジットカードも利用可能（私のJALカードMastarでもOKでした）。現金の場合、上は€50札までOKですが、たまに×印が表示されていて使えない場合もあります。
今回はHola BCNの5日券を購入！タッチパネルにある様にカラフルではなく、他のチケットと変わらない柄でした。
改札を通って電車に乗る
チケットを購入したら、改札へ。緑の矢印の書かれた所から入場します。オレンジの投入口にチケットを挿入すると、2～3秒くらい掛かって上部から出てくるので、それを受け取るとゲートが開きます。
日本の様に0コンマ数秒で通れるものではないので、混雑時には行列が出来る事もしばしば。
路線と行き先を確認してホームへ。マドリードの地下鉄の駅と比べると若干薄暗くて古めかしい感じもしますが、ホーム上にゴミも落ちていないですし（ゴミ箱が設置されています）、清潔で治安の悪さも無いです。
電光掲示板には次の電車が来るまでの時間が表示されますが、1秒単位で表示されるのが凄いところ！たまに突然20秒くらいプラスされたりする事もありますが、ほとんど正確です。
列車本数はマドリードよりも多く、カタルーニャ駅界隈の路線なら終日3～5分も待てばやって来ます。
電車内も、清潔感は問題なし。路線によって車両の仕様や新旧が異なり、新型車両の方がスペースに余裕があります。
ドアの開け方もマドリードと一緒。これも車両によって異なりますが、レバーを押し上げるかボタンを押すと扉が開きます。
改札出口はチケット不要。矢印の書かれた所へ向かうと、自動でゲートが開きます。
ただし、FGC（カタルーニャ鉄道）の場合は出る時もチケットを通す必要があり、これはFGC管轄のメトロ路線（L6～L8）にも該当するので注意が必要です。
ICカード「T-Mobilitat」
尚、バルセロナではコロナ騒動後の2022年に、日本のSuicaの様に一定額をチャージする形で使える「T-Mobilitat」という名のICカードシステムが始動したとの事。
まだ導入されてから間もない為、どのエリアで使えるのか、また観光客が購入して使えるかどうかは不明です。次回バルセロナを訪れた際はレポートしたいと思います。
「バルセロナ」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓
