ハジャ・ファティマ・モスクへ潜入!シンガポールで穴場の観光スポット

シンガポールのアラブ人街、観光客で賑わうサルタン・モスクから歩いてすぐの所に、イスラムのモスクがもう一つあります。名前は「Masjid Hajjah Fatimah(ハジゃ・ファティマ・モスク)」、余りにも人がいなくて躊躇しながらも中へ入ってみると、独特の雰囲気漂う落ち着いた空間が広がっていました。

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ハジャ・ファティマ・モスクの場所

ハジャ・ファティマ・モスクがあるのは、昨日ご紹介した「サルタン・モスク」のすぐ近く。徒歩5分程の所にあります。

アラブ人街のエリアから少し外れた所にある為、辺りに商店などは何も無く、観光地という感じは一切ありません。またMRTの駅から離れた所にあって、Bugis駅からでも行けますが、隣のLavender駅の方が最寄です。

ハジャ・ファティマ・モスクの中庭

ビーチロードという幹線道路沿いにありますが、建物が木々に隠れているので道路からだとちょっと分かり難いかもしれません。モスクの前は中庭が広がっていて、ベンチもあります。

Masjid Hajjah Fatimahの概要

ハジャ・ファティマ・モスクの外観

ハジャ・ファティマ・モスクの開館時間は9:00~21:00。基本的に年中無休となっています。外観を見てみると、モスクにしては質素な造りです。玉ねぎの屋根は付いているものの、華やかさはサルタン・モスクよりも更に影を潜めているような気がします。

ハジャ・ファティマ・モスクの案内板

入口横には、このハジャ・ファティマ・モスクの概要が書かれています。このモスクの建立は1845~1846年、イギリス人の建築家による建築ですが、主はマラッカ出身の女性実業家「Hajjah Fatimah」で、それがそのままモスクの名前になったとの事。彼女自身、当時はこの建物に住んでいた時期があるものの、度重なる災害に見舞われたのだとか。

ハジャ・ファティマ・モスクの西洋建築

イギリス人建築家による設計を物語っているのは、このモスクの中で一番高い塔。ここだけは西洋建築の教会っぽいですよね。この様に、ハジャ・ファティマ・モスクはイスラムと西洋の要素が融合した珍しいモスクなんだそう。

イスラム服のレンタルは不可?

ハジャ・ファティマ・モスクのエントランス

それでは中へ入って行きたいと思いますが、入口の横にはドレスコードの表示。ここも他のイスラム教モスクと変わらず、半ズボンやタンクトップ、ノースリーブでの入場は出来ません。

ハジャ・ファティマ・モスクの入口

中へ入ると、がらんどう…。誰もおらず、シーンとしています。ここから先、靴を脱ぐ様に掲示があります。初め、奥の礼拝堂の手前で靴を脱ぐものだと勘違いして、その手前まで靴のまま進んでしまい、たまたま近くへ来た清掃員?の方に注意を受けてしまいました。

ハジャ・ファティマ・モスクの靴を脱ぐ場所

靴を脱ぐのはこの赤いラインの所。日本の玄関の様に段差があれば分かり易いのですが、考えてみれば私の様な不届き者の為にこうして赤いラインが引かれているのでしょうね…。

ハジャ・ファティマ・モスクは貸し服はなし

尚、観光客が沢山訪れるサルタン・モスクと違って、常に貸し服が用意されている訳ではない模様。モスク内の人に言えば貸してもらえるのかもしれませんが、常に担当者が入口付近にいる訳ではないので、なかなか難しいかもしれません。

このハジャ・ファティマ・モスクを訪れる際は、予めドレスコードをクリアーした服装で来る事をおススメします。

ロビーの様子

ハジャ・ファティマ・モスクのロビー

エントランスを抜けると、礼拝堂手前のロビーがあります。何の飾り気も無い所ですが、独特の雰囲気がありますね。

ハジャ・ファティマ・モスクの床はピカピカ

床もピカピカ!こういう点はヒンドゥー教の寺院とは大きく違う所ですね。

ハジャ・ファティマ・モスクの礼拝堂のサイド

礼拝堂のサイドは、幕があって立ち入れず。残念な事に、物置と化してしまっている様です。

グリーンを基調とした礼拝堂

ハジャ・ファティマ・モスクの礼拝堂入口

礼拝堂入口の上にある金色のモジャモジャしたものは、飾りかと思いきやよく見ると文字でした!流石にこればかりはGoogle翻訳も対応しておらず…。

それでは、ここから礼拝堂を覗いてみましょう。礼拝堂入口にロープは張られていませんが、礼拝堂の中はムスリムの方以外立ち入り禁止。入口横には、その様な内容の注意書きが書かれています。

ハジャ・ファティマ・モスクのグリーンを基調とした礼拝堂

内部はグリーンを基調とした色使い、絨毯は群青色のストライプです。手狭な礼拝堂ですが、200名くらいは入れそう。

ハジャ・ファティマ・モスクのドーム部分

天井を見上げると、ドームの部分が見えます。ここはちょうど玉ねぎの球体の部分にあたる所ですが、ステンドグラスがある事でドーム全体が黄緑色に光っていますね。これが照明代わりになっているのか、礼拝堂全体が黄緑色に包まれて、何だか不思議な感じ。

ハジャ・ファティマ・モスクは小規模

非常に小規模な礼拝堂ですが、これまた独特の雰囲気があって良いですね。落ち着いた気分にさせてくれます。

人の少ない静かなモスク

ハジャ・ファティマ・モスクへ潜入

ハジャ・ファティマ・モスクを訪れてみましたが、余りにも人気を感じないので、初め一人で立ち入る時はちょっと勇気が要りました。公開はされているものの、力を入れて観光地化している訳ではないのでしょう。

お陰で一人静かな気持ちになる事が出来ました。観光となるとどうしても豪華な装飾とかを求めがちですが、礼拝堂とは本来こういうものなのかもしれませんね。ちょっと静かな気分に浸りたい時、是非訪れてみては如何でしょうか?

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