“円安”における海外旅行は辛い!! 為替相場から2016年の海外旅行計画を練る

ef064428-s

今年も残すところあと僅かですね。年末年始休暇で、このブログを海外からご覧頂いている方もいらっしゃるのではないかと思います。そちら、渡航先の物価水準は如何でしょうか?

今年2015年の為替業界は、初頭のスイスフランショックや8/24のドル円急落などによって急騰、急落する場面があったものの、それ以外は一年を通して一定水準に膠着した相場だったかと思います。その分、2013年から続いている日銀の金融緩和政策によって、「円」は殆どの通貨に対して安止まりしている状態の為、海外旅行で財布の紐がなかなか緩まない方も多いのではないでしょうか?

特に米ドルは、今年一年を通じて120円付近で高止まりしていましたから、今年はアメリカ方面への旅行用として、少し安くなった時に現金を調達する様なタイミングすら与えてくれなかったかと思います。

4年前の2倍超!!マカオタワーのバンジージャンプ料金

米ドルと同様に、対円で1.5倍の価格になったのが香港ドルです。

為替から旅行先を考える (1)

私が2011年に香港とマカオへ旅行に行った際には、1香港ドル≠10.5円でした。今年は15.5~16円での推移ですから、正に1.5倍になってしまった訳です。更に、香港やマカオはここ数年4~5%前後のインフレ率を維持していますから、各々の物価も上がっています。

為替から旅行先を考える (3)

私が旅行でマカオタワーを訪れた際、そこのアトラクションの一つ「バンジージャンプ」に挑戦しましたが、1プレイ1990パタカでした(1香港ドル=1パタカ)。当時の為替水準ですと21,000円程度。決して安くはないですが、万が一の時の保険料等が加算されて高額になっているとの事でした。

それが、その後2880パタカに値上がりし、今や3088パタカとなっています。現在の為替では48,000円もしますから、流石に手軽に挑戦出来るアトラクションでは無くなってしまいました。およそ5万円もあれば、新たな旅行が出来てしまいますね。

ウィーンの市内交通運賃も年々値上がり

オーストリア・ウィーンもまた、物価の上昇を肌で感じる事が出来ます。私の手元にある「地球の歩き方」の2012年版(2011年11月発行)では、市内交通(地下鉄・トラム・バス)の24時間券(ゾーン1)は€5.7とありますが、私が2012年の秋に訪れた際には€6.7に値上げされていました。

これは、当時のウィーンの政策の一つとして「1ヶ月パス等の現地住民を対象とした運賃は値下げし、代わりに旅行者等の短期滞在者向け運賃は値上げする」というものだと、現地に住んでいる方に教えて頂きましたので、単純な物価上昇ではないものだと確信していました。

為替から旅行先を考える (2)

しかし、翌年2013年に訪れた時には見事に€7.1へ値上げされて、更にそれが今や€7.6にまで上がっています。しかも1ヶ月パス等も一律に値上げされていますから、正に物価上昇に他ならないでしょう。他にも、空港アクセス特急列車(CAT)の片道運賃も€9→€10→€11と順調に上昇していますし、自国通貨の価値が年々下がる日本国民にとって、ますます厳しい旅行となる事でしょう。

勿論“円”と同様に“ユーロ”も量的緩和が続いていますから、年率数パーセントの緩やかな物価上昇は当然と言えば当然ですが、牛丼が今だに値下がりする様な日本の感覚からすると、決して付いて行けるものではありませんね。

“黒田バズーカ第3弾”に気をつけろ!!

これから海外旅行を計画する者にとって、2016年最大の危険要素と言えばコレでしょう!年率2%の物価上昇は流石に諦めたかに思えますが、20,000円を手前に躊躇する日経平均を更なる上昇トレンドに乗せる為に、ドル円130円に向けた更なる量的緩和の可能性が多くのアナリストの間で囁かれています。早ければ1月の金融政策決定会合で成されるのではないか、という話も聞こえてきます。

日銀が量的緩和を行えば、当然ながら「円」の全面安となってしまう為、ドル円はおろかユーロやポンドも、円に対して大幅に上昇します。昨年の10/31や2年前の4月の様な大混乱が、年明け早々に行われる可能性もあるという事です。

樋口

しかしながら、日銀のこれまでに相次いだ大規模金融緩和政策も、次が最後だというアナリストの声が多く聞こえて来ます。ですので、もし黒田バズーカが発動して円の暴落が一息ついた頃には、円安がピークアウトして逆に円高トレンドに転換するかもしれません。

ただ、緩和後1ヶ月程度は各通貨とも10円を超える様な円安が予想されますので、海外旅行を計画されている方は、金融政策が発表される日銀の会合の日は心構えをしておき、追加緩和が予想される時は予め事前に外貨を準備しておくと良いかもしれません。

2016年の日銀金融政策決定会合の日程は次の通りです。

  • 1月28日、29日
  • 3月14日、15日
  • 4月27日、28日
  • 6月15日、16日
  • 7月28日、29日
  • 9月20日、21日
  • 10月31日、11月1日
  • 12月19日、20日

各々、2日目の正午ごろ金融政策が発表され、その後15時半から黒田総裁の会見が開かれます。金融政策が現状維持となった場合でも、その後の会見で追加緩和への思惑が台頭すれば、そこから円安トレンドが再開する可能性も否定できませんので、会合の2日目は一日中油断できません。

折角の海外旅行ですから、ケチらずに美味しいものを食べて、思いっきり楽しみたいものですね。少しでもお得に外貨を手に入れられる様、これからも周到なリサーチに余念がありません。


カテゴリー

その他おススメの記事