先日、友人と訪れた東京・代官山のBar「代官山カフェ」。アスキーのサイトにあった「代官山950円のみ放題!」の記事を見て、安くて長居できるならばお得だという事で行ってみたのですが、良かれ悪かれ色々と突っ込みどころ満載のお店でした。
場所がとにかく分かり難い!
「代官山カフェ」があるのは、東急東横線「代官山」駅西口から徒歩数分の所。
店の住所には“ラ・フェンテ代官山B1F”とあるのですが、そのラ・フェンテがなかなか見つかりません。これはファッション店やレストランが集結した商業施設なのですが、辺りは閑静な住宅街…、そんなSCらしき賑わいとは皆無です。
しかしMAPを見ながら歩いていると、なにやらお洒落な照明が点いた建物へと入って行きます。どうやらここがラ・フェンテの様です。
時刻は20時。ファッションなどの店は既に閉店してしまっている為か、ひっそりとしていて誰もおらず…。しかし代官山カフェはa.m.4:00までやっているはずなので、地下のレストラン街へと向かいます。
このB1Fへの入口がとにかく分かり難い!狭い階段を下りて扉を開けて中へ入って行くのですが、他に人っ子一人居ないので入って良い場所なのかも分からず、暫く躊躇してしまいました。迷路の様な構造のラ・フェンテは、どこに誰が潜んでいるか分からない様な雰囲気なので、女性の一人歩きはちょっと怖いかもしれません。
地下のフロアは、百貨店のレストラン街の様な雰囲気。開いているレストランもありましたが、客が1人2人しか入っていません。20時の時点でこの状態は、ちょっと行く末が心配ですよね…。
フロアを一番奥へ進むと「代官山Cafe」があります。写真奥の入口が代官山カフェ、手前の茶色い木目調の店はカレー屋で、全く別の店なので注意が必要です。
若者向けのインテリア
店に入ると洒落た感じのソファーと白熱灯、壁面には写真や絵画が所狭しと貼り付けられています。入口付近は狭いですが、店内は奥へと続いています。
こういったインテリアの店は、渋谷界隈には多いですよね。センスの善し悪しは別として、ちょっと若い人向けかな?学生さんならデートで使うと良いかもしれません。
店内奥の方は埋まっていた為、入口付近のソファー席に案内されます。尚、この時は事前に予約していたのですが、何故だか「キャンセルされていませんか?」と言われてしまいました。たまたま席が空いていたから良かったものの、もう少しシステムはきちんとしてもらいたいものです。
座席はゆったり。シートピッチが広く取られているので、広さの割に収容人数は少なく、基本的には20名強(5グループ)で満席になります。店の雰囲気が示すとおり、20代前半の若者で賑わっていました。
尚、この店はタバコOKです。私は吸わない人間なので知りませんでしたが、灰皿にはコーヒーの入ったものがあるんですね。
安いながらも偏ったドリンクメニュー
さて、今回のお目当てはドリンク飲み放題。アスキーの記事にあった通り950円の飲み放題もありますが、これだとビール等が飲めなくなってしまうので、少し高い1,150円の飲み放題にしました。チャージ料300円と1人1品以上の注文があれば、この値段でOKです。
飲み放題対応のメニューの数はそこそこ。ビールは「生」の他「シャンディガフ」や「レッドアイ」など計5種類と、赤・白のグラスワイン。その他カクテルやサワーなど“甘い”系のお酒は一通り揃っていますが、日本酒や焼酎などの和酒は皆無。
ウイスキーは「山崎」や「マッカラン12年」などが置いてあるものの、飲み放題にはなりません。やはり“オトナ”の嗜みには向いていない様です。
しかしフルーツ好きには向いているかもしれません。カシスやクランベリーを使った創作カクテルは幾つもあって、これも飲み放題。
オリジナルのグラスに入って出てきます。「生カシオレ」は生のオレンジがふんだんに使われていますし、「ピーチ生レモン」は豊潤な桃の余韻が残ります。どれも微炭酸で飲みやすくアルコール度数も低い(殆ど感じない?)ので、アルコールデビューしたての若者にピッタリだと思います。
しかし三十路を超えた人間にはちょっとイマイチの内容かな。私は甘党なので構いませんが、同行した友人はビールばかりを飲む羽目になって文句タラタラ。
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品切れ続出の料理メニュー
しかし、それ以上に不満だったのが料理。テーブルには手書きの洒落たメニューが載っていますが、この時なんと半分以上が品切れ!あれも無しこれも無し、じゃぁ何が出来るの?と尋ねる始末…。「白魚のアヒージョ」や「サーモンのカルパッチョ」など、目ぼしいものは何一つ食べられませんでした。
まぁ元々ここで本格的に食事をしようと思っていなかったので、ここはサラダとフライドポテトで我慢します。「ベーコンとほうれん草のサラダ」は、パルメザンチーズの風味がよく効いた一品。これで1,000円はちょっと高いかな…。
「フレンチフライポテト」。650円とこれも結構な値段しますが、塩気が効いていてなかなか美味です。
それにしても、料理が出て来るのは遅いです。この時は店員が2名しかおらず、一人が調理で一人がホール担当という割り振り。感じの良い店員さんでしたが、ラストオーダーのドリンクが来なかったりと不行き届きもしばしば。ゆる~い感じもこの店の特徴の一つです。
安くて甘くて緩い、若者向けのBar
この時のお会計は一人2,500円程。確かにゆったりしたソファーで飲み放題、時間無制限でこの値段というのは安いです。
しかし、これで終電まで居ようと思いきや、この日は特別に23時で閉店との事。それを入店時に言ってくれれば良いものの、22時過ぎになってラストオーダーの際に言われてしまいました。普段は翌朝4時までやっている店だからこそ、中には始発待ちも兼ねて来る人もいるでしょうから、その点は先に言っておいてもらいたいもの。
こうして見ると、代官山Cafeは完全に若者向けのBarですね。フルーツがふんだんに使われたカクテルと低廉な価格、ゆる~い感じの店の雰囲気は、居心地が良いと感じる若い人は多いと思います。上京したての学生さんにはピッタリでしょう。しかしある程度“酒”が分かる年齢の人間にとっては、欲求不満な点は多いと思います。アスキーの記事にある通りビールをひたすら飲む人にとっては良いですが、それでも真のビール好きの舌を唸らせる様な“生”では無かった様に思います。
渋谷界隈は競合が激しいので、安くて美味い店が沢山ありますよね。他にも探してみたいと思います。
代官山Cafeの店情報
- 営業時間:11:00-翌4:00(L.O. 3:00)
- 定休日:無休
- TEL:03-3476-8366
- 東京都渋谷区猿楽町11-1ラ・フェンテ代官山B1F
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