ついに「黒田バズーカ第3弾」発動!! 外貨はどこまで上がるか?過去の金融緩和と値動きを見比べてみる

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昨日、日銀の金融政策が発表され、ついに「黒田バズーカ第3弾」が発動されましたね。今回は史上初の「マイナス金利」導入という事で市場は大きく反応、「ドル円」は瞬時に2円以上急騰する等、為替市場は各通貨ペアとも大きく「円安」に反応しました。

海外旅行を控えている身としては「悲鳴」をあげる展開となってしまいましたが、しかしその後の値動きに注目していると、何だか前回、前々回の「黒田バズーカ」の時とは異なる動きが見られ、すぐさま外貨獲得に奔走しようとする我が身を押さえつけ、少し冷静になって展開を見守っていました。どうやら、日銀による初の試みによる効果については、各投資家の間で意見が割れている様です。

そこで今回は、今後の外貨の行方について、過去の金融緩和の時と見比べる等をしながら、考えていきたいと思います。

各国通貨は何円まで上がるか

通貨の上昇幅を予想する事は大変難しいですが、このまま「円安」相場が続くものとすると、日本の金融政策が「米ドル」の価格を一定の基準としている事から、“ドル円”の値が一つの大きな目安となると思います。多くのアナリストは、今後のドル円の上昇幅を125円~130円としているので、その水準に達したとき、他の通貨ペアが幾らになっているかが重要です。

ユーロドル

例えば、米ドルが“1ドル=130円”になった時、「ユーロ/米ドル」が現在の水準に近い1.10であれば1ユーロ=143円、1.20へ上昇していれば156円、逆に1.00の攻防がなされる様な展開になれば米ドルと同額の130円という事になります。

ただ、ユーロに関しては、ECBが追加緩和を示唆していますし、「英ポンド/米ドル」も下落基調、他の通貨に至っても米ドルの一強が続いていますので、各国通貨とも円に対して、現在より2割も3割も上昇する様な事態は考え難いでしょう。

過去2回の追加緩和と何かが違う?

昨日、日銀金融政策の発表からの「ドル円」の動きを見ていると、過去2回の金融緩和の時とは異なる、奇妙な動きが見られました。

黒田バズーカ第1弾

↑これは2013年4月4日の「黒田バズーカ第1弾」が発表された直後の「ドル円」の値動きを示したチャートですが、発表直後に急騰し、その後一切調整する事無くジリジリと上昇しているのが分かります。

黒田バズーカ第2弾

↑こちらは「第2弾」となる2014年10月31日のチャート。こちらも発表直後から順調に上昇相場が続いていくのが分かります。この様に緩やかに上がっていく相場は好まれ易く、市場の安定感にも繋がって上昇トレンドが長く続く事が多いです。

黒田バズーカ第3弾

↑一方、今回の追加緩和直後は、ファーストアクションこそ急騰したものの、直後に元の基準へと戻す動きが見られました。その後再び上昇に転じるものの、過去2回の様に堅調な「ジリ高」は続かず、ファーストアクションで急騰した水準で停滞してしまいました。

もしかすると、日銀の大規模な金融政策は今回が最後と捉えて、早々に利食い(利益確定売り)を行った投資家が多く居たのではないでしょうか?加えて、上記にも記載したとおり「マイナス金利」の効果を疑う投資家も多く、全面的に「買い」で反応するには材料不足だったのではないでしょうか?

そう考えると、過去2回の様に「今後への期待」による“株高円安”は長くは続かず、今後の展開によっては金融政策の「出尽くし感」による失望の“株安円高”の方向へ、やがては移っていく事態もあり得るかもしれません。

今後の対“外貨”戦略は?

私はとりあえず「様子見」する事とします。今回の値動きを見る限り、過去2回の様な一辺倒に上昇する相場は考え難いですから、「上昇する前に買っておこう」と早合点してしまわない方が無難だと思います。

これから春先に向かっては、毎年「リスクオン相場」に成り易い為、今後しばらくは右往左往しながら下値を固め、やがては1ドル=125~130円へ上昇する事が予想されますが、その辺りが円安のピークになると見るアナリストが多く、現在の水準(1ドル=120円)とあまり大差が無い事から、その先の「円高相場」に期待する方が勝率は高いのではないかと思っています。

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これから卒業旅行等で海外へ行かれる方にとっては、何とも心もとない相場が続きそうですが、長らく「円安」による冬の時代が続いた後ですから、中・長期的に見れば近い将来「円高」によるご祝儀相場がやってくるかもしれませんね。

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